ヤマハの旗艦店で、国内最大級の総合楽器店「ヤマハ銀座店」(東京都中央区)。この1、2階に10月23日、参加型のさまざまな音楽体験を提供する「ブランド体験エリア」が新たにオープンする。メディア向けの内覧会で訪れた。

1階はイベントスペース&カフェスタンド

  • 「ヤマハ銀座店」1階のイベントスペース

銀座の中央通りから足を踏み入れると、開放的な吹き抜けの空間と白いピアノ「key between people(キー ビトウィーン ピープル)」が迎えてくれる。

鍵盤の周囲には段差がなく、天板がのびやかに広がり、それを円形のベンチが取り囲む。誰でも自由に弾くことができ、奏者とオーディエンスがコミュニケーションを取りながら音楽を楽しめるという。壁面の25面マルチ大型ディスプレイでは、演奏と連動した映像演出が行われる予定。

  • 「key between people(キー ビトウィーン ピープル)」

奥には、軽食メニューを提供するセルフ式のカフェスタンド。楽器を弾けない人でも音で遊べる仕掛けの「music table(ミュージックテーブル)」が設置されている。

  • 「music table(ミュージックテーブル)」

  • カフェドリンクのカップを置くとカップの位置をカメラが読み取りテーブル上に投影された映像と反応して音を奏でる

同社のロゴマークである音叉(おんさ)マークのラテアートメニュー(500円〜550円)や、楽器の「銅鑼(どら)」にちなんだ「どら焼き」(各300円)などが提供される。

  • カフェスタンドではアートラテや"銅鑼"焼きを提供

また、ヤマハのブランドストーリーを形にしたオリジナルグッズの展示・販売も。「ステッカー」(400円)、「ポストカード」(各140円/6種/12月販売開始予定)などが並ぶ。

  • 楽器を分解して並べたポストカードがおしゃれ

2階は"ライブの真空パック"を体験できるカフェラウンジ

2階はカフェラウンジ。ここでは、同社が"ライブの真空パック"として開発したバーチャルライブシステム「Real Sound Viewing(リアルサウンドビューイング)」が体験可能だ。映像とともに、アーティストの演奏した音を電気信号で受信したピアノ、ドラム、ウッドベースの生音による臨場感あふれるパフォーマンスが楽しめる。

  • 2階のカフェラウンジ

  • 臨場感あふれるパフォーマンスが楽しめる「Real Sound Viewing」(リアルサウンドビューイング)

ドリンクやフードのメニューには、音楽文化をモチーフに物語性のあるオリジナルメニューが用意されている。オペラ「ウィリアム・テル」をイメージしたリンゴジュースをベースにした「ウィリアム・テル」(850円)など、音楽家や楽曲にちなんだモクテルは4種。

  • モクテルをはじめとした音楽文化をモチーフにした物語性のあるオリジナルメニュー

楽器のかたちのスイーツがかわいい「アフタヌーンティーセット」(3,500円/コーヒーや紅茶など90分フリーフロー付き)、JAZZの名曲をイメージしてパフェに仕立てたオリジナルのパフェ「パフェ"Waltz for berry"」(1,300円)、ワーグナーの好物だったといわれるハッシュポテトを用いたロシア風サンドウィッチ「BLINI SANDWICH / ローシュティポテト ハム&チーズ」(1,000円)なども。

  • 「アフタヌーンティーセット」(3,500円/コーヒーや紅茶など90分フリーフロー付き)

併設のライブラリーには、「音楽とデザイン」「音楽とテクノロジー」といったテーマで集められた音・音楽に関わる本約700冊が並ぶ。「Design Exhibition(デザインエキシビション)」では、海外のデザイン展に出展したコンセプトモデルや同社製品のデザインプロトタイプを展示している。

  • 「Design Exhibition(デザインエキシビション)」ではヤマハの最先端のデザインが見られる

今回オープンするブランド体験エリアは、楽器をさわったことがない人でも気軽に立ち寄ることができる。コーヒーを片手に、音や音楽との出会いを楽しんでみてはいかがだろうか。営業時間は11時~18時30分、定休日は火曜日(祝日の場合は営業)。

なお、ビルの地下1階および3~5階は楽器や楽譜の販売、地下2階はスタジオ、6~9階はコンサートサロンとコンサートホール、10~12階では音楽教室を運営している。

  • 「ヤマハ銀座店」(東京都中央区)

※価格はすべて税別