東京の神宮前・原宿エリアに9月11日、食に特化した新商業施設「JINGUMAE COMICHI(じんぐうまえ こみち)」がオープンする。運営は大和ハウスグループのフジタ。オープンに先がけて全18店舗をのぞいてきた。

  • 「JINGUMAE COMICHI」(東京都渋谷区神宮前1丁目23-26) (C)株式会社エスエス 黒沼芳人

店舗は施設の1~2階。コンセプトは"はしご"で、はしご酒と飲み歩き&食べ歩きが楽しめる空間だ。10月以降には、施設の半径約2km圏内でデリバリーサービスも導入予定という。

  • 1階と2階部分が飲食店

街制作室の国分裕正代表取締役社長は「神宮前のコミュニティコアとして、居住者や在勤者のサードプレイスにしてもらえれば。施設内の通路はそぞろ歩きできるような外の道をイメージしている。内にも外にもテラス席を設け、通路ににぎわいが生まれるつくりにした」と話す。フジタ東日本開発事業部の野田伸一上席執行役員事業部長は「原宿というと若い女性の街というイメージがありそうだが、大人も楽しめる街にしていければ。全国から選りすぐりの18店舗を集めました」と挨拶した。

  • 館内もそぞろ歩きできるような外の道をイメージ

その全18店舗を紹介しよう。

有機野菜と石垣牛の出会い

  • 「石垣牛 赤身肉のグリル 150g」(2,900円)

"ALL NATURAL from FARM"がテーマの「FROM FARM」。会津のGLOBAL G.A.P 認証農家が生産する有機野菜と東京ではなかなかお目にかかれない産地直送の「石垣牛」をメインに、素材を活かしたジャンルレスな料理を提供する。

世界のクラフトビールを立ち飲みで

  • 樽生ビールは小グラス800円、チューリップグラス1,000円、缶ビールは580円〜1,400円ほどで提供

米国オレゴン州を中心とした国内外のクラフトビールやリンゴのお酒「ハードサイダー」などを扱う酒屋兼立ち飲みスペース「BEER CELLAR SAPPORO」。樽生ビールは10タップ設置、缶ビールは最大80銘柄を取りそろえる。

サブスクで嗜む日本茶スタンド

  • 日本茶のサブスク「USAGIYATEA BOTTLING」

日本茶スタンド「USAGIYA 原宿店」は、1945年創業の老舗茶店が起源。専用の「USAGIYA BOTTLE」(1,500円/初回のみ)を購入すれば、30日間1,500円で15種類のお茶を何度でもボトリングできる定額制サービス「USAGIYATEA BOTTLING」を提供する。

気軽に寄れる老舗の大衆酒場

  • リーズナブルな大衆酒屋メニュー

代々木上原で愛されて創業40年の老舗居酒屋「大衆酒場 ジャンプ」。「鶏の唐揚げ」(500円)、「馬刺し」(650円)、「レバニラ」(600円)、「もつ煮」(450円)、「焼き鳥」(100円〜)、「ハムカツ」(200円)など、豊富なメニューをリーズナブルに味わえる。

産地直送の沖縄料理専門店で泡盛を

  • 本場泡盛で嘉例!(=カンパイ!)

「嘉例酒場 ワンダーキッチン」は、沖縄で現在4店舗を展開し、地元に愛されてきた沖縄料理専門店。食材は産地から直送、スタッフも現地から上京し、沖縄の魅力を届ける。「ごーやちゃんぷるー」(500円)など本場の沖縄料理が楽しめ、泡盛も豊富にそろう。

北海道産の野菜や魚貝でお酒がすすむ

  • 北海道産の豊かな食材を日本酒やワインとともに

北海道料理「魚貝と野菜札幌さんど。神宮前」は、札幌・ススキノ「肉とろばた さんど。」の2号店。昼は野菜を中心としたランチ弁当、夜は産地直送の魚貝など、北海道産直の素材の味を活かしたシンプルな料理・酒のアテをメインに提供する。

博多やまやの新業態! 餃子と焼き鳥

  • 博多の名物料理、餃子とやきとりを提供

福岡・博多の明太子メーカーやまやが運営する「博多やまや」の新業態。博多の名物料理である餃子とやきとりを提供する。「博多一口黒豚餃子」(5個350円、10個660円)、「博多のとり皮」(5本750円、10本1,380円)、「国産焼き鶏」(480円)など。

アパレルメーカーが手がける立ち飲み屋

  • 蒸し料理やおばんざいで一杯

おばんざい・立ち飲み「ikuru」は、アパレルメーカーであるダディアンドサンが初めて手がける飲食店。旬な食材を使った蒸し料理やおばんざいを提供する。「おばんさい盛り合わせ」(1,290円)、「産地厳選 日本酒」(グラス500円、1合850円)など。アパレルメーカーならではのしゃれた食器やTシャツにも注目を。

北海道・根室からやって来た人気立ち食い寿司

  • 「本日の五貫セット」(内容は日替わり/ この日は税込1,010円だった)

回転寿司や立ち食い寿司で人気の「根室花まる」も出店。オホーツク海の恵みと「魚の本当の味」を感じられる圧倒的な鮮度が自慢。漁師町、北海道・根室の匂いを感じるような、活気あふれる雰囲気も特徴だ。

鹿児島黒豚を温泉水でしゃぶしゃぶに

  • 鹿児島黒豚しゃぶしゃぶを焼酎とともに

鹿児島黒豚と地鶏の「黒豚・地鶏ダイニング SATSUMA」。鹿児島の観光スポット「かごっまふるさと屋台村」で人気の「SATSUMA」が東京進出。鹿児島の食材である黒豚とこだわりの焼酎をメインで振る舞い、昼はとんかつ、夜は温泉水しゃぶしゃぶなど、鹿児島ならではの雰囲気を味わえる。「黒豚ミックスしゃぶ鍋」(1,880円)など。

あの「幻のカレーパン」のトラットリア

  • ラグーパスタやカレースパゲティ、パンを提供

トラットリア「MOTOMU’S BY KAPPA」。1日に約2,000本を完売し「幻のカレーパン」と呼ばれオンラインショップで人気の「もとむのカレーパン」が新業態として東京に初出店した。A5ランクの黒毛和牛をじっくり煮込んだ「MOTOMU’S 白のラグー タリアテッレ」(1,637円)など。

健康的で食べやすい創作中華料理

  • 「伊勢海老入り陳麻婆豆腐」(1,980円)

創作中華料理「美食中華蓮花」では、健康に気を使った"油少なめ"の調理法で、老若男女誰でも食べやすい中華料理が楽しめる。全メニューハーフサイズ提供OKなのもうれしい。イチオシは「伊勢海老入り陳麻婆豆腐」(1,980円)。

鹿児島の直送鮮魚を"丼勘定"で

  • 「じゃりンこ盛り(鮮魚の盛り合わせ)」(500円)

"新鮮・安い"のお刺身が売りの鹿児島魚料理「パーラーじゃりンこ」。鮮魚は鹿児島から直送され、自社の漁船で仕入れた素材を豊富に取りそろえる。お客さんの雰囲気によって器を変える「じゃりンこ盛り(鮮魚の盛り合わせ)」は500円。

フランス郷土料理のタルト・フランベを味わう

  • 「タルトフランベ」(900円)

「La colere(ラ・コレール)」は、外苑前の東京ミシュラン一つ星フレンチ「L'orgueil(オルグイユ)」の新業態。フランス・アルザス地方の郷土料理「タルト・フランベ」(900円)を味わうことができる。タルト・フランベとは、薄い生地にフレッシュチーズ、薄くスライスした玉ねぎとベーコンをのせて焼いたもの。

薄皮で具が際立つ小籠包を蒸したてで

  • 「小籠包」(490円)

「小籠包マニア」は、東京ミシュランビブグルマン「ギョウザマニア」の新業態。注文後に皮を伸ばし小籠包を作り、目の前のテーブルに埋め込まれたセイロで蒸したての小籠包を食す。中国古伝の自家製天然酵母である「老面」を加えた皮により、純粋に素材を楽しめるものに仕上げている。

予約のとれないフレンチをカジュアルに

  • 「サステナブルなたい焼き」(ブッフェ(4,980円)で提供)

「Sincere BLUE(シンシアブルー)」は、北参道の予約のとれない東京ミシュラン一つ星フレンチ"シンシア"が提案する、サステナブルシーフードを多用したカジュアルレストラン。週末ランチと夜はブッフェ(テーブルで提供)で4,980円。平日ランチは、ブイヤベースラーメンやアメリケーヌカレーなど、本格的な料理をよりカジュアルに食べられる。

極太麺の焼きスパゲッティでおなかいっぱい

  • 「ナポリタン」(528円)

"おなかいっぱいの幸せ"がコンセプトの「ローマ軒」。スパゲッティは2.2mmの極太麺を使用し、こだわりの特製ソースを鉄板で絡める。「ナポリタン」(528円)、「ジャポネーゼ」(546円)など。夜はカジュアルな多国籍バル(飲み放題)に。

毎日でも食べられるエシカルなラーメン

  • 「TOKYO 中華そば」(800円)

中華そば・創作まぜぞば「Noodle Stand Tokyo」は、エシカル&ラーメンがコンセプト。安心して毎日でも食べられるベーシックなラーメンを目指した。「TOKYO 中華そば」(800円)や「世界一おいしいヴィーガンラーメン」(1,200円)などを提供する。

全国北から南まで、大衆酒場からミシュラン獲得の名店まで、バラエティに富んだ店舗が集結した同施設。"COMICHI"を歩けば、新たなグルメとの出会いが待っていそうだ。

※価格はすべて税別