パトカーなら「白/黒」、ハイヤーなら「黒」、消防車だったら「赤」がお決まり。だが、プライベートで乗る車なら何色を選ぶのもドライバーの自由だ。それ故に、乗っている車の色は、その人の個性を表す。

自動車メーカーは一般ユーザー向けの市販モデルには何色ものボディカラーを用意しているが、すべての色が均等に売れているわけではない。そこには売れ筋の色があり、なぜ購入者がその色を選んだか? という理由もあるはすだ。

本記事では、マイナビニュース会員を対象に実施したアンケート結果から、「好きな車の色」のトップ5と「その色が好きな理由」を紹介する。

  • 好きな車の色とその理由は?

    好きな車の色とその理由は?

Q.車の色(ボディカラー)にこだわりはありますか?

  • はい : 79.1% (368名)
  • いいえ : 20.9% (97名)

マイナビニュース会員465人を対象に車の色(ボディカラー)にこだわりがあるか尋ねたところ、79.1% が「ある」と答えた。続いて、ボディカラーにこだわりがあると回答した人に、具体的にどの色が好きなのか聞いてみた。

好きな車の色とその理由は?

1位 : 白(26.4%)

  • 「どの車でも合う色」(男性/29歳/システムインテグレータ)
  • 「一番きれいで無難だから」(男性/41歳/輸送用機器)
  • 「定番で落ち着きがある」(女性/39歳/サービス(その他))
  • 「高級感があるパール系の白がいちばんだと思う! 」(女性/49歳/その他)
  • 「清潔感があって飽きがこないから」(女性/43歳/その他)
  • 「一番無難でクルマが上品に見える。どんなクルマにも合う。手入れも楽」(男性/56歳/専門商社)
  • 「視認性が良く、大きく見えて(膨張色)安全性に繋がる」(男性/46歳/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連)
  • 「夏は太陽の熱を跳ね返し、色物よりも車体に優しい。夜も目立つので安全」(男性/52歳/その他)
  • 「夏に車の温度が上がりにくいから」(男性/48歳/医療・福祉・介護サービス)
  • 「夜間でも認識しやすく、事故防止の一助になるので」(男性/47歳/その他)

栄えある1位に輝いたのは「白」。「無難で上品」「清潔感がある」など見た目のイメージが人気の理由のようだ。

ソリッドカラー(単色)よりも塗装に手間をかけたパールやマイカ、メタリック系なら、同じ「白」でも光の当たり方で雰囲気を変えるので大幅に高級感が増す。このほか「夏場の熱対策」や「夜間の安全性」という実用的なメリットで選ぶ人も多い。現在では日本だけでなく世界でも「白」の車シェアは高いという。

2位 : 黒(22.3% )

  • 「全体にシャープな感じがする。また、磨き上げた時の光沢が美しい」(男性/60歳/流通・チェーンストア)
  • 「洗ったときの見栄えが一番好き」(男性/46歳/海運・鉄道・空輸・陸運)
  • 「かっこ良く見えるから。締まって見えるから」(男性/45歳/フードビジネス)
  • 「重厚感があるから」(男性/58歳ビル管理・メンテナンス)
  • 「光沢がきれい」(男性/35歳/その他)
  • 「高級感があるから」(女性/31歳/その他)
  • 「引き締まって見える」(男性/44歳/紙・パルプ)

黒い車体は、ワックスやコーティングが落ちているとホコリや水垢も目立ちやすく、美しさを維持するにはマメな手入れが必要だ。さらに暑い日は熱を吸収して車体の温度が上がりやすく、夜間は他車からの視認性が低いといったデメリットもある。

しかしそれを差し引いてでも、重厚さや高級感、磨き上げた時の光沢といった「黒」しか演出できない「直感的なカッコよさ」に惹かれる人は多い。

3位 : シルバー(12.8% )

  • 「汚れが目立たない」(女性/33歳/農業協同組合)
  • 「とてもシンプルで、雨露が目立たないので汚れもわからない」(男性/52歳/不動産)
  • 「手入れが楽。カッコいい」(男性/55歳/建設・土木)
  • 「メカメカ感が感じられるシルバーメタリックが好き」(男性/51歳/流通・チェーンストア)
  • 「高級感があるように見えるから」(男性/35歳/海運・鉄道・空輸・陸運)
  • 「売るにも乗るにも無難な色です」(女性/68歳/その他)

3位は「シルバー」だった。多少の汚れやキズがあっても目立ちにくいシルバーは、実用一辺倒というわけではなく、磨きあげればメタリック独特のシャープな光沢を放ち、機械としての車が持つ機能美を堪能できる色でもある。

また、メルセデスやBMW、アウディといった、日本では人気を持つドイツ車のナショナル・カラーとして定着しているので、これらの車のオーナーにとっても定番の色だ。

4位 : 青(11.4% )

  • 「爽快感がある色だから」(男性/42歳/教育)
  • 「元々、青が好きだから」(男性/41歳/輸送用機器)
  • 「クールで自分のキャラにピッタリ(笑)」(男性/53歳/流通・チェーンストア)
  • 「車に限らず服でも小物でも青が好きだから」(女性/40歳/サービス(その他))
  • 「スバル車に乗っているから」(男性/54歳/海運・鉄道・空輸・陸運)

4位には「青」がランクインした。選んだ理由としては、「個人的に好きな色なので、ウェアやスマホなどの小物も青を選んでいるから」が多数を占めた。また、スバル車オーナーの間では同社のスポーツ部門のイメージカラー「WRブルー」として人気の色でもある。最近は減ってしまったが、フランス車でも「フレンチブルー」として馴染みが深い。

5位 : グレー(8.7% )

  • 「落ち着いた雰囲気だと思う」(男性/58歳/生命保険・損害保険)
  • 「汚れが目立たないし、夏場に暑すぎない」(女性/49歳/その他)
  • 「落ち着いた色だと思うから」(男性/62歳/農業協同組合)
  • 「シックな感じが好み」(男性/48歳/建設コンサルタント)

色の具合によっては「シルバー」との線引きが難しい「グレー」だが、こちらも汚れや傷が目立ちにくいという実用的なメリットをあげる声が多かった。

一言で「グレー」と言ってもソリッドやメタリック、明るいものから暗いもの、ほんの少し他の色を混ぜたものまである。「白」や「黒」、「シルバー」と同じモノクロ系だが、それらとは一味違う"いぶし銀"的なイメージに惹かれる人も多いだろう。

ビビッドカーより無難な「モノクロ系」が人気

街中を走っている車を見ていれば分かるように、やはり「赤」や「黄色」といったビビッドカラーを選ぶ人は少数派。確かにあめ玉のように派手な色の車は他車からの視認性も良いので事故防止にもなるかもしれないが、不祝儀のシーンでは使いにくいし、近所の目が気になる人も多いはず。この手の色を買うケースは、セカンドカーとして趣味のスポーツカーや、主婦向け軽自動車やコンパクトカー、若い世代のファーストカーではないだろうか。

やはりメインの自家用車として選ばれる「好きな色の車」は無難に使える色がトップ5を占め、1位の「白」と僅差の「黒」が約半数という結果に。「シルバー」と「グレー」も合わせると、彩度のないモノクロ系が約70% を占めた。4位に食い込んだ「青」は、モノクロ系以外では色調のイメージが比較的落ち着いていることや、人気車種の定番カラーであることも理由のようだ。また、「青」と言っても「濃紺」になるとイメージ的には黒に近いだろう。

どこでも見かける無難な色は面白味がないかもしれないが、需要があるため売却時の査定で不利になることはほとんどなく、塗装のコンディションが良ければ高値が付く車種もある。逆にあまりにも変わった色や、不人気カラーの場合は査定が下がることもあるようだ。

調査時期: 2020年10月5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数:465名
調査方法: インターネットログイン式アンケート