吉田にとって大きな転機となったのが、2016年2月のYouTubeチャンネル開設だ。「最初はツイッターで30秒くらいの動画を上げていて、1つバズッた動画があったんです。そして、短い動画だと伝えきれないのでYouTubeでメイク動画などを公開していきたいなと。そこから独学で動画編集を覚えました」。今では美容系YouTuberとして多くの女性から支持され、コスメブランド「B IDOL」(ビーアイドル)をプロデュースするまでに。

卒業発表の際に「1人の女性として夢を叶えたい」と話していた吉田。その夢について尋ねると、「『B IDOL』を大きくして商品を増やしたいですし、ほかにも美容を軸として自分がほしいと思うものをプロデュースしていきたいと思っています。自分が求めているものは、世間の皆さんも求めているものなのかなと思いますし」とプロデュース業への強い思いを述べ、「私だから作れるコスメだったり、私だから作れる商品をこれからも生み出していきたい」と目を輝かせた。

YouTubeもこれまで以上に力を注いでいく。「YouTubeをやって良かったなと思うのは、アイドルだけど同じ人間なんだとわかってもらえて、親近感を持ってもらえたこと。これからも成長していく過程をファンの方に見せていきたい」と意気込み、「皆さんに憧れてもらえる生き方をしたいと思っていますが、その憧れが遠いものではなく身近に感じてもらえるように。私を応援してくださった方が50歳、60歳になったときに、自分の孫とかに『おばあちゃんの憧れはずっとこの人やったんやで』と言ってもらえるような、長く皆さんの人生に寄り添える存在になりたい」と語った。

YouTubeは素の自分を見せることを意識しているという。「飾れば飾るほど嘘になると思うので、このまんま。例えば、お仕事が嫌になった日が来たら、それもファンに正直に伝えて『今日はやりません』っていうのも見せてもいいんじゃないかなって。そこから這い上がる姿が誰かの心に響くかもしれないですし」と説明し、「女性として働く強さも見せていけたらいいなと思うし、働くことの楽しさも知ってほしいなと思うし、可愛くなる楽しさ、きれいでいる楽しさも伝えていけたら」と続けた。

また、なりたい自分になりきるという生き方をしていると告白。「ずっと自分が物語の主人公だと思っていて、今日はこういう物語だからこの服を選んでこのメイクをするっていう生き方をしています。小さい頃にシルバニアファミリーとかメルちゃんとか、着せ替え人形やごっこ遊びがすごく好きだったので、その習慣がついているのか、その日なりたい自分になりきる自分がいます」

そして、「自分が主役になって楽しむことを皆さんにも知ってほしい」と力を込め、「海外ドラマを見て海外っぽいメイクにし、仕草も海外っぽくしたり、打ち合わせがある日は打ち合わせができるキャリアウーマン風になりきってみたり。そうすると毎日楽しいんです!」と熱く語った。