自己PRで忍耐力を強みとしてアピールしたいという場合、いくつかの工夫が必要です。伝え方を少し変えてみるだけで、忍耐力は大きな魅力として採用担当者に伝えることができます。
今回は、自己PRで忍耐力をアピールする場合のポイントや注意点について解説します。また、忍耐力を言い換えてより具体的にイメージできる表現、履歴書や職務経歴書に使える例文もまとめました。
就活や転職で、忍耐力を強みとしてアピールしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
自己PRで忍耐力をアピールするポイント
自己PRで忍耐力をアピールするポイントは、主に以下の4点です。
- 忍耐する目標と結果が説明できるエピソードにする
- 単に忍耐するだけではNG! 努力した方法を説明
- 忍耐だけでなく協調性や行動力などもセットでアピール
これらのポイントについて、順番に解説します。
■忍耐する目標と結果が説明できるエピソードにする
なぜ忍耐するのかという目標と、忍耐した結果を説明することで、忍耐力がなぜ強みと言えるのかが明確になります。単に「忍耐力があります」というアピールだけでは、どうしても受動的な印象になりがちです。
忍耐力をアピールするためのエピソードは、目標と結果が説明しやすいものを選ぶようじっくり検討してください。
たとえば、英会話の学習の例で考えてみましょう。「毎日25分続けることで、最初はついていけず苦痛だったレッスンが少しずつ慣れてきて、TOEICでこのような結果が出た」とまで説明できれば、目標と結果がともに明確になります。
■単に忍耐するだけではNG! 努力した方法を説明
忍耐することもひとつの才能です。しかし、自己PRで忍耐力をアピールするだけだと、採用担当者は「状況を改善する努力はしなかったのか」と疑問に感じる可能性があります。
忍耐力をアピールする場合は、「努力した方法」もセットで伝えましょう。現状が改善しない場合にどのような改善策を取ったか、どのような行動で現状を打破したのかという点を説明に盛り込むことで、積極性もアピールできます。
■忍耐だけでなく協調性や行動力などもセットでアピール
自分ひとりで耐え忍んだことだけを伝えると、仕事を抱え込みやすい人、という印象を与えがちです。会社では、自分ひとりで仕事を抱え込むよりも、報連相(報告・連絡・相談)をして現状を改善していく行動が重視されます。
忍耐力を強みとして取り上げる場合は、周囲と連携して行動したという点もセットでアピールできるエピソードを取り上げましょう。自分の力だけでなく、周囲と協力しながら問題解決できることをアピールできれば、忍耐力も大きなアピールポイントとなります。
自己PRで忍耐力を強みとする場合の言い換え集
自己PRで忍耐力をそのまま「忍耐力」と表現すると、少しあいまいな印象になります。どのような忍耐力なのかを分かりやすく言い換える表現をいくつか紹介しますので、自分に当てはまりそうな表現がないかぜひ確認してください。
忍耐力の言い換え表現 | 例文 |
---|---|
粘り強い | 私の強みは、目標を達成するまで手を抜かない粘り強さです。 |
決してあきらめない | 私は、困難な状況でも決してあきらめない忍耐力があります。 |
最後までやりとおす | 私は、最後までやりとおすことをモットーとした人間です。 |
辛い状況でもやりがいを持てる | 私は、辛い状況でも小さな目標を立ててやりがいを持って物事を進められる、という強みがあります。 |
根気強い | 私は、小さなころから根気強さを評価されてきました。 |
辛抱強い | 私は、困難な人間関係でも辛抱強く対処できる人間です。 |
「忍耐力」という言葉とセットで使う、忍耐力を使わずに表現する、どちらでも構いません。具体的な表現を使うことで、どんな場面で忍耐力が発揮されるのかも伝わり、自分の人間性をも伝えられます。