「自信がない」とは、自分に対して情けないなどといったネガティブな感情を抱いている状態のことです。この記事では、「自信がない」と感じる要因や共通点、克服する方法などをご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。

自信がないと悩む要因

「自信がありますか」と聞かれて、「はい」と答えられる人は非常に少ないのではないでしょうか。

自分自身が「こうなりたい」と信じる理想像に当てはまっていないとき、人は「自分に自信がない」と感じるようです。長期的に自信が持てない状態が続くと、生きづらさを感じてしまったり、うまくいかないと諦める気持ちが強くなったりするでしょう。

まずは自信がないと感じる要因を紹介していきます。

  • パソコン作業をしている男性

    悩んでいる根本的な要因を知りましょう

自分ではなく他人と比較してしまう

他人の優れた部分と自分自身の至らない部分を比べると、当然ながら自分を「よい」と認識することが難しいです。人ができることを自分ができないと感じると、自分が不十分であると感じ、自己評価が下がってしまいます。

経験不足

「自分はできない」と誤認してしまう理由として経験不足があげられます。具体的には「そもそもの経験不足」と「成功体験の不足」が考えられるでしょう。

そもそもの経験不足

経験値と自信は比例するので、経験が少ない分野では、必然的に自信の度合いが下がってしまいます。自分が成し遂げられると思える度合いが低くなり、挑戦へのモチベーションも失われかねません。

成功体験の不足

自分自身が成功したと感じる経験が少ない点も、自信がなかなか持てない理由にあげられます。心理学では、自分が「できるかどうか」を測るにあたって、これまでの遂行行動の達成が鍵を握ると言及しています。

自分の成功体験と失敗体験を振り返って、どちらが多いのかを比較してみると、自信がない原因を見つける手掛かりになるかもしれまさえん。

完璧主義

完全であることに執着すると、自分にダメ出しをする傾向が強くなってしまったり、完全でなかった箇所に気が向いてしまったりと、否定感を強化させてしまいます。

完璧にできなければ失敗と思ったり、「できた」ことよりも「できなかったこと」に過敏になったりすると、認識上の成功体験数が少なくなってしまい、自信が持ちにくいでしょう。

自信がない人に多く見られる共通点

自信がないと憂鬱になりやすかったり、不安を感じやすかったりなど、否定的な感情を抱く機会が多くなります。そうしたネガティブな状況や感情が表面化し、自信のない人特有の共通点が生まれます。

これから、自信がない人によく見られる共通の特徴を紹介します。

  • 一点を見つめる人

    自信がない人によく見られる共通項とは

思考や言葉遣いが後ろ向き

自信がないと物事をネガティブに受け取る傾向が強く、否定的な言葉を使いやすくなってしまいます。また、ミスや失敗を必要以上に悲観的に捉えて絶望感にとらわわれてしまいがちです。

そのネガティブ感情は恐れがベースになった行動を伴うので、無意識にネガティブな発言をするという行動動機となります。

交友関係が狭い

自信がないことがネックとなり、新しい関係を築くことが苦手であったり、交友関係の幅が極端に少なかったりすることがあります。

「初対面の人と話すことに極度の緊張を感じる」といった人見知りの傾向が強い人は、自分の自信のなさが関係していると言えます。

また、自分の価値に自信がないがゆえに、友達や恋人に対して「相手にとって自分はふさわしくない」という思い込みが生まれ、人間関係を破綻させてしまう可能性も高まります。

姿勢が悪く話し声が小さい

自信のなさは、姿勢の悪さや、声のトーンに悪影響を及ぼします。例えば、猫背の原因として、気分が落ち込むなどの心理的な要因が考えられます。また、「目立ちたくない」などの引っ込み思案な要素が、姿勢の悪さに起因していることがあります。

声が極端に小さいことも、自信のない人の特徴であり、自分の意見を述べることに対する抵抗感が関係している場合があります。

怒りっぽい

不安感が大きくなることで、怒りを感じやすくなります。特に、夫婦や友人など近しい間柄の関係性において、相手に自分が受け入れられていることに自信が持てないと、その不安感が相手への攻撃性として表れやすくなります。

相手への怒りを相手のせいだとするのではなく、自分の不安感の問題として扱うと、イライラ度合いが軽減する場合もあります。

自分の信念を貫くのが苦手

自分の考えや感覚を信じきれないのも、自信のない態度を招く原因の一つとしてあげられます。自分の気持ちを率直に相手に伝えられるか否かは、自分への信頼感が鍵を握ります。

自分の信念を貫くのが苦手である理由を2点紹介します。

自分の意見を押し込めてしまう

内心では自分の意見があっても、なかなか言い出せず、他人の意見に合わせてしまった経験はないでしょうか。

自己肯定感が低いと、自分らしくあることに自信が持てず、自分よりも相手の意見を尊重してしまいがちです。自分の意見をうまく表現できずに我慢するようになると対人関係で葛藤を抱えることもあるため、意思表明できる自信は必要不可欠でしょう。

評価軸を他人に置いてしまう

自分に自信がないと、周りの目を極度に意識してしまい、自分が本当にしたいことよりも相手の期待を優先しがちになってしまいます。

社会や上司、親を意識して意思決定することは、誰にもあることではないでしょうか。評価が自分以外の基準に依存してしまうと、基準が変わるたびに、自分の意見が揺れ動いてしまいます。

人がどう思うかよりも、自分がどうしたいかに意識を向けることで、評価基準を自分に取り戻しましょう。

考えすぎて行動の機会を逃す

うまくいかないことに恐怖心を覚えるあまり、頭で考えすぎてしまい、なかなか行動できないことも自信がない人に共通する特徴です。自信がないと「うまくいかないだろう」という思考に苛まれ、失敗への恐怖心を大きくし、行動することに消極的になります。

例えば、好きな人に告白するとしても、ダメだったときのことを想定して考えすぎるがあまり、行動できずにチャンスを逃してしまうといったケースがこの特徴に該当します。

自信がない状態を克服する方法

これまで自信がない要因や、自信がない人の特徴を重点的に説明してきました。自信がない人からすれば、一体どうすれば自信が持てるのかということが、最も気になることではないでしょうか。

ここからは、自信がない状態をどうやったら改善できるのかについて詳しく説明していきます。

  • 筋力トレーニングをする男性

    自信が持てない自分を変えるために克服する方法を学びましょう

目標を細分化して小さな達成感を積み重ねる

成功体験を積み重ねていくと、自信が持ちやすくなります。高い理想や夢をいきなりゴールとして設定するのではなく、まずは小さな達成感が積み重ねられるよう、比較的成し遂げやすい目標を設定をしていくことをおすすめします。

小さな成功体験の数を増やしていくと、「やればできる」という感覚を得ることができ、自ずと自信が育まれていくでしょう。

体を鍛える

成功体験を手に入れるなら、体を鍛えることもおすすめです。例えばダイエットに取り組む際に「体重を5kg落とす」といった目標を掲げるとします。自分で目標を立て、そこにたどり着くまで継続的にダイエットに励み、結果として減量できたのであれば自己肯定感も高まります。また、体を鍛えることは効果を可視化しやすいこともあり、さらなる自信にもつながるでしょう。

否定的な言葉は肯定的な言葉に言い換える

意識すれば、否定的な言葉を肯定的にしていくことは可能です。

心理学では、物事を今の枠組み(フレーム)とは異なる枠組みで見る「リフレーミング」という手法が、従来の意味や捉え方を見直すために用いられます。例えばコップに半分水が入っている状態を「もう半分しか残っていない」と思うのではなく、「まだ半分も残っている」ととらえることがリフレーミングの一例です。

「自信がない」をリフレーミングすれば、「謙虚」や「慎重」などに言い換えられるでしょう。言葉の意味は表裏一体で、心がけ次第でポジティブに変換でき、考え方を改めることに役立つでしょう。

漫然と物事に取り組まない

成功体験が「できる」という自信につながるため、物事に取り組む際には「なんとなく」ではなく、目的意識を常に持って意図的に成功体験を積みましょう。

「こうしたい」や「こうなりたい」という目的が少しずつ達成されていくと、「行動することで成果につながる」という信頼を獲得でき、結果的に自己効力感という自信の一種が構築されていきます。

自信を持っている人の輪に入る

自信のある人たちと関わりを持ち、考え方などを吸収することが自信を育むきっかけになります。

心理学者のアルバート・バンデューラ氏によると、人は自分が直接的に体験していない「代理体験」でも自信を深められると提唱しています。すなわち、人の成功体験を観察するだけで、「自分もこういうやり方をすればできるはず」と、間接的な自信を得られるというのです。

目標とする人をまねしてみる

ロールモデルを決めて思考法や言動をまねしてみることは、自信を育む効果があります。

人の成功を自分の気分を害するものとして使うのではなく、「自分はこんな風になりたい」という自分が前に進むための原動力として活用してみましょう。人のよいところや成功した理由を冷静に観察し、ヒントとして吸収できると目標に近づける要素となります。

とことん突き詰められる趣味を持つ

自分の好きなことや趣味を極めることで自信を持つという方法もあります。

突き詰められるほどの趣味に没頭しているとき、人は喜びや嬉しさ、興奮などのポジティブな感情を抱きます。ポジティブな感情を持つことで行動に対して柔軟な考え方ができたり、自己認知を変容させられたりできるようになる可能性があります。

周囲に自分の長所を聞いてみる

周りにいる人は、自分では発見できない自分の長所に気づいている可能性があります。

特に自己評価が低い自信のない人は、自分をなかなか承認できていないため、人に褒められる体験が自信を育てることにつながります。自分で自分のいいところがわからない人は、周りの人に聞いてみることをおすすめします。

他人と比べることをやめる

他人と比較するといつまで経っても自信を持つことが困難になります。当然のことながら、他人は自分とは違うバックグラウンドや人間関係、キャリアを持っています。その違いを「異なること」として区別し、比較対象にしないことが大切です。

他人と比べるよりも、過去の自分と比べてどれだけ進歩したのかを見る視点を養いましょう。自分の成長を実感でき、競争からは得られない真っ当な自信を持つことができます。

困難だと思えることにも挑戦してみる

これまであげてきた自信を育む方法を踏まえて、現状では困難であると判断してしまっていることにも、チャレンジしていくことが大事です。

「自信がない」という認知的な不安が強いとその腕試しができず、成功体験を積むことに消極的になってしまいます。完璧主義を手放し、困難だと思えることも、まずは「できる」と思える何かしらの小さい要素を探し、チャレンジに対して前向きな見方をしていきましょう。

自信が持てるようになった後に訪れる変化

自信が持てるようになると、日常生活や自分自身の中に肯定的な変化を期待できます。自信が持てるようになった後に訪れる変化をみていきましょう。

  • 考え事をしてメモを取る男性

    自信が持てるようになった後に訪れる変化とは

言動がポジティブになる

自信があると、自尊感情や楽観性も高くなる傾向にあります。その結果、自信をつけることで、前向きな言葉遣いができるようになります。

責任ある仕事を任されるようになる

自信のある人の表情やコミュニケーションが周囲に与える印象は好ましいものであると言えます。会社での印象は仕事内容に直結することがあり、責任のある仕事を任される可能性へとつながります。

自信のある人は他者に対しても寛容であるため、明るい表情で円滑なコミュニケーションを図ることができます。職場で他者からの信頼が厚いと「この人なら任せても大丈夫」と評価されやすくなるでしょう。

反省はしても後悔はしないようになる

自信がない人は失敗に対しての嫌悪感が強く、失敗はいけないことととらえがちです。一方で自信のある人は、自分のあるがままの姿を受け入れられ、失敗に対しても良い・悪いの判断をしないため、後ろ向きな気持ちを引きずりません。

考えるよりも行動を重視するようになる

自信のある人は「失敗するリスク」を考えるよりも、「思いきって行動する」ことを選びます。自信のない人に比べ、自信のある人は失敗に対する恐怖心が弱く、ミスを気にする傾向が少ないからです。

失敗した経験は、新しい発見や次の試みの際の改善点として使うことができます。考えて行動できなくなってしまうといつまでも不安感にさいなまれたままになります。それよりも、失敗を前向きにとらえる方が、効率的です。

自信がない人は自信を持つために日々の言動に気を配ろう!

自信が持てない原因は人それぞれでしょうが、本稿で紹介した自信がない人の特徴を自分自身と照らし合わせ、改善するためのツールとして使ってみるのもいいかもしれません。

小さな成功体験を積んだり、成功している人たちとの関わったりしていくことで自信は回復していきます。難しいことを考えるのではなく、まずは自覚し、意識していくことで、自信を深めていけるようになるでしょう。