スバルはステーションワゴン「レヴォーグ」の新型を発表した。グレードは3種類で価格(全て税込み)は310.2万円~370.7万円。先進運転支援システム「アイサイトX」を装備すると38.5万円の増額になる。先行予約は8月20日から始まっており、10月14日までに8,920台の注文が入っているそうだ。

  • スバルの新型「レヴォーグ」

    スバルの新型「レヴォーグ」

「アイサイトX」搭載車の注文が9割超

2014年に発売となったレヴォーグが今回、2代目に進化した。こだわったのは「先進安全」「スポーティ―」「ワゴン価値」という3つの価値。新車発表会に登場したスバルの中村知美社長は、「最新の技術は日本のレヴォーグからという思いで作り上げた」とし、新型レヴォーグを「次世代スバルのトップバッター」と位置づけた。

ボディサイズは全長4,755mm(初代比で+65mm)、全幅1,795mm(同+15)、全高1,500mm(現行型と同じ)。パワートレインは4気筒1.8リッターの水平対向ターボエンジンで、最高出力は177馬力、最大トルクは300Nmとなっている。駆動方式はもちろんAWD(全輪駆動)だ。

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    新型「レヴォーグ」の発売記念イベントには丸山桂里奈&本並健治夫妻が登場した。丸山さんはスバリストらしく、イベントには愛車「フォレスター」で駆け付けたとのこと。新型レヴォーグも「欲しい」そうだ

スバルの安全技術「アイサイト」は、広角化したステレオカメラや前後側方のレーダーなどを採用した新世代に。「前側方プリクラッシュブレーキ」「前側方警戒アシスト」「緊急時プリクラッシュステアリング」「エマージェンシーレーンキープアシスト」という新機能が加わった。

全てのグレードに+38.5万円で取り付けられる「アイサイトX」は、3D高精度地図データ、GPS、準天頂衛星「みちびき」などの情報を活用した高度運転支援システムだ。目玉となる機能は、自動車専用路上での渋滞時(時速0~50キロ)に一定の条件を満たすと起動できる「渋滞時ハンズオフアシスト」だろう。前のクルマとの距離に気を使いつつ、手足で細かい操作を続けなければならないシチュエーションにはうんざりさせられるものだが、この機能を使えばアクセル、ブレーキ、ステアリングの全ての操作から解放される。もちろん、周囲に注意を払いつつ、いつでも操作に復帰できる準備を怠らないことが必須の心構えとなる。

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  • スバルの新型「レヴォーグ」
  • 「アイサイトX」搭載モデルは12.3インチのフル液晶メーター(左)と11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムを装着する

新型レヴォーグのグレードは「GT」「GT-H」「STI Sport」の3種類。アイサイトX搭載モデルは「GT EX」といった感じでグレード名に「EX」が付く。

■新型「レヴォーグ」のグレードと価格

●グレード「GT」:17インチタイヤ、運転席8WAYパワーシート、前席シートヒーターなどを採用。内装はトリコットシート&シルバーステッチ。価格は310.2万円
●グレード「GT-H」:18インチタイヤ、運転席10WAYパワーメモリーシート、助手席8WAYパワーシート、後席(左右)シートヒーター、ハンズフリーオープンリヤゲート、インテリアアンビエント照明などを採用。内装はトリコット&ファブリックシートにブルーステッチor本革(ブラック)にブルーステッチ。価格は332.2万円
●グレード「STI Sport」:内外装を専用化。内装はボルドー/ブラックの本革シートにレッドステッチ。価格は370.7万円

STI Sportには「ドライブモードセレクト」という機能が付く。スイッチ1つでスポーツカーのような走りから高級車のようなしなやかな乗り心地まで、クルマのキャラクターを変更できるというシステムだ。具体的にはパワーユニット、AWDシステム、電子制御ダンパー、パワーステアリング、アイサイトの追従加速度、エアコンなど、さまざまなデバイスに緻密な制御が加わり、車の乗り味が変化する。各デバイスを自分好みに調整することもできる。

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    「STI Sport」は「ドライブモードセレクト」を搭載。手軽にクルマのキャラ変が楽しめる

新型レヴォーグの月間販売目標台数は初年度で2,200台。これまでに8,290台の注文が入っているそうで、そのうちアイサイトX搭載グレードは93%を占めているそうだ。グレードとしてはSTI SportおよびSTI Sportが57%と最も多く売れているという。