リクルートキャリア 就職みらい研究所は9月28日、同研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象とした「就職プロセス調査」の結果を発表した。調査期間は2020年6・7月。有効回答は2021年卒予定の大学生915人・大学院生377人、2020年卒予定の大学生1,584人・大学院生503人。

平均就活費は8万8,923円

  • 就職活動全体に掛かった平均金額の比較

2021年卒学生が就職活動に使用した金額(6月12日時点)を調べたところ、平均8万8,923円となり、2020年卒(12万8,890円)と比べて約4万円減少した。

就活費(平均)を地域別にみると、最も高かったのは「中国・四国」で11万6,654円。以下、「近畿」が9万7,263円、「北海道・東北」が9万4,468円、「九州」が9万2,717円、「中部」が8万3,776円と続き、最も低かったのは「関東」の8万1,833円だった。

就活費の減少幅を地域別にみた場合、2020年卒と比べて最も減少したのは「九州」で6万4,272円減。次いで「中部」が4万9,124円減、「北海道・東北」が4万6,393円減、「関東」が3万5,541円減、「近畿」が3万3,938円減、「中国・四国」が2万3,313円減となった。

各項目別にみると、「交通費」が最も減少しており、2020年卒と比べて2万3,900円減の2万5,567円に。同調査では、「学生が実施した活動の中で『Web上での説明会』、『Web上での面接』が増えていることからも、就職活動の形式が2021年卒で変化したことが、就職活動にかかる金額にも影響を与えた」と分析している。