東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『恐怖新聞』(毎週土曜23:40~)の第5話で、殺陣初体験にして見事な身のこなしが話題となったEXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBEの佐藤大樹。アクションコーディネーターとして指導した東山龍平氏が、佐藤の印象を語った。

  • 殺陣を披露する佐藤大樹=東海テレビ提供

東山氏は「佐藤くんと殺陣稽古ができたのは実質3日間くらい。あとは撮影の合間で1~2時間、時代劇に慣れるための所作事(歩き方、座り方、刀の差し方)や、基本的な刀の振り方の稽古を5日ほど行いました」と紹介。

そんな佐藤が殺陣で苦労していたのは、「相手との距離感、足捌き、タイミングでしょうか。相手がいてお芝居があって成立するのが殺陣ですし、相手の体格、レベルによっても諸々変わりますから、一番難しかったのではないかと思います」と明かす。

また、「プロのダンサーということもあり、佐藤くんは手順の覚えがものすごく早かったのを覚えています」と絶賛。「すぐそれなりの形にしてしまうので、どんどんスピードも上がってしまい、その都度、竹光(木製の模擬刀)からジュラルミン刀(真剣に近い重さ・バランスのもの)を持たせて同じ動きを反復し、重たいものを振り回しているということへの意識をはっきりとさせて、リアルとケレンの間を行ったり来たりしていました」と振り返った。

そして、「私が思う第5話のハイライトは『佐藤くんvs殺し屋2人』で見せた、3人の立ち回りです」とのこと。「本当は3倍の量をやるつもりだったのですが、『アクションというよりは殺陣をやらせたい』という井上昌典監督の希望があり、武士(もののふ)として、命の賭し合い、刀の怖さ、呆気なさ、切なさを表現できたらよいなと思い3人に託しました。編集部さん含め、現場を支えた皆さんの協力で3人が躍動できたのだと思っています。視聴者の皆さんにどのように伝わるか不安であり、楽しみでもあります」と本音を語っている。