【エピソード選定】1分の自己PRに使えるエピソードを見つける

自己PRのエピソードに悩む場合、大きな成果を出した素晴らしい経験でないと、と考えすぎている可能性があります。身近な出来事の中にも、アピールできる長所は隠れています。特に、問題が発生して解決した経験があれば、解決する手段に自分の個性が出るため、自己PRに使えるかもしれません。

この章では、日常生活の中で見過ごしがちな経験の中から、自己PRできそうなエピソードを探すポイントをシーン別に解説します。

  • 1分の自己PRに使えるエピソードを見つける方法

    1分の自己PRに使えるエピソードを見つける方法

研究・勉強内容

学生生活で研究や勉強を続けてきた中で、何か苦労したことはないでしょうか。些細なことでもいいので考えてみてください。例えば、期末試験はいつもどのように対処していたでしょうか。

一夜漬けをしていたなら「集中力」や「記憶力」が長所かもしれません。ひたすら自分でコツコツ勉強しているなら「継続性」「計画性」「忍耐力」などが挙げられるでしょう。困難に対してどのように対処してきたかを考えることで、自分の個性が見えてきます。

部活・サークル活動

部活で何かの係を担当している場合は、自己PRしやすいでしょう。部長・副部長・会計など、それぞれの役割で苦労した経験があれば、その苦労をどうやって解決してきたかを思い出してください。

一般部員の場合は、活動内容を振り返り、部員全員で何かを達成した経験や、苦労した経験がなかったか考えましょう。その経験の中で自分がどう動いて目の前の課題をクリアしたか思い出すことで、自己PRできそうな長所を探しましょう。

アルバイト

アルバイト経験は、具体的な成果を説明しやすい経験です。時給のアップ、信頼を得てシフトに多く入れたため〇円多く稼いだなどの経験があれば、自分の何が認められたのかを思い出しましょう。アルバイトで学費の一部を支払っていた場合は、計画性もアピールできます。

資格・特技・スキル

資格や特技、特殊なスキルから自己PRする長所を検討するには、「過程」に注目して自分の長所を探します。計画的に勉強をしたなら計画性や継続性を長所としてアピールできそうです。逆に短期間で集中して勉強した場合は、集中力や目標達成力などがアピールできます。

ボランティア活動

ボランティア活動でも、自分が周囲のスタッフとどのように関わり、何をしたかでどのような個性を持っているかを検討しましょう。

裏方で周囲をサポートする動きが得意だったのか、コミュニケーションが得意な人もいれば、段取りが得意な人もいます。リーダーシップを発揮したという華々しいエピソードでなくても、仕事に対する関わり方や貢献の仕方を検討すると、自分の長所や性格傾向が見えてくるでしょう。

趣味

趣味は、その人がどのようなことに情熱を抱くかが出やすいため、自分の人となりを伝えやすい分野です。

コレクションが趣味なら、欲しいものを手に入れるためにどう行動したかを思い出してください。計画的に貯金をしたか、短期的にバイトを多く入れて一気に稼いだかで、アピールする長所は変わってきます。

趣味を通じた交友関係がある場合は、趣味仲間とのかかわり方を通じて、組織の中で自分はどのような立ち位置で動くのが得意なのか説明しやすいでしょう。

他人から評価された言動

自己評価はなかなか難しいものです。特に自己評価が低い場合は、つい「自分なんて」と思ってしまい、多くの長所を見逃しているかもしれません。ここで思い出してほしいことは、他人から評価された言動です。

アルバイトをしていて「いつも笑顔で話しかけやすい」「仕事が丁寧」「根性あるな」などと評価されたことはなかったでしょうか。大学の演習で「発想力がすごい」「細かな違いも見逃さない」と同級生から言われた経験も、長所を見つける手がかりです。

転職の場合は前職での経験

転職の場合は、基本的に前職での経験を元に自己PRを検討します。仕事上で問題や課題が発生するたび、何らかの方法でその問題に対処した経験なら誰にでもあるはずです。

問題への対処方法にもいろいろな手段があります。詳しそうな同僚を探して聞くならコミュニケーション力を駆使していることになります。インターネットを使って問題解決しているなら情報収集力が優れているといえるでしょう。

自分はいつもどうやって問題を解決してきたかという経験をいくつか挙げていけば、自分の長所にたどり着きます。