東京2020組織委員会はこのほど、2021年開催の東京2020オリンピック・東京2020パラリンピックの聖火リレー実施概要を発表した。

  • 東京2020オリンピック聖火リレー日程

    東京2020オリンピック聖火リレー日程

東京2020オリンピック聖火リレーは、2021年3月25日に福島県のナショナルトレーニングセンターJヴィレッジでグランドスタートする。東日本大震災から10年となる節目の年に行われる聖火リレーとして、復興の歩みを進める被災地をはじめとする全国各地を隅々まで巡り、日本全国の人々に希望と勇気を与えていくという。

コンセプトである「Hope Lights Our Way/希望の道を、つなごう。」に沿い、くじけぬ力や一つとなって取り組む力の象徴となる東京2020大会の開催に向けて、新型コロナウイルス感染症を乗り越えた先にある人類の希望を、全世界の人々に示していくとのこと。

新たなオリンピック聖火リレーの実施日程は、2021年3月25日を出発日とする121日間。各都道府県の実施日は従前のスケジュールの1日前倒しとする。聖火リレーを実施する市区町村は、原則として変更しない。聖火ランナーは、延期前にすでに決定したランナーが優先して走行するが、候補者の辞退などにより変更がある場合は、今後調整していくという。

1日の終わりに聖火の到着を祝って実施する「セレブレーション」は、最終日を除く113日間、毎日実施する。

東京2020パラリンピック聖火リレーは、オリンピックの熱気と興奮をつなぐべく、オリンピック終了後、2021年8月12日~24日のパラリンピック開会式までの移行期間に開催する。

コンセプトである「Share Your Light / あなたは、きっと、誰かの光だ。」に基づき、この大会をきっかけに共生社会を実現し、人と人、人と社会との、「新しいパートナーシップ」を考えるきっかけとなることを目指し、原則として「はじめて出会う3人」がチームになってリレーを行っていく。

聖火リレーの実施日は、従前のスケジュールの1日前倒しとする。聖火は2021年8月12日から全47都道府県で採火され、イギリスのストーク・マンデビルで採火された炎とともに、8月20日に開催都市・東京で行われる集火式にて統合、東京2020パラリンピック聖火となる。聖火は、翌8月21日から東京のまちをリレーで駆け抜け、8月24日の開会式に届けられる。

静岡県・千葉県・埼玉県・東京都において聖火リレーを実施する市区町村は、原則として、変更しない予定とのこと。なお、実施概要については、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、別の対応を検討する可能性もあるという。

聖火ランナーは、2020年2月時点で応募している人が聖火ランナーの対象となる。聖火ランナーの総人数(約1,000名)や、「3人1組」で走る方式は変更しないとのこと。

  • 東京2020パラリンピック聖火リレー日程

    東京2020パラリンピック聖火リレー日程

東京2020大会は、すべての大会関係者・パートナーと一体となって、簡素な大会を実現するものとしている。東京2020オリンピック・パラリンピックの聖火リレーにおいても、「聖火リレー隊列のスリム化」「セレブレーションの簡素化」「業務運営内容の効率化」などを実施し、簡素化・効率化を図っていくという。