日本生命保険は9月16日、「セカンドライフ」に関する調査結果を発表した。調査は8月1日~14日、同社の「ご契約者さま専用サービス」に登録している男女7,543名(男性4,045名、女性3,498名)を対象にインターネットで行われた。

定年について

  • 定年後のプラン(年代別・世帯年収別)

    定年後のプラン(年代別・世帯年収別)

調査によると、自身の退職金や年金(公的および企業年金)の金額を「把握していない」人の割合は62.1%。定年後のプランについて尋ねると、「現在の仕事を続けたい」(38.7%)、「別の仕事をしたい」(25.3%)と、64%が働き続けたいと考えていることが明らかに。特に、「現在の仕事を続けたい」人の割合は年齢が高いほど高い傾向にあり、70歳以上では66.7%に達した。

また、世帯年収別にみると、世帯年収「300万円未満」の人は、「現在の仕事を続けたい」が29.8%、「別の仕事をしたい」が21.1%と、いずれも全年収帯の中で最も低く、反対に、「働かず違うことをしたい」の割合は全年収帯の中で最も高く49.1%という結果に。全体的に、世帯年収が高い人ほど「現在の仕事を続けたい」と希望する人が多く、世帯年収が低い人ほど「働かず違うことをしたい」と回答した割合が高かった。

「何歳まで働きたいか」という質問では、「65~69歳」まで働き続けたいと回答した人が40%と最も多く、「65歳以降も働きたい」と回答した人の割合は68.8%を占める結果に。働き続けたい理由については、全体では「収入を得るため」(88.0%)が圧倒的に多かったものの、70代以上に関しては「収入を得るため」は38.9%にとどまり、「人との出会い」「自己成長」「社会貢献」(いずれも22.2%)、「周囲が働いているため」(38.9%)など、収入以外の理由も多くあがった。

セカンドライフの予算について

  • ゆとりあるセカンドライフに必要な1カ月あたりの生活費

    ゆとりあるセカンドライフに必要な1カ月あたりの生活費

次に、ゆとりあるセカンドライフに必要な1カ月あたりの生活費について聞いたところ、単身(2,059名)の場合では平均約24.6万円となり、現在の生活費(16.2万円)よりも8.4万円増額に。一方、夫婦(4,295名)の場合では平均約28.8万円となり、現在の生活費(24.0万円)よりも4.8万円増額となった。

  • セカンドライフをスタートする前に貯めておきたい金額と達成率

    セカンドライフをスタートする前に貯めておきたい金額と達成率

セカンドライフをスタートする前に貯めておきたい金額については、いずれの年代でも「1,000~3,000万円未満」が半数程度を占め、平均では3,033万円という結果に。そこで、どれくらい達成できているか教えてもらったところ、50代の約9割、60代の約8割、70代の約7割が目標額を達成できていなかったことがわかった。

また、セカンドライフに不安があるかと質問したところ、66.9%が「ある」と回答。何が不安かを尋ねたところ、「自身の健康・病気」(80.4%)がトップに。次いで「生活費や医療費」(56.5%)、「家族の健康・病気」(45.8%)と続いた。