人間は感情の動物だとよく聞きます。理性的に判断すれば「選択しない行動」を取った経験や、友人などを見たことはありませんか?

これは会社の仕事の進め方にも当てはまるようです。先日、ある「本質を突いた」言葉がツイッターに投稿され、大きな共感と衝撃を界隈に与えていました。

  • 人は正論だけでは動かない? ※画像はイメージ

ツイートしたのは、メンバーズデータアドベンチャーカンパニーでカンパニー社長を務める、えりりん@メンバーズデータアドベンチャーカンパニー社長(@EriShirai)さん。自身の経験を踏まえて指摘したその内容とは……

賢い人が社会で割と最初にぶつかる壁は、
「正しさや合理性では人は動かない」
ってことだと思う。知性を頼みに
生きてきた人間には耐えがたいことだけど
これを肌身に染みて理解して初めて、
その知性を武器として生かせるようになる。
(@EriShirai)より引用

人間社会の仕組みの難解さを見事に突いたその言葉には、「めっちゃ分かります、それ。人は理性で動いているフリをして、感情で動いていますからね。そして、人を動かすには共感と感動」「私は別に賢くないですが、ぶつかってる壁はそれな感です」「全員が同じゴールに向かっているわけではないのが現実の組織ですからね」「正しいことや正論を浴びせても人は動かなくて、『自分は正しいことを言っているのに』と何度も思い痛感させられました」「必ずしも正義だけが勝つわけではないと、学ぶことになりますね」など、たくさんの共感と納得の声が寄せられていました。

また、「人にはその他に、快不愉快、義理、共感、倫理観、宗教観、愛情などをもっていますから。そこは知性でカバーできるところと難しいところがあると思います」「人間性が大切ですね 論理的な正しさも誰が話すかによって響きが変わりますから」など、知性に加え、さらに必要なこともあるだろう、と指摘するコメントもありました。

えりりんさんに、自身の「知性だけでは無理」と感じた経験について尋ねました。

えりりんさん: 若手時代、当時の上司から『あなたの仕事は合意を形成すること。正しいことを言うことが、必ずしもそのためになるとは限りません』と言われた時です。それ以来、誰かに何かを言ったり働きかけたりするとき、何を伝えるかよりどう動いてほしいかを考えるようになりました。

まさに、ツイート内容そのままの体験を紹介してくれました。

そうした経験を踏まえ、「相手の心を動かすことを心がけています。そのために、相手の望みや嬉しいポイントを知らないといけないので、それを知ることや想像することを意識しています」と、現在実践していることを明かしてくれました。