会社で感じるストレスの多くは人間関係によるもので、特に上司との関係が重要とはよく言われています。「上司と合わない」「上司が苦手」。そうした声に対して、識者や書籍などから、よく解決策が紹介されています。そんな職場の上司問題ですが、ある投稿が話題を呼んでいました。

  • 上司はグーグルで十分と思いますか? ※画像はイメージ

ツイートしたのは、WEB制作/UXデザインの仕事を会社で行いつつ、フリーランスのパラレルワーカーとしても活躍する、おぎの UX/WEBデザイナー(@ogino_Design)さん。複数の会社で経験を積み、Webデザイナー歴10年のキャリアを持っています。

そんなおぎのさん、「尊敬できる上司がいる人は幸運で恵まれている」「それは当たり前ではない」、と自身の経験を踏まえて強く訴えています。

僕は正直今まで、心から尊敬できる上司に出会えたことがない。考え方も技術的にも。

だから全て自分でやるしかなかった。完全独学、信じるはGoogleのみ。頼れる人が近くにいたらどんなに心強かったか……

尊敬する上司がいる人は常に感謝を伝えよう。それは当たり前じゃなく、凄く恵まれたことだから。
(@ogino_Design)より引用

独学しか選択肢が無かった、と若手時代を振り返るおぎのさん。当時の心境を告白した悲痛な声には、「めっちゃ分かります! 私もインターン時代にいい上司に出会えて成長できましたが、新卒で入った上司があれで、絶賛1人で学び中です……」「他社にはいたんですけどねー。しかし、そういう時に限ってご縁がない」「私は一社目の上司がF※※kで心底絶望しましたけど、2社目で2人の尊敬する上司に出会って考えが変わりました」など、共感する声が多く寄せられていました。

上司に恵まれなかった当時

おぎのさんに当時の様子を聞きました。

――これまで関わった上司について教えてください。

おぎのさん: 複数の上司と働きましたが、部下のマネジメントより、自分の仕事を淡々とこなす人ばかりでしたね。

――会社の同僚は、そのことに違和感を持たなかったのでしょうか?

おぎのさん: 自分も若かったので、周囲の仲間とそこについて議論することはあまりなかったですね。仕事への取り組み方や考え方も違いましたし。しかし、変化の激しい業界のため、新しい知識や技術を身に付けなければ置いていかれる! と僕は常に不安でした。

――逆に、どんな上司が欲しかったですか?

おぎのさん: 部下と1対1で話す機会を積極的に作る、良い意味で「熱い人」ですね。それこそ、チーム全体のスキルアップを考えてくれる上司に巡り会いたかった(笑)

そんなおぎのさん、今は会社で部下を持つ上司の立場。自身のつらかった経験を踏まえ、定期的に部下の一人ひとりへ声をかけ、悩みを聞いたり、自分が得た情報やスキルを惜しむことなく共有したりし、彼らの成長を促しているそうです。


尊敬できる上司がいると、仕事への取り組みだけでなく「こうなりたい」という目標にできます。上司を選ぶことはできませんが、自分の関わり方は変えることができます。話しかけづらい、近寄りづらいと思う気持ちをおさえつつ、うまくコミュニケーションを取れるよう試してみませんか?