陽気なキャラクターを略した言葉「陽キャ」。楽しいことが大好き、いつでもニコニコしていて、常にアグレッシブでポジティブに活動するそうです。この特長はインド人にも当てはまるかもしれません。

先ごろ、インドの人は基本ポジティブ思考ばかりで、その発想が「最高過ぎる」というツイートが投稿され、多くの読者が関心を寄せていたので紹介します。

  • インドの人は陽キャだらけ? ※画像はイメージ

ツイートしたのは、Kayoreena(@kayoreena1021)さん。インドと日本をビジネスでつなぐことがミッションと宣言し、ブログや動画を中心に情報発信しています。そんなKayoreenaさん、先日インド芸人とYouTubeの撮影をしたそうですが……。

昨日インド芸人とYouTube撮ってて、日本の若者は10%も未来に希望を持ってないって言っててヤバってなったけど
逆にインドだと希望持ってるのがデフォルトで皆ポジティブな超競争社会だし、日本は希望持っただけで上位10%には入れるから良いよねって会話して、
この発想が既にポジティブで最高だった笑
(@kayoreena1021)より引用

この最高なポジティブ回答には、「すごい。。(笑)どんな状況でもポジティブかもしれない……頼もしすぎる」「インド人最強すぎるww」「はじめまして。希望持ったら上位に入れるっていいですね! 希望を胸に頑張ります」「めっちゃ面白い 希望持たなきゃなぁ……笑と改めて思いました、月曜日に見れてよかったです」など、インド人への羨望のまなざしや、見習いたいという声が多く集まっていました。

また、「インドは、起業国家です。日本みたいに、閉鎖的な考えと サラリーマンは安定するという考えを捨てないかぎり 勝負をしても100%負けます」「未来に機能を持つ=上位ではないとは思う」というコメントや、「そんなこと言えるの、インドの身分制度の上の方での話」「そのインド芸人はシュードラじゃなかっただけの話ですね」など、インド独特のカースト制との関係性を指摘する声も寄せられていました。

インド人は全員ポジティブ?

インド人のポジティブ思考について、Kayoreenaさんにもう少し話を伺いました。

――ポジティブ思考な方が多いのは事実ですか?

Kayoreenaさん: 友人や周囲にいるインド人の会社の同僚はほとんどがポジティブですね。

――ポジティブ面を象徴するエピソードはありますか?

Kayoreenaさん: 梅雨時期にドライブする予定でしたが、関東近郊は終日雨模様。別日にしようと提案すると、「だったら雨がふらない地域まで行けばよくない?」と返されたのが衝撃的でした。雨が降ってないのは鳥取県あたりで、「(車で)8時間程度だから行こう! 日本の車は快適だから長時間車に乗ってても大丈夫だよ!」となって、基礎体力の違いを思い知りました(笑)。

梅雨のさなかに「雨の降らない場所」を提案する積極性、確かにポジティブ思考のなせる業かもしれません。ちなみに、日本財団による「『国や社会に対する意識』(9カ国調査)」によると、インド人の若者の8割近くが「将来に対して前向き」な回答をしていると、Kayoreenaさんが紹介してくれました。※2019年11月30日発表 「18歳意識調査 第20回テーマ『社会や国に対する意識調査』について報告書」より

  • 自分の国の将来についてどう思っていますか? 出典:2019年11月30日発表 「18歳意識調査 第20回テーマ『社会や国に対する意識調査』について報告書」より

――インドの人にポジティブ思考が多い理由は何だと思いますか?

Kayoreenaさん: 主に3つあると思います。一つは国が発展中で、「未来は今日より良くなりそう」とイメージしやすい。二つ目は、基本的に加点教育による「称賛する文化」の中で育ちます。日本では他人との違いは減点されがちですが、インドは逆で人と違うことで褒めてもらえます。最後はヒンディー語の「ジュガード(Jugaad)」という考え方。条件が制限された中、創意工夫しながら考える心構えが身に付いているので、細かいことを気にしません。

インドの教育方針や文化が彼らのポジティブ思考を形成するのに一役買っているのでは? と推測していました。

加点教育というと米国もそうですね。もちろん一概に「減点式だからダメ」ではないでしょうが、ダイバーシティが唱えられている現在、そのあたりの意識変化も必要なのかもしれません。