今年に入り、出勤しない勤務の形態である“在宅ワーク”がもはや日常のことになってしまった会社員の方もおられると思います。一方、今の若い人には考えられないかもしれませんが、どのような災害が起ころうが「とにかく出勤すべし」と言われていた時代もありました。そう、ほんの数十年前の話です。

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にゃんこそばさん(@ShinagawaJP)が、過去の日本の状況を思い返したツイートが、様々な人達の記憶を刺激し話題になっていました。

台風が来るとき、「電車が立ち往生して線路を歩いた」のが20年前。「電車が止まりそうだから会社に待機し、結局朝まで働いた」のが10年前。
それが今や「電車止めます。お店閉めます。会社も臨時休業。可能な人はテレワーク」になったあたり、社会が着実にアップデートされてるのを感じる(@ShinagawaJPより引用)

先日、強い勢力で日本を襲った台風9号、10号。被害が予想される地域でコンビニエンスストアが事前に休業を宣言したことなどが報道され話題になりました。

にゃんこそばさんにお話を聞いてみたところ、「技術の進歩に価値観が追いついてきたのかな、と感じます」と考えを教えてくれました。

「勤務先では10年前からテレワークのシステムが導入されていましたが、出張先での利用に限定されていて、災害時に活用するといったアイデアはありませんでした。当時は『自宅で仕事なんてできるはずがない』『仕事は上司の目の前でするもの』といった暗黙の了解があって、それがツイートしたような事象に繋がったように思います。

その後、2010年代に長時間労働が社会問題になり、かたや自然災害も増える中で、会社や社会全体が働き方に真面目に向き合った結果、『がんばらない』『無理して出社しない』が許される世の中になったのかな、と感じています」。

投稿には、「台風が来るとき『電車が止まりそうだから会社に待機し、結局朝まで働いた』のは、つい最近のことのような気がする」「確かに!! 台風だから お休みしたいなんて言えなかった」「出勤しないで勤めることができるなんて考えられなかったですものね」「確かにそこら辺は昔よりましになってますな」と当時を知る皆さんからのコメントが。中には「まともな会社だとそうなんですよね。まだまだ、昭和の根性論振りかざすブラック企業が多いんですわ」と令和の時代にまだまだ“昭和”な会社の存在を嘆く人もいました。

「共感してくださる方が多く、変わったのは自分の身の周りだけでは無かったんだと実感しています。一方、うちは変わっていないという声もあり、働き方の変化はまだ始まったばかりなのかな、とも感じました。

コロナ禍で先の読めない世の中ではありますが、10年後に振り返ったときに、次のアップデート内容としてどんなことを呟けるのか楽しみです」(にゃんこそばさん)。