映画『いのちの停車場』(2021年公開)の現場会見が11日に東映大泉撮影所にて行われ、吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行、みなみらんぼう、成島出監督が登場した。

  • 左から西田敏行、広瀬すず、吉永小百合、松坂桃李、みなみらんぼう、成島出

    左から西田敏行、広瀬すず、吉永小百合、松坂桃李、みなみらんぼう、成島出

同作は都内の終末期医療専門病院に勤務する現役医師でありながら、作家として活躍する南杏子の同名小説の実写化作。救命救急医として、長年大学病院で患者と向き合ってきた咲和子(吉永)は、とある事情から石川県にある父の住む実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることになる。

会見にあたっては、スチール 24社36名、ムービー14社50名、計86名全員に木下グループによる最新のPCR検査を実施。最短30分で結果が判明する検査で「作品に関わる全ての皆様にPCR検査を受けていただくという感染症対策」(東映)のもと行われた。

主演の吉永は「クランクインできるかドキドキしながら待っていたんですけど、無事にクランクインして、10月半ばまで撮影が続きます。みんなパワー全開でやっております」と挨拶。吉永との共演について、松坂は「大変緊張しております。いつか吉永さんとご一緒してみたいなと思っておりまして、今回一緒にお芝居できることが本当に嬉しくて、現場ではどのようなお芝居をして役を作られてるんだろうと興味がすごくありました。日々勉強させていただいています」と恐縮しきりだった。

広瀬も「ご一緒できると思っていなかったので、すごく光栄です。現場でもひとつひとつ丁寧で優しく、その空気が滲み出ているので、お芝居をしてても緊張してしまう毎日です」と笑顔を見せる。演技では生意気に接することもあるため「びびりながらやってます」と告白した。

コロナ禍前の台本となったが、吉永は「悩んだんですけど、命の大切さや、どうやって生きるか、そして命のしまい方、そういうことをしっかりと真正面から描くことができたら」と意気込む。「初めてドクター役をやって、こういう年齢のドクターもたまにはいらっしゃいますので、少しずつお話を伺って、思いを受け止められるようなドクターを演じ切りたいと思っています」と語った。