俳優の市原隼人と女優の北乃きいが、テレビ朝日系ドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官』Season2(毎週木曜 21:00~)で、10日放送の第6話(※10分拡大)、17日放送の第7話に出演する。

  • 左から北乃きい、波瑠、市原隼人 -テレビ朝日提供

10日と17日は、「影の斜塔」前編・後編が、最終章として放送される。ほかにも、竜雷太と筧利夫、西村和彦が出演する。

市原が演じるのは、人柄も良く柔道は5段、拳銃も日本代表候補になるほどの腕前で、「ミスターパーフェクト」と呼ばれるエリート刑事・富野康彦。

富野は、肉体派熱血刑事・矢代朋(波瑠)が新人警察官だった頃の捜査実習の研修係でもあり、朋の憧れの先輩だった。しかし、そんな富野が突然、行方をくらますことに。この“謎に包まれた富野の逃亡劇”が、最終章を大きく揺さぶっていく。

市原が連続ドラマにゲスト出演するのは今回が初。約20年におよぶ俳優人生で新たな挑戦を前にし、「限られた出演シーンの中で、いかに説得力を出せるかを1番に考えました」と明かす。

そして、「もしSeason3が実現して呼んでいただけたとしても、次はもう力が出せないほど、出し切りました(笑)。そういう意味でも楽しかったです!」と充実感をにじませた。

一方、北乃が演じるのは富野の恋人で、時折アルバイトでバイオリン演奏もする楽器店の店員・杉山貴子。富野の行方について何も知らないという貴子だが、本当に富野の逃亡とは無関係なのか、物語と視聴者をかき乱していく。

主演の波瑠とは何度も共演していることもあり、「ずっと一緒に成長していっている感じがします」と北乃。「今回も波瑠ちゃんと一緒に現場にいるだけで、本当に幸せだった」と感想をコメント。

バイオリンの演奏シーンに初挑戦しているが、撮影前の2日間は自主練に没頭し、「先生たちから『2日の自主練だけとは思えないくらい良い!』と言ってもらえて、うれしかった」と笑顔を見せていた。

市原と北乃のコメントは以下の通り。

■市原隼人
連続ドラマにゲスト出演するのは初めてです。限られた出演シーンの中で、いかに説得力を出せるかを1番に考えました。そんな中で特に惹かれたのが、自分自身も念頭におく“正義とは、真実とは何なのか?”を問う『未解決の女』の世界観。さらに現場に入った瞬間、緊迫感あふれる熱量を肌で感じまして…。主演の波瑠さんも本当に純粋な方で、芝居に対する責任感や懸命さに感銘を受けました。 Season1からチーム一丸となって培ってきた空気感に触れたことで、汗も涙もすべてメイク(偽物)ではなく、本物を目指そうと決めました。そのため、1カット1カット撮影する前には感情で追い込み本物の汗を流すために走るなどして、全力で挑みました。どのカットでも芝居のリアリティーを追求することで、「ミスターパーフェクト」と呼ばれる富野のキャラクターにも説得力を持たせたらな…と思い、努力しました。
中でも今回、富野の逃亡劇の幕開けとなる第6話冒頭のアクションシーンには、こだわりました。実はアクションの相手は吹き替えの方がやってくださったんですけど、手加減された時点でお客様に楽しんでもらえなくなると感じまして…。自分から「すべて本当に当ててくれ」とお願いし、手数も少し増やして臨みました。1週間くらい脳震とうがするほどの痛みを伴いましたが、その痛みをもって全シーンを演じることで、説得力を追求しました。もしSeason3が実現して呼んでいただけたとしても、次はもう力が出せないほど、出し切りました(笑)。そういう意味でも楽しませていただきました。今回はコロナによる外出自粛期間にいろんなことに対して逡巡(しゅんじゅん)し、止まり悩み考えてからの現場でしたので、より気持ちがあふれ出ています。現場では良き迷いを持ち芝居ができました。このドラマの座組みの芝居や作品に対する愛情あふれる素敵な最終章になっていますので、ぜひご覧ください。

■北乃きい
一視聴者としてSeason1のときから心を打たれ、楽しんでいた作品なので、ゲスト出演することができて、うれしかったです。最終章の脚本もすごく丁寧に描かれていて、自分が演じる役に寄り添うことができました。
今回苦労したのは、今まで触ったこともなかったバイオリンの演奏シーンです。とにかく、気持ちをのせながら優雅に弾くことが難しくて…。手元を見ないでも弾けるレベルを目指して、先生のレッスンをうけました。撮影前の2日間は家で自主練もしました。すごく集中して練習した結果、先生たちから「2日の自主練だけとは思えないくらい良い!」と言ってもらえて、うれしかったです。ただ、私の演奏はお芝居でいうと、暗記できただけで、まだまだ棒読みの状態。どんどん練習していくうちに極めたくなっちゃって…! 今度は音に表情をつけたくなって…とか、生意気なことを言い出したところで、撮影は終わったんですけどね(笑)。
現場ではキャストもスタッフも皆さん、同じモチベーションで作品づくりに取り組んでいらっしゃる姿が印象的でした。特に、主演の波瑠ちゃんとはドラマ『14才の母』(2007年)以来、定期的に共演しているんです。ずっと一緒に成長していっている感じがしますし、今回も波瑠ちゃんと一緒に現場にいるだけで、本当に幸せでした。そんな現場で、私自身も皆さんからたくさん刺激を受けて撮影に取り組むことができましたし、全体的にすごくいい最終章を作ることができたと思います!