発売後1年で約3億粒を発売したファミリーマートの「ポケチキ」(税込200円)が大幅リニューアルして、9月8日から全国の店舗で発売される。昨年6月にデビューし、女性客などを中心に好評を得てきたポケチキ。今回はリニューアルを記念して都内で行われた試食会に参加したので、その進化ぶりを実食レポートする。

  • ファミマ「ポケチキ」が9月8日よりリニューアル

シンプルながらもこだわりの詰まった逸品

「我々の代表的な商品である『ファミチキ』も、もも肉を使ったジューシーさが非常に人気の商品ですが、『ポケチキ』でもこれまで使っていたむね肉に加えて、ジューシーな鶏もも肉を配合しています」と、ファミリーマート ファストフーズ部・石川哲也氏。

リニューアルされた「ポケチキ」では、日本人に唐揚げなどでも親しみがあり、比較的好まれやすいという、鶏もも肉を使うことでジューシー感・食感・旨味を実現。スパイスの配合や調味料による味付けもいちから見直し、シンプルで肉の旨みを引き立たせながら、よりやみつきになる味わいへと刷新した。

「店頭のホットケースで販売しますので、時間が経ってもサクッとした食感を維持できるよう、衣も今までの小麦粉主体のものからコーンフラワーを使ったものに変更を加えています。また、今回のリニューアルで"塩練り製法"というソーセージやハムなどの製法として昔からある工程も新しく取り入れています。塩を入れてお肉を練ることで弾力性や旨味を引き出すこの方法で、肉本来の旨味と食感を実現しました」

一方で、鶏の飼育から製品化までの一連の工程を管理し、旨味と弾力のある肉質が特徴の新鮮な鶏肉を使用するなど、品質の高さに対するこだわりポイントはこれまで通り継続。一般的に鶏肉の原料は冷凍のものを解凍して加工品にすることが多いそうだが、植物性肥料のみを使用して飼育された、臭みのないチルド鶏肉を世界標準の工場へ仕入れて製造しているという。

「製品化の工程では一般的なチキンナゲットは鶏肉を細かくカッターで粉砕し、成形する手法を使うことも多いんですが、『ポケチキ』は鶏肉の塊、ブロックを入れて、食べた時のお肉の食感が感じられる仕立てになっています。非常に新鮮な鶏原料を使っている自負がありますので、味付けもその美味しさをどれだけ活かすかをテーマに、塩コショウと酵母エキスを加えた極力シンプルな味付けにしています」

「新! ポケチキ」を実食

「ポケチキ」のメニューはプレーン・ホット・チーズの3種類。従来品と実際に食べ比べてみると、「ポケチキ プレーン」は塩味・コショウがきいたシンプルな味わいで、もも肉を入れたことでコクや旨味、塩味などがよりはっきりと感じられた。さらに衣のカリッとした食感やお肉の食感も絶妙で、食べ応えがあり、1個(5粒)で満足感を得られる仕上がりとなっている。

  • 「ポケチキ プレーン」

辛さが特徴的な「ポケチキ ホット」は、ガーリック、チリ、コショウ、カルダモンといった複数のスパイスを使用することで、旨みやコクがアップ。お肉を主役にしながらもホットな美味しさを堪能できる。

  • 「ポケチキ ホット」

また「ポケチキ チーズ」では、日本人が好きな旨味や風味が堪能できるチェダーチーズを新たに使用。チーズと肉の旨味バランスがクセになる味わいだ。リニューアル後は、ジューシーなもも肉の味にかき消されないようチーズを増量しているという。

  • 「ポケチキ チーズ」

「衣とお肉で構成されるシンプルな商品なだけに、食感なども含めてトータルで一番いい味の感じ方、美味しさを引き出すための衣や肉の配合バランスの調整には苦労しました。例えば、『ポケチキ ホット』ではどちらかというとさっぱりした肉質のむね肉のみを使った従来品と同じ香辛料を入れても、ジューシーな脂分や肉の旨味が特徴のもも肉を入れたことで味の出方が変わってしまう。そのため香辛料の比率なども微妙に変更しているんです」


なおファミリーマートでは、2018年11月の発売以来、ふわしゅわ食感のスフレととろける食感のプリンが同時に楽しめるシリーズ累計販売数2,800万個を突破する人気No.1スイーツ「スフレ・プリン」(税込278円)をリニューアル。味のアクセントとして、スフレとプリンの間に挟んだ自家製キャラメルソースをビターにすることで味のメリハリ感をアップさせたという(8月25日発売)。

さらに、9月1日からはビターでオトナな味わいのティラミス風味を存分に味わえる「スフレ・プリン ティラミスカフェ」(税込278円)も登場。口溶け滑らかなコーヒープリンにティラミス風スフレをのせた逸品で、スフレとプリンの間に絞ったホイップクリームとコーヒーソースがティラミスの風味を引き立てる。

「新! ポケチキ」と併せて、こちらの商品もぜひチェックしてみてほしい。