自分の選んだキャッシュレス決済サービスで、チャージや買い物をすると、利用金額の25%分のポイント(上限5,000円分)がもらえる「マイナポイント」。もう手続きは済ませましたか?

いよいよスタートするマイナポイントについて、改めて注意点をお伝えします。

  • いよいよ9月スタート、マイナポイントはもう準備した?(総務省のリーフレットより)

まず、マイナンバーカードの申請を

マイナポイントの予約・申請には、下記のものが必要になります。

・マイナンバーカード
・数字4桁のパスワード(暗証番号)
・決済サービスID/セキュリティコード

まだマイナンバーカードを持っていない方は、まずはマイナンバーカードの申請からはじめましょう。

市区町村から通知カードと一緒に送られてきた交付申請書を持っている場合は、スマートフォンからの申請がお勧めです。申請には写真が必要になりますが、スマートフォンのカメラで撮影した顔写真を登録できるので、手間なく申請ができます。

交付申請書がお手元にない場合は、手書き用の交付申請書と封筒をダウンロードして、郵送でも申請できます。また、お住まいの市区町村窓口で交付申請書を再発行してもらうことも可能です。

マイナンバーカードの交付申請をしてから交付通知書が届くまで、概ね1カ月かかります。また、マイナンバーカードは、通知書に書かれた期限内に、原則本人が受け取り行く必要があります。平日の昼間にはすぐに受け取りに行けない場合、受け取りまでにさらに時間がかかってしまう可能性があることも想定しておく必要があるでしょう。

マイナポイントの申請はまだ間に合う可能性が高い

マイナポイントの付与は2020年9月1日~2021年3月31日までのチャージor買い物が対象となります。ただし、マイナポイントの予約者数が国の予算上限に達した場合には、マイナポイントの予約が期限前に締め切られる可能性があります。

8月11日に行われた高市早苗総務大臣の記者会見によると、マイナポイントの予約者数(マイキーIDを設定した人)は300万人超、マイナンバーカードの交付数は約2,340万枚超とのことです。

国はマイナポイントの利用者を4,000万人と想定しているので、すぐに予約が締め切られることはないでしょう。

ただ、マイナンバーカードがないと申請したい時にすぐにはできないことは覚えておきましょう。

選べる決済サービスは1つだけ! お得と使いやすさの両方をチェック

マイナポイントの申請時に登録できる決済サービスは1つだけです。また、一度登録した決済サービスを後から変更することはできません。

2020年8月24日時点におけるマイナポイントの対象となるサービスは、

・電子マネー 46種
・プリペイドカード 24種
・QRコード 17種
・クレジットカード 21種
・デビッドカード 3種

と100種類以上あります。

決済サービス独自のポイント上乗せキャンペーンを行っている決済サービスも複数あります。ついつい、少しでもお得なものを選びたくなりがちですが、自分のライフスタイルに合わなければ、結局その"お得"が無駄になってしまうことも。

まずは、普段、ご自身が使い慣れている決済サービスがあるかを確認してみましょう。

決済サービスによって、ポイントの種類、ポイントが付与されるタイミングが異なります。また、申請時に決済サービスのアプリからの登録が必須となるものもあります。

申請前にご自身が選ぼうとしている決済サービスについて、マイナポイント事業のホームページ等でしっかりと調べた上で、申請をしましょう。

子どものマイナポイント申請はどうなる?

子どももマイナポイントの申請は可能です。15歳未満の未成年者の予約・申込については、法定代理人が行うことができます。

また、未成年者のマイナポイントについては、法定代理人名義のキャッシュレス決済サービスをポイント付与対象として申し込むことができます。

ただしこの場合、同じキャッシュレス決済サービスに複数人のマイナポイントを合算して付与することはできません。

例えば、母親が自分のマイナポイントにA社のクレジットカードを選択した場合、子どものマイナポイントにはA社以外の別のクレジットカード、もしくは他のキャッシュレス決済サービスを選択する必要があります。

決済サービスを複数使うとそれだけ管理も煩雑になります。

子どものマイナポイント用に、普段、あまり使わない決済サービスを選択した場合は、記憶が新しいうちに、まずはそちらの決済サービスを意識的に利用するようにしましょう。 マイナポイントは少しの手間で最大5,000円分のポイントがもらえるお得な制度です。お得だからとただ闇雲に取り入れるのではなく、正しく制度を理解した上で、わが家に合わせて上手に活用したいですね。