新型コロナに振り回された2020年のお盆休み。県またぎの移動が緩和されたと思いきや、再びの感染者増に予定していたお盆の帰省をあきらめた人も多かったようだ。

そこでマイナビニュースでは、マイナビニュース会員506人を対象に、「コロナ禍での帰省」についてアンケート。今回帰省を取りやめた人に、その理由について聞いてみた。

  • コロナ禍で67.8%が帰省見送り - その理由は?

    コロナ禍で67.8%が帰省見送り - その理由は?

コロナ禍で帰省しなかった人は67.8%

  • 今年は帰省しましたか? またはこれからする予定ですか?

    今年は帰省しましたか? またはこれからする予定ですか?

今年は帰省しましたか? またはこれからする予定ですか? 

・はい……32.2%
・いいえ……67.8%

マイナビニュース会員を対象に、今年は帰省をしたか、またはこれからする予定であるか聞いてみた。その結果、「ある」は32.2%、「いいえ」は67.8%だった。

7割近くは今年の帰省は見送ったことが分かった。その理由はどのようなものなのだろうか。

帰省しなかった理由を教えてください

男性/69歳/東京都 コロナ感染拡大を考慮して

男性/42歳/東京都 都内に住んでいるので、実家(田舎)に帰っても、冷ややかな目に会うと思ったからです

男性/74歳/広島県 実家に高齢者がいるので帰省は控えた

女性/47歳/兵庫県 田舎の情報網は凄まじいから

男性/67歳/千葉県 コロナが蔓延しているから 実家のほうでも歓迎していない

女性/47歳/神奈川県 近くだけど、高齢の親には不安を与えたくないし、近隣にバレるのも怖い

男性/63歳/奈良県 自分や子供が感染しない保証がなく、親に感染させるといけないから

男性/66歳/栃木県 感染はしてないが、問題の多い圏内にいるため万が一地方に帰省した時、親族や友達達に不愉快な思いをさせてしまうから

男性/51歳/神奈川県 帰省先が感染者の少ない県なので迷惑がられると思う

男性/41歳/神奈川県 帰省するお金がありません

「実家の家族への感染リスクを考えて」「実家の近隣の目を考えて」という2つに多くの回答が集まった。感染していないとはいえ、感染者が多い地域からそうでない地域への帰省だと、近所の目も気になる。帰省したいのはやまやまだが、親が高齢であったり、持病があったりする場合、万一のことを考えて泣く泣く帰省を見送った人も多かったようだ。

帰省しないことに対して「義実家」との印象的なエピソードや、イライラした出来事があれば教えてください

■コロナ感染の認識などにイライラ


女性/47歳/兵庫県 帰らなくても旦那、孫だけ帰らせろと言われた

女性/34歳/京都府 義実家はあまりコロナを心配していないのでイライラする

男性/47歳/広島県 オンライン帰省をしようにも回線が落ちるなど、不具合多数でイライラした

女性/69歳/栃木県 丹精込めて盆飾りをしましたが、私達夫婦以外誰も仏壇の前に座る人がいない寂しいお盆です

男性/39歳/広島県 帰るのか、どうするかなかなか決められず、いらないことで両親と喧嘩したこと

男性/51歳/神奈川県 頻繁に電話がかかってきます

男性/41歳/神奈川県 母方の実家は実質他人が継いでいるので行かないことで旅費がかからず楽でした。また改めて経済的困窮を思い知りました。新幹線が高すぎる。宿泊所が高すぎる

イライラの原因としては、感染に対する認識において、双方の温度差があることが挙げられる。危機感があまりなく、「なぜ帰ってこないのか」と言われたり、反対に感染に神経質になるあまり、つっけんどんに「来なくていい」と言われた人も。

また、帰省しないと分かったら、会えない寂しさがつのり、かかってくる電話の本数が増えたという声もあった。流行のオンライン帰省を試してみたのはいいけれど、回線が不安定のため全然うまく行かなかったという人も。ギリギリまで帰省すべきか迷っていたことで、喧嘩に発展してしまったという人もいた。

■かえってのんびりできた


男性/67歳/千葉県 暇ができてよかった。のんびりできた

女性/42歳/東京都 嫁としては帰省しなくてもいいのは面倒なことがなくて、とても嬉しいです

義実家への帰省はどうしても気を遣うもの。そのため、帰省しないことでかえって楽になったという声もあった。その分、いつもよりのんびり夏休みを楽しめた人もいたようだ。

帰りたいけれど帰れない。複雑な思いを抱える者も

いかがだったろうか。お盆休みに田舎に帰省することを一大イベントにしている者にとって、今回の帰省の見送りはとても寂しいものであったに違いない。第2波・第3波が懸念される中、年末年始の帰省もできるか不安に思う人も多いはず。特に実家に高齢の家族がいる場合は、次はいつ会えるか気がかりだろう。もしものことを考えて帰省をやめたものの、複雑な思いにかられる人も少なくないようだ。

いまだ新型コロナ感染拡大の収束の見通しは立っていないが、お互いが心おきなく笑顔で顔を合わせることができる日が早くやってくることを願うばかりだ。

調査時期 : 2020年8月16日
調査対象 : マイナビニュース会員
調査数 : 506人
調査方法 : インターネットログイン式アンケート