タレントの堀ちえみが23日、日本テレビ系大型特番『24時間テレビ43』(22日18:30~23日20:54)のメイン会場・両国国技館で、舌がんの手術後初の歌唱を披露した。

  • 「リ・ボ・ン」を歌う堀ちえみ=日本テレビ提供

幼少期から歌うことが大好きで、アイドルとしてデビュー、7人の子どもの母親として忙しくなっても続けてきたのが歌を歌うことだった堀。しかし、舌がんは手術をしなければ生存率50%という状態で、「覚悟を決めていた。自分の人生にもう悔いはないかな」と思っていたというが、「私の命は私だけのものじゃなくて家族のものでもあるんだなと思ったら、ちょっとでも長くでも生きないといけない」と決意した。

太ももの皮膚を舌に移植した手術は11時間に及び、術後もうまくしゃべれないという中、救ったのは娘・彩月さんの「芸能界に復帰しないとダメ。お母さんにはたくさんのファンの人が待っている」という言葉。復帰を祈るファンから寄せ書きも届き、「応援してくれていると思ったら、こんなところでストップしてちゃダメだなと思って、絶対に歌いたい」と決断したことを振り返る。

手術から5カ月後にボイストレーニングを開始し、今回は1985年の楽曲「リ・ボ・ン」を歌唱した。アイドル時代、低迷していた時期にもう一度生まれ変われるようにと「reborn(再生)」という意味が込められた楽曲だ。

親衛隊の面々が歌唱に合わせて遠隔でのコールで後押しする中、両国国技館で「リ・ボ・ン」を万感の思いを込めて歌いきった堀。歌唱直後に泣き崩れ、「どうもありがとうございました。みなさんに感謝しております」「うれしかった」と、涙を流しながら語った。