連日の猛暑。熱中症を避けるため、屋内にいるときはエアコンでの室温調節が重要です。一方で、室内での熱中症患者のほとんどが高齢者という報道も。「エアコンは電気代をくうから」「身体が冷えるから使いたくない」なんて話を聞いたことがあるかもしれませんが、それをそのまま額面通りに受け取っても良いものでしょうか?

精神科医のいちはさん(@BookloverMD)がツイッターに投稿した、高齢者がエアコンを使いたがらない理由に注目が集まっていました。

  • ※画像はイメージ

高齢者の施設や家に訪問診療に行くと、暑い部屋でエアコンつけずに過ごしている人がチラホラいる。

本人は「寒がりだから」「クーラー嫌い」と言うが、試しにリモコンを操作させると、

!エアコンのつけかたが分からない!

ことがある。

これは盲点だった。

本人の言い訳を信じず、要チェック!!(@BookloverMDより引用)

なんと、いろいろな理由は建前で、実際は「リモコンの操作が分からないからつけていなかった」という人もいたんだそう。

いちはさんにお話を聞いてみたところ、「高齢者に限らず、できない理由がすり変わっていることは多い気がしています」との指摘が。“すっぱい葡萄”の寓話を思い出してしまいますね。

この投稿に、読者からは「漢字で『電源』『入・切』って書いてあっても、機械が苦手な高齢者だと『どこ押したら点くの?』から始まりますよね」「訪問看護でお邪魔すると、『エアコンのつけ方が分からない』ことを知られたくなくて『エアコンが嫌い』と表現された方がいらっしゃいましたです」と同じ経験をしたことがある旨のコメントが。

中には「エアコンが全部壊れたというので調べたら、全部のリモコンの電池切れと言う事があった」というコメントもありました。高齢になり、認知の力が落ちてしまうと、我々では思いもよらないようなことに躓いてしまうことがある。そのことを改めて認識しておきたいところです。

「多くの人が実家に帰ったときなどに両親や祖父母に確認してもらいたいとは思います」。(いちはさん)