新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対策の観点から、テレワーク(在宅勤務)を採用する企業が増加しています。今後もテレワークの導入が進むと予想される状況の中、働く人々にさまざまな影響が出てくることが考えられますが、その一つに運動不足が挙げられます。これまでは通勤で体を動かしていたのに、テレワークになるとその機会が減少するからです。

この記事ではテレワークで運動不足になる原因や、簡単にできるその解消方法をご紹介します。

  • テレワークで運動不足になる理由とは?

    テレワークで運動不足になる理由とは?

テレワークで運動不足になる3つの原因

まずは、テレワークで運動不足になると考えられる原因を3つ紹介します。ご自分の生活に照らし合わせて考えてみましょう。

原因1: 慣れない環境での作業

明成商会という会社が実施した「テレワークにおける身体的疲労」に関する調査によると、「あなたは現在、テレワークで疲労が蓄積していると感じますか」という質問に対し、「感じる」(「非常に」+「少し」)と回答した人は約4割でした。

その理由として「自宅の椅子が長時間働くのに適していないから」と答えた割合が39.5%にのぼったことから、「働くための環境が整っていない人が多い」という原因が考えられます。

普段から自宅の環境をくつろいだり疲れを癒やしたりできるように整えている人も少なくないでしょう。テレワークではその自宅を、会社と同様、もしくは椅子とテーブルだけを会社の代わりとして使うことになります。 そうした環境に順応するために体が疲れた状態に陥り、運動にまで手を伸ばせないということが考えられます。

原因2: 移動距離が少ない

テレワークの中でも特に在宅勤務をする場合、自宅で仕事が完結するため通勤時間がなくなります。これまで往復で1~2時間かけて通勤していた時間が全くなくなるため、運動不足になるのも頷けます。 また、ランチを食べに外へ出ていた人は、「自宅で食事を済ませるようになる」ということもあるでしょう。以上のように、これまでは必然的に移動していた距離を移動しない、あるいは移動する距離が減ることにより、運動不足につながると考えられます。

原因3: 長時間の同じ姿勢

会社にいれば、「コピーをしに行く」「お手洗いに行く」「業務中に上司や同僚と意思疎通を図るために席を立つ」など、さまざまな理由で姿勢を変えていたことでしょう。それがテレワークとなると、意思疎通は電話やメールのみですむようになります。長時間同じ体勢で、あまり動かず作業することが増えため、運動不足につながっている可能性があります。

日本で在宅勤務制度を導入している企業は、週1~2日の頻度で実施する場合が一般的と言われています。とはいえ、在宅勤務の日数が多くなってくれば注意が必要となってくるでしょう。

テレワークでの運動不足を解消する方法6選

では、どのようにしたら運動不足を解消できるのでしょうか。 テレワークでの運動不足を解消する方法を6つご紹介します。すぐに取り掛かれることから始めてみましょう。

  • テレワークでの運動不足を解消する方法を紹介します

    テレワークでの運動不足を解消する方法を紹介します

方法1: 快適な環境を用意する

体の負担を少しでも解消できるように、快適な環境を用意してみましょう。 まずは、自分が楽な姿勢で作業できるように、椅子やテーブルの高さを調整してみましょう。テーブルが低いと感じるのであれば、テーブルの上にローテーブルを置き、高さを出します。椅子の高さが調整できないのであれば、座る部分に座布団やタオルを敷くなどしてみましょう。

厚生労働省は「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」の中で、作業者(テレワークをする人の心身の負担を軽減し、作業者が支障なく仕事を行うことができるように環境に関するガイドラインを定めています。こうしたガイドラインを参考に、仕事をする環境を見直してみるのもいいでしょう。

方法2: 立ちながら作業

自宅の椅子やテーブルが作業に適さないのであれば、スタンディングデスクを取り入れてみましょう。 スタンディングデスクとは、天板ごと高さを調整できるデスクす。

■一人一人の快適な高さに調整できるため、悪い姿勢でいる時間を減らせる

■立ちながらパソコンを使うので眠くならず、集中して作業できる

■立ちながら作業することによって自然と体の筋肉を使い、無意識に運動ができる

スタンディングデスクは上記のようなメリットが得られます。「仕事は座ってするもの」という考え方も柔軟にして、立ちながら作業をするということを取り入れてみましょう。

方法3: ウォーキング

休憩時間や仕事のあとに、ウォーキングをしてみましょう。 限られた休憩時間は動きたくないという気持ちもあるかも知れません。しかし、外に出て少しでも歩くことで運動になります。そして長時間同じ姿勢でいた体の疲れがとれますし、気持ちもリフレッシュできますよ。

方法4: 子どもと遊ぶ

お子さんがいらっしゃる家庭であれば、一緒に遊んでみましょう。 体を動かせますし、いい気分転換になります。もちろん、お子さんの運動不足解消にもつながるでしょう。

方法5: ストレッチ

作業中に少しだけストレッチをしてみましょう。 合間に取り入れることで、体が凝り固まるのを未然に防ぐことができます。「作業が一区切りしたら」「1時間おきに」など、こまめにストレッチしてみましょう。

方法6: ゲーム

体を使って遊ぶことができるゲームが販売されています。 家庭用ゲーム機やVRヘッドセットなど、新しい感覚のゲームを取り入れてみるのもいいかも知れません。全身を使ってゲームをすることで、楽しみながら運動できます。

正しい椅子の座り方とは

テレワークで座る時間が増えた人は、この機会に正しい椅子の座り方を確認しておきましょう。正しい座り方をすることで、体への負担が減り疲労感の解消が期待できます。

  • 正しい椅子の座り方をマスターしましょう

    正しい椅子の座り方をマスターしましょう

1.背筋を伸ばす

正しい椅子の座り方の基本として、背筋を真っ直ぐ伸ばすことが大切です。 上から紐で吊されているようなイメージで、座高が1㎜でも高くなるような姿勢をします。このとき、肩の力は抜いて、顎は引くようにするとより理想的な姿勢になります。作業に夢中になり、猫背になることがないように気をつけましょう。

2.姿勢をキープする

正しい姿勢がわかったら、その姿勢をキープできるようにしましょう。 無理に正しい姿勢をしようとすると、疲れを解消しようとして左右に体を傾けてしまったり、上半身を捻ってしまったりします。 時間を区切り、「姿勢が悪くなっていないか?」と姿勢を正すタイミングを作るのもいいかもしれません。

3.クッションを使う

正しい姿勢を心掛けても、いきなり長時間その姿勢を保つのが難しく感じるでしょう。そのような際は、お尻が痛くならないようにクッションを使いましょう。椅子とお尻の間にクッションを入れることでお尻の負担が減り正しい姿勢を保ちやすくなります。

正しく座る効果とは?

ここまで正しい椅子の座り方を紹介してきました。では、正しく座ることでどのような効果があるのでしょうか。 まず、正しい姿勢をすることで体が疲れにくくなります。そして、姿勢が改善して見た目の印象アップも狙えます。体の調子が整えば、心の余裕が表情や所作に表れ、周囲の人によい印象を与えることも期待できるでしょう。

以上のように、正しく椅子に座ることで体の調子が整い、さらなる相乗効果が期待されます。

テレワークの運動不足を解消しよう

テレワークで運動不足になると考えられる原因をご紹介しました。 今後もテレワークの需要が増えていくことが予想されています。特に在宅勤務は運動不足になりやすいことが考えられるため、意識的に健康を維持していきましょう。