女優の松本まりかが、カンテレ・フジテレビ系ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』(毎週火曜21:00~)で演じる役への思いを語った。

  • 松本まりか=カンテレ提供

きょう11日放送の第3話から、松本演じる霧島まゆみが復讐(ふくしゅう)劇に本格参戦。源平(遠藤憲一)が息子の晃(細田善彦)の代わりに、政略結婚によって娘のまゆみの婿養子を新たに後継者に据えようとしている動きを知った竜二(高橋一生)は、まゆみに対して積極的にアプローチをかけていく。婿養子の候補は、同じ国交省の役人で有力政治家を父に持つ三栗谷仁志(尾上寛之)。まゆみを巡る竜二と三栗谷の争いの行方は、思わぬ展開を見せる。美しい見た目とわがままな言動で周囲を振り回すまゆみを口説き落とすため、竜二がとった行動とは…。

クランクイン前のインタビューでは、まゆみの悪女っぷりを「言葉も態度も超ド級」と表現していた松本。「このまゆみという女性を完遂したい。こんなにも大きな宝と興奮をもたらしてくれたこの悪女の本性に、皆さまの心がザワッとしてくだされば本望です」と熱く抱負を語っていただけに、「まゆみという役をやりたくてやりたくて、もっと知りたくて知りたくて、心の中が『ウワー!』ってなってきたところでの中断でしたので、その喪失感たるや、絶望感たるや…。もしかしたらもうやれないんじゃないかという不安もあって、本当にショックでした」と、4月からの撮影中断のときの心境を振り返る。

さらに、「自粛期間中も、ずっと『竜の道』のことは私の隣にありましたが、一切台本を開かず、一切何も入れない時期を作ったんです。そんな“熟成期間”をおいて再び台本を読むと、まゆみという人間が全然違って見えたのは、すごく良かったと思っています」と、役との向き合い方について語った。

6月の再開以降は順調に撮影が進み、7月下旬にクランクアップを迎えたが、思い入れの強い役を無事に演じきった喜びとは異なる感情も湧き上がったそう。クランクアップ直後には、「彼女は私を最後まで悩ませましたね…。それほど掘っても掘っても答えが見つからない、表面じゃわからない中の部分がなかなかつかめない役でした。たぶん、私はゴールテープを切っていないと思います。たぶん、この人のことを引きずると思いますし、いつかどこかで『そうだったのか』と理解する気がするというか、それほど私に問いを与えてくれました」と話し、今回の役が彼女に与えた影響の大きさをうかがわせている。