JR東日本が房総・鹿島エリア用に新造・投入する新型車両E131系。8月に入り、日中時間帯に試運転を開始した。11~15両編成のE217系などが行き交う総武快速線で、2両編成のE131系が走行する場面も見られた。

  • 房総・鹿島エリア用の新型車両E131系が日中時間帯に試運転。総武快速線も走行した

新型車両E131系は2021年春頃から営業運転を開始する予定。投入線区は内房線木更津~安房鴨川間、外房線上総一ノ宮~安房鴨川間、鹿島線佐原~鹿島神宮間とされている。2両編成を12編成、合計24両を新造するとJR東日本が発表しており、7月に2編成4両が輸送された。

今回の試運転では、千葉県内の区間を往復したとのことで、SNS等でも鉄道ファンらが試運転の様子を報告していた。15時すぎ、車体前面に「試運転」と表示した2両編成のE131系が千葉方面から姿を現し、総武快速線を走行。車両基地のある幕張方面へ向かった。

ステンレス製の拡幅車体を採用したE131系は、車体側面に明るい青色と黄色の帯を配し、前面において房総の海を波しぶきをイメージした水玉模様のデザインに。車内はセミクロスシートで、既存車両と比べて座席幅が拡大されている。一部のドア上部に案内表示画面(17インチ)を設置して情報提供の充実を図るほか、フリースペースや車いす対応大型洋式トイレなどバリアフリー化も推進。モニタリング技術の活用により、安全性・安定性も向上するという。