愛するプニプニ「もうすぐ産まれる~出産直前編~」

病院に向かうタクシーの中、10分ほどの間にも、陣痛は起きる。到着すると、よろよろとタクシーから出て、時間外入口から病院に入る。そして、手続きをしている最中も陣痛は起きる。手続き書類など書ける状態ではないので、夫に書いてもらう。一緒に来てもらえてよかった。ううう…とソファにうずくまり耐えるが、病院に着いたことが嬉しいし、安心しかない。手続きが終わり、5階の産科に向かう途中も陣痛は起きる。少し進んでは、陣痛がくると病院の廊下の手すりにつかまり、しゃがみこんでしまう。夫は入院用の荷物を持ちながら、腰をさすってくれた。そして、陣痛がない隙に急いで産科に向かう。

産科に着くと、すぐに診察が始まった。子宮口が4cmに開き、お産が順調に進んでいるので、すぐにLDRに移される。初めての展開。初めてのLDR。2度の自宅返しを経験したので、産む段階に進めたことで晴れやかな気持ちになる。ここまでくると、遠足気分の方が勝る。わーすごい、LDRだー。夫と盛り上がりつつ、前開きのパジャマに着替える。持参した飲み物、ペットボトル用ストローキャップ、タオル、デジカメを夫に渡し、過ごしやすい環境に整え、準備万端だ。この間も陣痛はあるが、いつでも産める安心感とこの環境にウキウキしているので、だいぶ耐えられていた。気の持ちようは本当に大事だ。