歌舞伎俳優の市川猿之助が、24日に放送されたTBS系トーク番組『A-Studio+』(毎週金曜23:00~23:30)に出演し、TBS系日曜劇場『半沢直樹』(毎週日曜21:00~)の役作りについて語った。
堺雅人演じる半沢直樹の前に立ちはだかる東京中央銀行証券営業部部長・伊佐山泰二役として続編に加わった猿之助。笑福亭鶴瓶から「『半沢直樹』見たわ。やりすぎやで」と言われると、猿之助は「僕でもこれ薄いくらいですから。大和田すごい濃いですから」と、いとこの間柄で、前作に引き続き大和田暁役を演じる香川照之(市川中車)と比較し、鶴瓶は「2人がかき回しとんねん」と笑った。
猿之助は、「『半沢』って話題になったし、7年ぶりだし、期待値がすごいじゃないですか。僕は中車さんのアドバイスがないといけないと思って。現代語をしゃべるとどうしても歌舞伎調になるから言えないわけですよ。中車さんに、『これ、普通にどう言うの?』って言ったら、『普通に言ったらいい』って。だけど普通に言えないわけ。わからないから中車さんにお願いして、『全部見本を入れてくれ』と」と香川にセリフの見本を送ってもらったという。
「全部、携帯でボイスメモを送ってもらって。アドバイスも入っているわけですよ、『ここはこうだから、こういう言い方のほうがいい』って。それを聞いて口まねして」と明かすと、鶴瓶は「もう完全に香川が入っとったもん。そっくり。この2人が半沢を歌舞伎の世界に巻き込んどるから。だけどそれが気持ちいいねん」と話した。
猿之助はまた、「歌舞伎では先輩に習うって当たり前ですけど、テレビの世界でなかなか役を習いに行くってないから、僕の一番大事なシーンを撮るとき、(香川が)朝から来てくれて、みんなが『香川さんなんで今日来てるの?』って」と、猿之助のために香川が現場に来てくれたことも明かし、「『歌舞伎ではこうなんだけど、ここはこうやって逃げたほうがいい』ってすごく論理的に説明してくれる」と感謝した。