シグナルは7月15日、「コロナ禍における情報・メディアに対する意識調査」の結果を発表した。調査は5月23日~25日、18歳~69歳の男女1,000名(5歳刻みで均等割付)を対象にインターネットで行われた。

  • 信頼できると感じる情報源

    信頼できると感じる情報源

調査によると、外出自粛の中で「情報に接することが増えた(とても+やや)」という人は63.9%。多くの人がテレビやネットから情報収集していたようだが、その一方で、9割もの人が「テレビやネット、SNSから受け取る情報が正しいかどうかわからないと(やや)感じる」(86.8%)と回答。SNSを積極的に活用しているZ世代(18~24歳)でも、87.0%がメディアの情報が正しいか判断ができないと感じていることがわかった。

そこで、信頼できると感じる情報源を教えてもらったところ、「両親」(33.7%)、「公的機関(政府、地方自治体など)」(33.1%)、「各分野の有職者(学者など)」(32.0%)が上位に。特に、「両親」を信頼しているZ世代は55.0%と、他年代と比較して非常に高いことがわかった。

  • 新型コロナウイルスの影響で出回った情報により、必要以上にものを買ってしまったことがありますか?

    新型コロナウイルスの影響で出回った情報により、必要以上にものを買ってしまったことがありますか?

続いて、コロナ禍において、人々が情報に対してどのような行動をとっていたのかを調査した。その結果、約4人に1人(24.5%)が、新型コロナウイルスの影響で出回った真偽不明の情報やフェイクニュースを真に受け、マスクやトイレットペーパー、食料品等を買いだめしていたことが明らかに。

また、「SNSで誤った情報を拡散してしまったことがある」かを問うと、約10人に1人が「ある」(3.7%)あるいは「自覚していないがある可能性がある」(9.7%)と回答。特に、Z世代では3割近い人(ある7.2%、自覚していないがある可能性がある21.6%)がSNS上でインフォデミックの原因となりうる情報発信をしている可能性があることが伺えた。

  • SNS上で拡散したいと思う情報TOP3

    SNS上で拡散したいと思う情報TOP3

続いて、コロナ禍における自身のSNS投稿に関する変化について教えてもらった。その結果、約半数が「SNSでの発言に対する周囲の反応を意識している(とても+やや)」(46.5%)ことが判明。特に、Z世代では6割以上(63.9%)が周囲の反応を意識しており、発言内容を配慮する「投稿自粛」をしていたことがわかった。

一方、「投稿自粛」の中で「あなたがSNS上で拡散(リツイートなど)したいと思うのはどのような情報ですか?」と尋ねたところ、「明るくなれるような楽しい・ユーモアのある情報」(42.8%)や「社会的に良いと思われる情報」(42.6%)」など、ポジティブな情報が上位に。また、フェイクニュースに惑わされることのないよう「正しい理解をうながす情報」(28.7%)を拡散したいと考えている人も多かった。

最後に、「信頼できると思うメディア」を選んでもらった結果、1位「テレビ」(40.8%)、2位「新聞」(35.3%)、3位「検索エンジン」(22.4%)、4位「ニュース系アプリ」(14.4%)、5位「LINE」(11.4%)となった。