ネイチャーフォトグラファー・上田優紀さん(@nature_yukiueda)が披露した、「世界で一番好きな夜」。4枚の写真がツイッターで話題になっていました。世界中を旅しながら撮影する写真家が選んだ夜景。ぜひご覧ください。

  • ネパール北西部・マナスル(2019年9月撮影)「この写真は、満月の夜。煌々と輝く満月に照らさせた風景を撮影しました」(上田さんコメント) ※タップで拡大

ヒマラヤの夜は死ぬかと思うくらい怖いけど世界で一番好きな夜。

酸素が薄く呼吸が苦しくて1時間も続けて寝ることが出来ない日が何日も続く。

けどそんな夜中、ふとテントから外に出ると月も星も山も、何十億年も変わらない絶景が広がっていて、ひとりタイムスリップした気になれる。(@nature_yukiuedaより引用)

おおよそ5千年ほど前、大陸同士がぶつかり隆起することで生まれたヒマラヤ山脈。インドとチベット高原を隔て、世界でもっとも高い山「エベレスト」を擁します。上田さんも「46億年という、不変で長い地球の歴史を見ている気持ちになる」と言うほどに、地球そのものの雄大さを強く感じることができます。

人間は生きていくことができない世界

  • 同じくネパール北西部・マナスル(2019年9月撮影) 「1枚目と同じ夜に、僕以外誰もいないキャンプ2を撮影したものです」※タップで拡大

  • 同じくネパール北西部・マナスル(2019年9月撮影) 「標高6700mのキャンプ3からヒマラヤの星空を撮影。世界中を旅してきましたが、ここ以上の星空は見たことがありません」※タップで拡大

  • 「エベレストの近くクンブー地方にあるアマ・ダブラムという山のキャンプ1から撮影しました(2018年10月撮影)。この山はかなり切り立っており、テントが貼れる場所が少なく崖の上に1つ立っていたテントと月を撮影したものです」※タップで拡大

「かなり過酷な環境です。特に標高8000mまで登ると“デスゾーン”と呼ばれ、人間は生きていくことができない世界になります。酸素は地上の3分の1以下、気温はマイナス30度近くまで下がります。登攀(とうはん:険しい崖などをよじ登ること)はもちろん、シャッター1枚切るだけであえいでしまうような世界です」。

人間、生物がおいそれと立ち入ることはできない過酷な地域だからこそ、この美しさが保たれているのかもしれませんね。

「写真は人に見てもらってこそ。たくさんの人に見てもらえて単純に嬉しいです。コロナの影響などもあり、やはり皆さん外への気持ちが強いのかなと。こんな時だからこそ想像も出来ない世界を伝えることで、ちょっとでも気分が明るくなるように何か役に立てたら嬉しいと思っています」。

投稿を見た読者の皆さんからは、「美しい地獄」「まるで宝石が散りばめられているかのようです」「本当に素晴らしき絶景」「恐ろしいくらい美しいですね」「凄い。言葉が出ない」とこの絶景を称賛する声が寄せられていました。