――新型コロナの影響で撮影が止まりましたが、“ステイホーム”の時期はどのように過ごしていましたか?

皆さんもそうだったと思いますが、本当にずっと家にいましたね。外に出るのは必要最低限の買い物だったり、家族で15~20分散歩に行ったりと、そんな感じでした。

――時間を使って、何か新しいことにチャレンジすることはありましたか?

いろいろやりましたね。自分で撮った映像にパソコンで音をつけたり、いろいろいじって編集する作業もやりましたし、ずっと料理を作ってもらうのも申し訳ないので、魚をさばくのがもっと上手になりたいと思って練習をしていました。

――『ギルティ』のチームの皆さんとの交流はあったのですか?

オンライン飲みは、プロデューサーや監督とか、役者も1~2人で1回やりましたね。

――盛り上がりましたか? オンライン飲みって、終わり方が分からないなんていうじゃないですか…

いやいや、逆に終わりやすいのがオンライン飲みじゃないですか! 僕は「眠いから寝ます」って言っちゃうんで、終わり方全然分かります(笑)。あと、「これは気をつかうな…」って思ったらすぐ抜けます。「ちょっと子供がアレなんで!」とか言って(笑)

――そうすると『ギルティ』のチームでは、気心知れる仲で飲んだんですね。

そうですね。みんなお酒が進んで、すごく盛り上がりました。

――どんな話で盛り上がるんですか? 演技論とか…

まったくないです! 演技論が始まったら、僕はすぐ抜けますよ(笑)。「放送、いつ再開しますかね」なんて話はもちろんしてましたけど、皆さんがやってるように「何してました?」「あの番組見ました?」みたいな感じですね。

■久々の芝居に喜び「これだこれだ!」

――そして2カ月ぶりに撮影が再開されて、久々の現場はいかがですか?

本当に新しい時代の撮影スタイルですよね。現場に入るとみんな検温して、メイクしたらフェイスガードつけて、それも本番しか外せないんですよ。リハーサルでずっとフェイスガードしてると声もこもるし、なかなか感覚がつかみにくかったですね。

――同じ作品で2カ月も空くなんてこと、あるんですか?

ないですないです。舞台で地方を回るのだって1カ月も空かないですから、2カ月は相当ですよね。普通に役を忘れちゃいますよ。撮影が止まって、最初は忘れないようにこまめに映像を見てたりしてたんですけど、徐々に再開のめどが立たなくなって休止期間が長くなっていったじゃないですか。その間、役をキープして準備しておくのは大変なので、少しめどが見えてからにしようと思って、1回いさぎよく役を忘れることにしました。それから再開の日程が見えると、グッと集中して(役を)入れ直すんです。

――芝居ができる喜びというものも、再確認されましたか?

それはありますよね。現場で笑いが起きたり、人とずっとしゃべるのも久しぶりだったし。それと、この2カ月、焦らされることがなかったなと思って。「次のシーン行きます、小池さんお願いします」って言われて、「ちょっと待ってください!」って焦る感じ、ないじゃないですか。だから「あぁ、これだこれだ!」って思い出した感じです。

――では最後に、今後の見どころをお願いします。

カズくんの過去が少し分かってきて、なんでこんなクズ男になってしまったのかが4話(6月25日放送)から見えてきましたが、だんだんカズくんへの印象が変わってくると思います。悪いものがスーッと取れて、同情してくれる人が増えてくれればいいなと思いますけど、作品としてはやっぱり爽と瑠衣と秋山が、ドロドロキュンキュンさせてくれるので、そこを楽しんでもらえたらと思いますね。瑠衣がまた大暴れして、爽はずっとかわいそうで、そこで秋山がヒーローみたいな感じでキュンキュンさせてくれますよ。

●小池徹平
1986年生まれ、大阪府出身。01年に「JUNON スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、芸能界入り。ドラマ『ごくせん』『医龍-Team Medical Dragon-』『シバトラ~童顔刑事・柴田竹虎~』『あまちゃん』、映画『ラブ★コン』『ホームレス中学生』、舞台『1789 -バスティーユの恋人たち-』『キンキーブーツ』などに出演。ウエンツ瑛士と音楽ユニット「WaT」を結成し、16年まで活動した。今年秋には主演ミュージカル『るろうに剣心 京都編』が上演予定。