女優の桜庭ななみが主演する東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『13(サーティーン)』(毎週土曜23:40~ ※全4話)のスタート日が、8月1日に決定した。

  • (上段左から)青柳翔、板谷由夏 (下段左から)石川瑠華、神保悟志、遊井亮子、井上祐貴

同ドラマは、6月6日のスタートを予定していたが、新型コロナウイルスの影響で撮影を休止したため、放送を延期していた。

英・BBCで大ヒットした『サーティーン/13 誘拐事件ファイル』が原作。13歳の時に行方不明となった少女・百合亜(桜庭)だが、13年後、突如家族のもとに戻ってきた彼女を待っていたのは、バラバラになっていた家族。そんな百合亜の言動は、周囲の人々を翻ろうし、その運命を狂わせていく。

今回、新たなキャストも発表。百合亜の母・相川麻美を板谷由夏。百合亜を担当する刑事・永井敏彦を青柳翔。永井とタッグを組む先輩刑事・田辺佐緒里を遊井亮子。百合亜の父・宗一を神保悟志。百合亜の妹・千帆を石川瑠華。百合亜の失踪当時のボーイフレンド・日置渉を井上祐貴が演じる。

それぞれのコメントは、以下のとおり。

■板谷由夏
今回、主人公の百合亜の母親・相川麻美という難しい役をいただいて、さて、どうしたものか…と悩みながらの現場です。
行方不明になった娘が家族の元に戻ってきたことを、ただただ喜び、愛しながらも、母親として「これでよいのか?」という葛藤を常に抱えている気がします。
その姿は、二児の母親として過ごす、日常の自分とも重なってしまう部分です。
主演の桜庭ななみさんとは初めてお会いしましたが、明るく、さっぱりとした方です。母親の役を通して接し、すぐに大好きになりました。とても素敵な方だと思います。
作品は「オトナの土ドラ」の通常より短い、全4話ですが、見応えあるドラマになると私自身期待しています。
当たり前だった日々が送れなくなってしまって、色々なことを考えるこの時期。こんなときだからこそ、テレビドラマとはどうあるべきか。その姿勢が問われると思います。
作品に携わる一俳優として、最後まで力を抜かず走りたいと思います。

■青柳翔
「オトナの土ドラ」枠は、チャレンジングな作品が多いので、この作品の一員として携われて純粋に嬉しかったです。
台本を読んでみてBBCで放送された原作『13 サーティーン/誘拐事件ファイル』よりも、少しまろやかになっている印象を受けました。日本リメイク版は、脚本家の浅野妙子さんが最後まで面白く描いてくださっておりますので、視聴者の皆様も最後までハラハラしながら楽しめると思います。
僕の演じる百合亜を担当する刑事・永井敏彦は、事件に対して熱くて正義感が強く、何事にも真剣に取り組むがゆえ、少し物事を客観的に見ることができなくなり、個人的な感情移入をして失敗することがあります。僕自身、役者としてのキャリアで刑事役は初めてではないのですが、今回は永井という人間をしっかり理解したうえで演じていきたいと思っています。
桜庭ななみさんはテレビでお見かけしていた通り、すごく可憐な方です。今回は主演を務められ、13年間も行方不明という重い役どころですので、現場ではあまり話しかけてはいけないのかなと思っていましたが、明るく気さくに話しかけてくれて素敵だなと思いました。
今回のドラマは、重い題材ではありますが、見終わった後に愛の在り方とはなにかを考えていただければと思います。「オトナの土ドラ」枠としては、普段より話数が少なく展開も早いですので、全4話を最後までお見逃しなく。

■遊井亮子
犯人役はこれまでも経験がありますが、刑事役はなかなか来ない役で今回が初挑戦です。オファーをいただいたときは本当にうれしく、思わずガッツポーズをしてしまいました!
実際に台本を読んでみて、主人公の百合亜に不気味さを感じました。感情が見えなくて、何も話さない。助けるべき被害者なのかもわからず、つかみどころのない百合亜という異なる存在が、謎を大きく動かしていく様がとても面白かったです。
私の演じる田辺佐緒里は、青柳翔さん演じる永井敏彦とタッグを組む刑事なのですが、真実を求めるために、冷静さと冷徹さをバランス良く保つことができる人だなと思います。
ドラマを通じて、とにかく皆さんにひとときでも楽しんでいただければと思います。今はこの思いが一番大きいです。

■神保悟志
東海テレビの「昼ドラ」時代から多くの作品に出演させていただいており、今の私の演技の素地をつくっていただいたといっても過言ではありません。その東海テレビの作品にまた参加させていただけることは、役者「神保悟志」にとってはこのうえない喜びです。
今回の作品はとても繊細で、難しい題材を扱っています。台本を読んでみて改めて、丁寧につくっていかなければ作品の本質が視聴者の皆様にちゃんと届かない、と身の引き締まる思いがしました。
僕が演じる百合亜の父・相川宗一は、百合亜の事件をきっかけに妻と不仲になり、会社の部下との不倫に走ってしまう男。どのような理由があって、家庭を捨てたかまでは詳細に描かれてはいませんが、この状況下で逃げるのは絶対にダメ。男として、家長としての役目を果たすべきだと僕は思います。
作品の持つ繊細さをリアルに表現し、皆様にお届けするために丁寧につくり上げております。どうぞご期待ください。

■石川瑠華
今回のオファーは、私にとって初めてのドラマ出演となるのでうれしさと緊張感がありました。台本をいただいたのが原作を見た後で、日本リメイク版ではどう表現するのか、どういう家族なのかといった違いを理解しながら読みました。そして、私の演じる百合亜の妹・相川千帆は、思っていたよりも刺激的な役でびっくりしました(笑)
「なんであんなこと言ってしまうんだろう…」と思う場面がたくさんあるのですが、13年もの空白があって、姉の百合亜のことが何も分からない、想像でしか埋めることができない時間を考えていたら、千帆の中の葛藤が見えてきました。実際に現場でその空気感を感じてみたら、家族が好きだからこそずっと辛くて、でもどうしたらいいかよくわからなくて、人を傷つけながらも自分もボロボロになってきたんだと感じました。
13年間をそれぞれに過ごした家族が、これからどのように現実を受け止め進んでいくのか楽しみにしていただけたらうれしいです。

■井上祐貴
僕自身、「オトナの土ドラ」を一視聴者としてずっと観ていたので、その作品に出演できるということを素直に嬉しく思います。台本を読む前に原作を見たのですが、話が進むごとにどんどん伏線が明らかになり、次が気になる、早く見たい、と思うような作品でした。日本リメイク版は、原作と比べると物語の展開や、表現、ニュアンスにちょっとした違いがあり、台本を読んでいて楽しかったです。僕の演じる日置渉は、いつも人の顔色を気にして、なんとなくフワフワした人。むかし好意を寄せていて、悩んで頼る人のいない百合亜と13年ぶりに再会、手を差し伸べるんだけど自分には婚約者がいて、「この優しさは正解なのか?」と疑問を抱く場面が心に残りました。僕の印象では、心のままに正直に行動してしまう人なんだと思います。苦しくてつらいこともありながら、前を向いて生きていく主人公の百合亜の強い気持ちがとても胸に刺さる作品です。次々と浮かび上がってくる「真実」を、ぜひお楽しみください。