人気TVシリーズ『仮面ライダージオウ』で、未来からやってきた謎の集団「タイムジャッカー」の一員・ウールを演じ「美少年すぎる」と話題を呼んだ板垣李光人。12月18日に公開される映画『約束のネバーランド』ではメインキャラクターの1人であるノーマン役に抜擢されるなど次世代を担う俳優として注目を集めている。

今回、1st写真集『Rihito 18』(SDP 税別2,200円)発売に際し、リモートインタビューを実施。写真集は安藤政信、市原隼人、三浦貴大と俳優界の大先輩たちが現在の板垣を撮影したレアな1冊となっており、妖艶な姿から無邪気な姿まで現在の板垣が詰め込まれた。撮影の裏話や、今後の展望などについて、18歳の板垣の語るところとは。

  • 板垣李光人

    1st写真集『Rihito 18』を発売した板垣李光人 (写真提供:SDP)

■ドラマの共演から写真集に

――俳優の先輩が写真集のカメラマンを務めてくれるというのはなかなかないと思いますが、どのように企画が進んでいったんですか?

最初に安藤さんにお願いさせていただいたんですけど、気付いたら市原さん、三浦さんと、どんどん大ごとになっていってしまって。自分の写真集ですけど、驚いている感じなんです。本当にありがたいです。

――まず安藤さんにお願いしたいと思ったのは?

ドラマ『神酒クリニックで乾杯を』(19年)で共演させていただいた時に、撮影の合間に結構写真を撮っていただいていました。その写真を見せていただいて、写真の持つ空気感や雰囲気が好きだったので、冗談で「もしいつか写真集を作るなら安藤さんにお願いしたいです」と言っていたら、数カ月後に製作すること出版が決まったので、安藤さんにお願いしました。ドラマの現場でも写真で距離が縮まったので、写真集でもご一緒にさせていただけて幸せです。

  • 撮影:安藤政信

  • 撮影:安藤政信

――三浦さんも安藤さんも『神酒クリニックで乾杯を』で共演されたんですね。

そうなんです。ドラマからのご縁で。逆に市原さんは、撮影初日に初めてお会いしました。

――それぞれ、撮影での写真家としての印象はいかがでしたか?

安藤さんは撮影の休憩だとか合間に音楽などを聴いていて、たくさんお話するタイプの方ではないんですけど、カメラを持つとすごく情熱的です。写真に対しての愛が溢れる感じ。三浦さんは、常に一歩引いて全体を見られていて。僕と安藤さんが撮影している様子を撮っていたり、1対1ではなく3人でいることが多かったですね。市原さんは、写真に対して真摯に向き合われていって、構図を色々考えながら撮っていただきました。

  • 撮影:市原隼人

  • 撮影:市原隼人

――ぜひお気に入りのカットも教えてください。

安藤さんとの撮影では、初めて屋久島に行かせていただいたので、そこはすごく印象に残っています。波に打たれている写真があるんですけど、衣装と相まって波のドレスのようになっているのが、すごく素敵だと思いました。

三浦さんのパートでは、僕はジャケットを着て木をバックに立っている写真です。本当にカメラを意識していなくて、ボーッとしているところを撮っていただいたので、素の空気感や雰囲気がすごく好きです。

  • 撮影:三浦貴大

  • 撮影:三浦貴大

市原さんの写真は、別バージョン(Loppi・HMV限定カバー版)の表紙にもなっているのですが、赤のニットを着ているカットです。市原さんの私服のニットを着せていただいて、印象的でした。市原さんのパートはすごく普段の様子を切り取ったような構成なので、僕の私服も登場しています。

  • 撮影:市原隼人

――いろいろなシチュエーション、ファッションで撮影に臨まれたと思いますが、今回何か自分で新しく発見したことは?

黄色いドレスを着ている写真は、安藤さんから「別れた女性の服を着て、女性を思ってメイクして、打ちひしがれている」という人物像とシチュエーションのイメージ指示があり、演じる感覚で挑ませていただきました。今までやらせていただいた作品でも経験しなかったような感情を、まさか写真集で経験させていただけるとは思ってなかったので、新鮮でした。

――「ジェンダーレス男子」と呼ばれることも多いと思うのですが、どういう風に感じられていますか?

別にカテゴライズを意識しているわけでなく、自分を自分で好きなようにやっている、という感覚です。体型的なところがあって、メンズだとウエストが合わなかったりするので、ファッションは基本的にレディースばかり着ています。ヒールのある靴も履きます。強そうな服、戦闘力が高そうな、武装した気になれるようなファッションがすごく好きです(笑)。服で武装すると、心も武装したような気になれます。

  • 撮影:安藤政信

――『仮面ライダージオウ』や『約束のネバーランド』など話題作出演が続きますが、「今後、こうなっていきたい」という像は。

今、こうやっていろいろなところで取り上げていただいたりして、やっとスタート地点に立てたのかなと思います。ここからいろいろなことをやっていきたいので、貪欲な気持ちで。絵を描くのが好きなので、自分のイラストを使って本やグッズを出せたらいいなと思っています。

ファッションも好きなので、いずれ服飾をちゃんと勉強して、自分で服を作っていろいろな人に届けていけたら、という思いもあります。いろんなものに手を出していきたいです。自分で書いたイラストのキャラクターを自分でやってみるとかもできるといいなと思います。

  • 撮影:市原隼人

――イラストもお上手ですし、アニメなども好きと伺いまして、何かおすすめの作品はありますか?

僕は『けいおん!』と『日常』でアニメが好きになったので、この自粛期間にも配信で見返しました。あと最近だと、ゲーム「アイドルマスターSideM」の蒼井悠介推しで。ガチャも回してますし、撮影の合間も体力が回復したらログインして、ひいひい言いながら、イベントを走ったりしています(笑)。

――すごく身近に感じるお話ですね。それでは、最後にぜひ写真集を楽しみにしている方へのメッセージをいただければ。

この写真集は、17歳の板垣李光人が詰まったアルバムのような作品だと思いました。本当のアルバムでも、お父さんとお母さんが撮った子供の顔で少しずつ違うと思うんです。それと同じように、3人の方に撮っていただいた顔を見ていただける。17歳の板垣李光人の家族アルバムとして、色々な顔を見ていただけると嬉しいです。

■板垣李光人
2002年1月28日、山梨県生まれ。2歳でモデルデビューを果たし、幅広いフィールドで活躍。 BSテレ東で放送されたドラマ『神酒クリニックで乾杯を』やテレビ朝日で放送されたドラマ『仮面ライダージオウ』などに出演。映画『約束のネバーランド』(12月18日公開)ではノーマン役として出演が決定している。

(C)SDP