「CHINKAN LAB」を運営するFGHはこのほど、全国の年収800万円以上の男女を対象に「趣味・プライベートに関する調査」を実施し、結果を公表した。

同調査は2020年4月3日、全国の年収800万円以上の男女1,151人を対象にインターネット調査にて実施。モニター提供元はゼネラルリサーチとなる。

  • 現在の役職、「主任・係長・課長」(34.8%)が最多に

2020年4月、税制改正が施行された。年収850万円を超える会社員は実質的な税負担が多くなる。当初は年収800万円以上給与所得者が対象と言われていたこの制度だが、実際の年収800万円以上の給与所得者は、全体のわずか9.8%という調査結果が出ている(国税庁 平成30年分 月間給与実態統計調査)。

まず、「現在の役職を教えてください」と質問したところ、「主任・係長・課長」(34.8%)と回答した人の割合が最も多かった。次いで「次長・部長・事業部長」(30.7%)、「一般社員」(14.9%)、「自営業・フリーランス」(6.6%)、「代表取締役」(5.0%)、「常務取締役」(3.3%)、「専務取締役」(1.8%)と続いた。

「一般社員」や「自営業・フリーランス」もおり、働き方が昔と違う今の時代、役職と収入は関係ないのかもしれない。役職や立場が異なる彼らだが、どのような趣味を持っているのか気になるポイントとなっている。

そこで、「趣味を教えてください(複数回答可)」と聞いたところ、「旅行」(55.6%)と回答した人の割合が最も多く、次いで「スポーツ」(43.6%)、「音楽・映画鑑賞」(40.5%)、「読書」(37.6%)、「車・バイク」(31.3%)、「ショッピング」(21.9%)、「健康・美容・フィットネス」(15.3%)、「料理」(12.8%)と続いた。週末や有休を利用して「旅行」を楽しんでいる人が多い様子がうかがえる。また、一般的な趣味とあまり違いがなく、その楽しみ方に興味が向く結果となっている

趣味の楽しみ方について寄せられたコメントとしては、

・「息子の高校の部活のアメフトチームを応援しています」(40代/男性/一般社員)
・「月1〜2回のゴルフ、週2〜3回ランニングで汗を流す、年に2回ほどマラソン大会」(50代/男性/次長・部長・事業部長)
・「週末にロードバイクで100キロ以上の長距離ライドをしている」(50代/男性/次長・部長・事業部長)
・「年に2〜3回海外に行くことを生きがいに働いている」(50代/女性/主任・係長・課長)

など、各々がプライベートの時間を最大限に楽しんでいるようだ。

また、継続的に趣味を楽しむことで、思いもよらない結果がついてくることがある。何か自慢できることなどあるのか、趣味を続けていて嬉しかった結果やエピソードなど「プチ自慢」を聞くと、

・「趣味:旅行→ANAダイヤモンドステイタス」(50代/男性/主任・係長・課長)
・「趣味:マラソン→マラソン大会の年代別で優勝をした」(50代/男性/主任・係長・課長)
・「趣味:音楽鑑賞→矢沢永吉に会った」(50代/男性/主任・係長・課長)
・「趣味:アウトドア→山小屋を建てた」(50代/男性/一般社員)

など、「さすが!」と言える内容や、思わず「羨ましい!」と憧れてしまうエピソードが集まった。

ここまでの調査で、年収800万円以上の人は様々な趣味を持ちプライベートを充実させていることがわかった。では、具体的に月にどのくらいの時間とお金を趣味に充てているのだろうか。

「月にどのくらいの時間を趣味に充てますか?」と質問したところ、「〜12時間」(40.8%)と回答した人の割合が最も多く、次いで 「12〜24時間」(27.1%)、「36時間以上」(18.3%)、「24〜36時間(13.9%)」と続いた。仕事が忙しそうなイメージがあるものの、プライベートの「36時間以上」を趣味に費やしている人もいる。

  • 月の趣味の時間は、「〜12時間」(40.8%)がもっとも多い

続いて「月にいくら趣味にお金を使っていますか?」と聞いたところ、「1万円未満」(36.0%)と回答した人の割合が最も多く、次いで「1〜5万円」(35.8%)、「5〜10万円」(16.0%)、「10〜15万円」(5.9%)、「20万円以上」(4.2%)、「15〜20万円」(2.2%)と続いた。月に「20万円以上」を趣味に費やす人がいることに「さすが」と思ったかもしれない。しかし、「1万円未満」「1〜5万円」といった少額な人も多い。

ここまでで、年収800万円以上の人が趣味に充てる時間と金額が明らかになった。ここからは、気になる「お金事情」について触れていく。まず、どのような支払いツールを利用しているのだろうか?

「キャッシュ派ですか?それともキャッシュレス派ですか?」と聞いたところ、7割以上が「キャッシュレス派」(75.9%)と回答。決済が簡単で、財布がかさばらない「キャッシュレス」という選択に満足している人が多い。また、消費税率が10%に引き上げられた際、「キャッシュレス・ポイント還元事業」が普及したことも、『キャッシュレス派』が増加している要因とも言えそうだ。

  • 7割以上(75.9%)が「キャッシュレス派」と回答

次に、「使っているクレジットカードの種類を教えてください(複数選択可)」と聞いたところ、8割近くが「VISA」(78.0%)と回答。次いで「JCB」(54.1%)、「Mastercard」(42.5%)、「AMERICAN EXPRESS」(16.5%)、「Diners Club」(5.7%)と続いた。趣味を楽しむためには必須とも言えるクレジットカードは、王道の「VISA」を使っている人が多い。また「海外旅行」を楽しむ人にとっては、世界共通でどこでも使用できるカードを持っていると安心できるだろう。

  • クレジットカードは王道の「VISA」を使っている人が多い

さらに、「その他キャッシュレスは何を使っていますか?(複数選択可)」と聞いたところ、「PayPay」(43.3%)と回答した人の割合が最も多かった。次いで「楽天Edy」(24.9%)、「楽天ペイ」(23.8%)、「nanaco」(21.6%)、「使っていない」(19.1%)、「d払い」(15.4%)、「モバイルSuica」(13.7%)、「iD・QUICPay」(11.9%)、「LINE Pay」(11.5%)、「デビットカード」(7.9%)と続いた。

還元率の高いキャンペーンなどを行っていることもあり、「PayPay」を使っている人が多い。便利なものや効率化できるものを積極的に取り入れていることがわかった。

今回の調査で年収800万円以上の人々のプライベートな一面を見ることができた。旅行、スポーツ、音楽・映画鑑賞など、様々な趣味を持ちプライベートを充実させているようだ。

最後に、趣味を継続するために取り組んでいることはあるかを聞いてみた。

・「株式投資」(30代/男性/主任・係長・課長)
・「節約」(50代/男性/主任・係長・課長)
・「特典航空券を獲得するために、各種のポイントを貯める」(50代/男性/次長・部長・事業部長)
・「不動産投資」(60代/男性/自営業・フリーランス)

などの回答が寄せられ、趣味にかかる費用を負担するためにも「投資」をしている人が多い実態が明らかとなった。