女優・小芝風花が、7月期のテレビ朝日系ドラマ『妖怪シェアハウス』(毎週土曜 23:15~)で主演を務めることが10日、明らかになった。小芝は、民放連ドラ初主演となる。

  • 小芝風花 -テレビ朝日提供

小芝が演じるのは、人に嫌われることを恐れ、空気ばかり読んで生きてきた目黒澪。やりたいこともなく、とりあえず就職したが、恋した相手は究極のダメ男。ボロボロのどん底に陥った澪がたどり着いた先は、妖怪たちが生活するシェアハウスだった。

やがて澪が直面するトラブルや面倒な相手を、超がつくほどおせっかいな妖怪たちがしゃしゃり出て、「やり過ぎ」なほどの過激なやり方でやっつけていくことに。

妖怪たちが現代に生きていて、都内でルームシェアをしているという奇想天外な設定もさることながら、誰もが聞いたことがある伝説の妖怪たちが続々と登場する。「恨めしや~」で知られる四谷怪談のお岩さんや鬼の大将の酒呑童子、座敷童子、ぬらりひょんらが、澪の窮地を同居人のよしみで救っていく。

また、物語中盤では、妖怪たちとともに過ごす澪が、自分でも気づかないうちに妖怪化。縛られることなく自由に生きる妖怪たちと、それとは真逆の澪、その交流からどんなドラマが展開するのか。

脚本は、『SPEC』シリーズ(TBS系)や『民王』(テレビ朝日系)などを手掛けた西荻弓絵氏、『世にも奇妙な物語』シリーズ(フジテレビ系)で知られるブラジリィー・アン・山田氏ら。監督は、『ケータイ刑事』シリーズ(TBS系)などの豊島圭介氏、『民王』『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)などを手掛けた山本大輔氏が担当する。

小芝とテレビ朝日の飯田サヤカプロデューサーのコメントは以下の通り。

■小芝風花
今回の作品は、これまで聞いたことがないような題材だったので、「新しい!」と思いました。もともと、妖怪ものやファンタジー要素がある作品などを見るのが好きだったので、『妖怪シェアハウス』への出演が決まり、しかも妖怪たちとルームシェアできるなんて、すごく楽しみです!

私が演じる澪ちゃんは、人に嫌われたくなくて、言いたいことも言えず、騙されてしまったり、いいように人に使われてしまうのですが、私もどちらかというと、人に嫌われたくないと思ったり、言いたくても「今言うと空気が悪くなってしまうな」と考えて言えなかったりすることがあるので、似ていると感じる部分があります。そんな澪ちゃんを、妖怪たちは人間と深く関わることが禁止されているはずなのに、それでも助けてしまう、それは澪ちゃんが持つ真っすぐさや純粋さからだと思うんですね。なので、そこは見ている方々が、「もう仕方ないな、澪は」と、助けたくなるような、応援してあげたくなるような人物を演じられたらいいなと思っています。

今作ではたくさんの妖怪と関わっていくのですが、妖怪は『ゲゲゲの鬼太郎』などを見ていたこともあり、個性豊かで愉快なイメージで、怖いというよりは「面白そう!」とわくわくします。なかには怖い妖怪もいると思うのですが、特に今作で登場する妖怪たちは1人ひとり個性を持ちつつも、現代社会に溶け込んでいて人間味があり、とても親しみやすさを感じます。ただ、ビジュアルのインパクトはすごいと思うので、もし実際に一緒に生活をしたら、最初は澪みたいに怖がってしまうかもしれません(笑)。今作の妖怪の方々のビジュアルもかなりすごいんです!

そんな出演者の妖怪化した姿をはじめ、妖怪たちの自由さや奔放さ、それぞれの個性がとても素敵に輝いている作品です。世の中には、自分の意見を真っすぐ言える強さを持った人ばかりではなく、ちょっと我慢してしまったり、周りの目を気にして何も言えなかったりする人もいらっしゃると思うんですね。なので、このホラーコメディ作品を通して、ちょっと生きづらいと感じていたり、なかなか自分の思うようにできていないと悩む人たちに、笑っていただきながら勇気づけられたり、背中を押してくれる作品になるよう、頑張りたいと思います。 

■飯田サヤカプロデューサー
ドラマのコンセプトをとても明快にわかりやすく、可愛い主演の小芝さんがすべてコメントでまとめてくれるのでプロデューサーはもう言うことはあまりないのですが、18世紀の博物学者は妖怪の定義をこう位置付けました。1過剰、2欠如、3誤った配置。ほぼすべての妖怪はこの3つの定義に当てはまり「超自然的」に「異常」であることがイコール妖怪なわけです。

主人公の澪は真面目な現代社会の日本人。周りの様子を見ながら、嫌われないよう、普通に、常識的に、目立たぬように生きてきました。そんな澪が異常で、過剰で、やりすぎで、変な妖怪たちと交わり、毎回彼らの伝承を聞くことで、いつの間にか決められていた「当たり前」や「普通」の価値観が徐々に壊れていき、どんどん自分らしく、変に、強く、自由に、楽しくなっていく。そんな様子をハイテンションなコメディにくるみながらお届けしたいと思います。つまり、「みんな妖怪になって変になろう!」というドラマです。どうぞよろしくお願いいたします。