家飲みやオンライン飲み会が増えてきたため、飽きないように色んなお酒を手に取る機会も増えてきた。コンビニに行くと、レモンサワーだけでもかなりの種類があって、嬉しいけれども迷ってしまいがちだ。そこで今回は、各社から発売されているレモンサワー、チューハイを飲み比べてみた。

  • 各社から発売されている人気のレモンサワー、チューハイを飲み比べてみた!

サントリー 「こだわり酒場のレモンサワー」

「こだわり酒場のレモンサワー」といえば、新発売時、レモン沢富美男(梅沢富美男)が出演するテレビCM、吊革広告などのインパクトが大で、すぐさま手に取ったことを覚えている。なんといってもその魅力は、厳選したレモンをまるごと漬け込み美味しさを封じ込めた「果実まるごと仕込み」。果実の味が感じされるが甘さがなく、しつこくない。暑い日に喉を潤すために単独で飲んでも満足感はあるが、料理のお供にも最適。個性はあるけどオールラウンドに楽しめるレモンサワーだ。

  • いまやお店でも家飲みでも定番の「こだわり酒場のレモンサワー」

「こだわり酒場のレモンサワー」がアルコール9%になって、さらにガチっと力強い飲み口になった「サントリー こだわり酒場のレモンサワーキリッと男前」。レモンの風味と、さらに酸っぱさが他のレモンサワーと比べるとかなり強めに感じられた。そんな「キリッと男前」だけに、揚げたてのからあげと一緒に飲んでみた。からあげの脂がレモンの風味&酸味によって胃の中に流されて行く快感。おうち時間も悪くないな~と思う瞬間だ。

  • 「サントリー こだわり酒場のレモンサワーキリッと男前」のガツンとくる飲み心地は揚げたてのからあげに合う!

キリン 「麒麟特製レモンサワー」(追いレモン潤沢仕立て)

2020年4月7日にキリンから発売された「キリン 麒麟特製レモンサワー」は、見た目の豪勢なスペシャル感を裏切らない、本格的な味わい。キリン特製「うまみエキス」で味に深みを出し、さらにレモン果汁をひと搾りする“追いレモン”潤沢仕立てで、レモンの風味を立たせている。甘みはそれほどなくてレモンの香りもほんのり。アルコール9%にも関わらず、上品さがあって想像よりも飲みやすかった。

  • なんだかカッコイイ「麒麟特製レモンサワー」。味も本格派で大人のお酒

ところで、居酒屋によって「サワー」「チューハイ」「〇〇酎」と別れていることがあるが、実際のところ、特に違いはないようだ。どちらかというと、なんとなく「チューハイ」の方が昔からある気がするが(サントリー「タコハイ」の印象が強いからかも? )、今は居酒屋でも「レモンチューハイ」と呼ぶよりは「レモンサワー」と呼ぶのが定番になっている気がする。

アサヒ 「ザ・レモンクラフト 極上レモン」と「グリーンレモン」

2020年に新発売されたレモンサワーの中で最も個性的なのが、「アサヒ ザ・レモンクラフト 極上レモン」。口の広いボトル缶を使っているのが特徴的で、キャップを開けたり閉めたりしてちょっとずつ楽しむことができるのが、既存のレモンサワーと違うところ。週末や休みの日に時間をかけてゆっくりと味わえる“ご褒美チューハイ”をテーマとしているそうだ。缶をプシュッと開けたら飲み切り、じゃなくてチビチビとじっくり飲むことができるなんて。こういった新提案の商品が出てくるのは、レモンサワーが消費者の定番となっているからこそだろう。フタを開けると、レモンのフレーバーが立ち上る。フルーツ感たっぷり、ちょいレモンピールのビターさもあり。アルコールもそれほど強くなくて酸っぱさもないので飲みやすさは抜群だ。

  • 「ザ・レモンクラフト 極上レモン」は余裕ある休日に楽しみたい

ボトルに「この香り、衝撃」と書かれたシールが貼ってあったのだが、そんなおおげさな前フリで大丈夫? と疑いつつフタを開けたところ、「この香り、衝撃」。とそのまま呟いてしまった。それぐらい、確かに香りも味も、“青い”感じが見事に表現されていて、フレッシュさがたまらない。よく見たら「缶から直接お飲みください」と書いてあるのだが、記事の都合上、グラスへ注いで乾杯。「極上レモン」と同様、レモンオイル(グリーンレモンオイル)、旬果レモンスピリッツ、凍結レモンピールエキス、瀬戸内産レモンエキス、シチリア産レモン果汁という5つのレモン素材を使い、深みと豊かな果実の味わいを実現している。

  • いや、おっしゃる通り、この香り衝撃でした「ザ・レモンクラフト グリーンレモン」

コカ・コーラ 「こだわりレモンサワー 檸檬堂」シリーズ

阿部寛出演のテレビCMと、レトロなパッケージが印象的なレモンサワー。「檸檬堂 定番レモン」、「檸檬堂 塩レモン」、「檸檬堂 はちみつレモン」、「檸檬堂 鬼レモン」というアルコール度数、果汁率の異なる4種類をラインナップ。一番気になるのは、やはり「鬼レモン」だろう。鬼っていったい!? と、早速調査開始。ひと口飲んだら、濃厚! レモン1.5個分の果汁を使用しており、果汁率は17%、アルコールは9%と、今回飲んだ中では一番インパクトがあった。印象的には、搾りたての果汁をその場で加えたような、生々しい果実の美味しさが舌の記憶に鮮烈に残った。

  • 「こだわりレモンサワー 檸檬堂」シリーズの「鬼レモン」は本当に鬼のようなインパクトある濃厚な旨さ

宝酒造「寶『極上レモンサワー』<味がかわる!? レモンサワー> 素揚げや監修」

宝酒造から発売されている「寶『極上レモンサワー』<味がかわる!? レモンサワー> 素揚げや監修」は、『レモンサワーフェスティバル2019 IN 東京』で一番人気の“キングオブレモンサワー”を獲得した『素揚げや 小岩店』のレモンサワーを商品化したもの。飲んでいるうちに味が変わる、という不思議なレモンサワーだ。そんなバカな? と思いつつ前半分を注いで飲むと、なかなかスッキリ、キレがある。そこに残りを足してみると、あれ? 色が濃い。飲んだら最初よりも濃厚で果汁感、コクがある。なんでだ!? じつはこれ、缶の中で上部がスッキリなレモン、下部が濃厚なレモンの二重構造になっているのだ。う~ん、なんでそんなことができるんだろう? とにかく画期的で驚き、美味しくて楽しいレモンサワーだ。

  • 「寶『極上レモンサワー』<味がかわる!? レモンサワー> 」は実際味が激変。不思議!

というわけで、飲み比べして思ったことは、どれもジュースのような甘さがあるわけではなく、いかにレモン果汁そのままの風味を感じ、飲み心地をよくするかにこだわった、本格的な大人のお酒だということだ。暑さが本格化してくるこれからの季節に向けて、みなさんも自分好みのレモンサワーを見つけてみては?