日本文書情報マネジメント協会(以下「JIIMA」)は6月1日、「テレワークに関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は4月14日~5月7日、同協会会員企業、団体、メールマガジン登録者を対象にインターネットで行われた。有効回答数は424件。

  • テレワークの頻度

    テレワークの頻度

調査によると、テレワークを実施している企業は実に83.7%。テレワークの頻度を聞いたところ、65.1%が「ほぼ毎日テレワーク」で勤務していることが明らかに。次いで「週に約2回」(11.4%)、「週に約3回」(10.8%)、「週に約4回」(8.2%)と続き、テレワークを導入している9割以上の企業で、週に2日以上のテレワーク勤務を実施していることがわかった。

一方、テレワークを導入していない企業は16.3%。導入していない理由を聞くと、「セキュリティの関係上、自宅での作業が難しい」(44.3%)や「テレワークの機材や社内規程がない」(41%)に回答が集中した。

  • どういった理由でテレワークができない状況ですか

    どういった理由でテレワークができない状況ですか

次に、「テレワークにおいて不便や不満を感じたことはありますか?」と質問したところ、82.9%が何かしらの不満を感じていることが判明。何が不便・不満なのかを聞くと、意外にも「家から出なくなるため運動不足になりがち」(61.4%)が最多に。日々の満員電車から解放される一方で、多くの人が運動不足に悩まされていることがわかった。

以下、「コミュニケーションがとりづらい」(49%)、「自宅や会社では、パソコンやプリンターなどの機材に差がある」(43.6%)、「請求書や契約書など押印が必要な書類作成」(40.9%)と続いた。

最後に、「テレワークの実施・継続にあたり必要なこと」について自由回答で答えてもらったところ、「社員とのコミュニケーションが重要。表情などの微妙な感情や変化がつかみにくい」、「非常事態の枠組みを事前に決めておく」、「請求書等の商売上の紙の電子化」、「自宅にもOA用の椅子が必要。腰を痛めている人が多い」、「モチベーションを維持することが難しい」、「1日の業務を(時間ではなく)課題の量で報告、承認する仕組み」といった声が寄せられた。