お笑いコンビ・鬼越トマホークがパーソナリティを務めたニッポン放送『鬼越トマホークのオールナイトニッポン0(ZERO)』が、23日深夜(27:00~)に放送された(放送から1週間まで「radiko」タイムフリーにて聴取可能)。

鬼越トマホークは、3月に開催された「決戦!お笑い有楽城」で優勝し、『オールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティ権と賞金10万円を手にしていた。

初の『オールナイトニッポン0(ZERO)』パーソナリティをどのような思いで臨んだのか。番組スタッフを通じて2人に質問を送ったところ、生放送終了後、2人が番組そのままに“フリートーク”を展開してくれた。

■初『ANN』で「“オールナイトハイ”になってた」

  • 鬼越トマホーク

    鬼越トマホーク(左から金ちゃん、坂井良多) -ニッポン放送提供

――生放送を終えての感想をお聞かせください。

坂井:毒舌を言うと自分にブーメランが返ってくることが分かっているので、緊張してたんですけど、楽しかったですね。この時期だし、人と話すのは楽しいっすわ。

金ちゃん:僕は正直、ある人物の名前を言ったので、それが今後どうなるのか、それだけが今心配です(苦笑)。でもめっちゃ楽しかったですね。やっぱり今、しゃべれる機会がないんで、相方としゃべること自体が楽しかった。でも早いっすね、時間が経つのが。

坂井:早いね。あと4つぐらいしゃべりたいことがあったんですけど、しゃべらなくていいなと言うことをその分しゃべっちゃいました。

金ちゃん:タイタンの話、多かったよ(笑)。

坂井:「オールナイトハイ」になってたね。

金ちゃん:まあ、わかるよ。冷静にはできないよね。俺らは単発なんで詰め込もうとしたけど、それはなかなか難しかったね。でもいい勉強になったし、楽しかった。

坂井:うん、単純に“シンプル楽しい”ですよ。でも、リスナーのみなさんのご意見は真摯に受け止めます。僕たちはもう、ボルテージ上がりすぎて、覚えてないもん。

――先輩芸人からは何かアドバイスはありましたか。

坂井:(『お笑い有楽城』の審査員を務めた)TKOの木本さんから言われたのは、「お前らはラジオ聴かない文化のまま、ラジオやればいいんじゃない。それだと小器用に映らないというか、『ラジオ初心者なんです』って言えるのが、お前らの強みだよ」って。初心者でうまくできないなりに、学校の校内放送を全国で聴いてもらう感じでやろうかなと。山里さんとかパンサーの向井さんとかみたいに、ラジオ好きの完璧なラジオは無理だもんね。

金ちゃん:木本さんが「悪口だけじゃなくて、エピソードも聴きたい」って言ってくれたじゃないですか。で、一応それで(『有楽城』を)優勝させてもらったので。そこも出せたらいいなと思っていたんですけど、そんなに上手くはいかないし、たぶん上手いことできる芸風でもないので。

■太田光に感謝「俺らにラジオの市民権をくれた」

  • 生放送中の鬼越トマホーク -ニッポン放送提供

――鬼越トマホークさんといえば、爆笑問題さんのラジオに出演した際、大きな話題を呼びました。お2人からはどんな反応があると思いますか。

金ちゃん:別の収録で会った太田さんは「聴くよ」とは言ってくれたんですけど、どうなんだろうね。途中で寝てるかもね。カシューナッツしか食べてなくて、エネルギーないから(笑)。

坂井:太田さんってチキン野郎で、『爆笑問題カーボーイ』であんだけ仲良くなって、「タイタンライブ」とか呼んでくれるんですけど、地上波の番組には呼んでくれないんですよ。なんでかっていうと、呼ぶと太田さんが恥をかいちゃうから。「鬼越とはラジオで共演した方がいい」って、地上波とラジオを分けてる。意外と切れ者ですよ。

金ちゃん:「テレビではコイツらと絡んでも得はしないだろ」って太田さんは思ってるんで。

坂井:だからああ見えて、わりとあの人、常識人なんですよ。で、ウーチャカ(=田中裕二)の方が「鬼越出したら面白いじゃん、怒られて」って。田中さんは収録後にニコニコしながら、「じゃあ、また来世で! これでお前らはもう出れないと思うけど」みたいな感じです。

金ちゃん:そう。いつもニコニコしながら、「たぶん今日で終わりだと思うから。ありがとな」って。

坂井:『ケンミンSHOW』やっちゃいけない人だよね、あの人。だって、どこの県出身かわからないもん。

ちゃん:それはいいんじゃない(笑)? 東京なんじゃないの? 知らんけど(笑)。

坂井:県民じゃねえじゃん、じゃあ。都民じゃん。でも真面目な話、太田さんが俺らにラジオの市民権をくれたというのはあるかもしれないですね、正直。尊敬はしてないんですけど、歳の離れた友達というか。同じような人間だと思うんです、僕は。学生時代も太田さんみたいな感じでしたし。意外と、爆笑問題と鬼越トマホークは似ていると思うんです。

金ちゃん:たしかに雰囲気は似てるかもね。

■「『ANN』は霜降り明星を推した方がいい」

――ラジオについて、今後の抱負をお聞かせください。

坂井:『オールナイトニッポン』のレギュラーになれたらいいなとは心の中で思ったりしてるんですけど、正直冷静に、続けていけるんだとしたら月1回、ないしは2カ月に1回、この土曜日に放り込まれるみたいなやり方かなと。毎週はしんどいので、佐久間(宣行)さんが3週やって、僕らが1週やるみたいな。

金ちゃん:誰かの代打がいいよね。月に1回、休みたい人がいるときに、僕らが出してもらって毒を吐かせてもらう。でも難しいのは、やっぱり毒求められるじゃないですか。一方で、ちゃんとしたエピソード話したいという欲もあるじゃん、少し。そこのバランスが難しいですね。

坂井:まあね。時間配分がむずいね。やってるうちにハイになっちゃって、これをやろうってこと忘れちゃう。第2回もやりたいなと思いますし、あとは自粛期間を抜けて、エピソードができたときにやりたいというのはあるよね。

金ちゃん:あと、企画がめちゃくちゃ面白くて。俺らよりたぶん才能があったんで。

坂井:いや、面白い。深夜ラジオ聴いてる人が俺らのネタを考えるというパッケージがあんなにハマるとは思わなかったです。勝俣(州和)さんのやつ、特に天才だと思いました。俺が100年考えても絶対出てこない。

金ちゃん:すごかったな。全部笑ったね。使わせてもらいたいなというのがめっちゃありました。だから週1で、あの企画だけ30分でやりたいですね(笑)。

坂井:それもう、俺らのネタ作りじゃん(笑)。でも、意外と僕らプライドもこだわりもないんで、レギュラーをやらせてもらったらうれしいですけど、気楽な感じでやりたいなと。毎週やったらボロ出ちゃうと思うし。霜降り(明星)と真逆だと考えてもらえればね。

金ちゃん:霜降りの対局にいる芸人なので。

坂井:100%、『オールナイトニッポン』は霜降りを推した方がいいですよ。

金ちゃん:『オールナイトニッポン』自体は、俺らに手をつけない方がいいと思いますよ。薬物みたいなもので、あまりこういうのに手をつけちゃうと、ボロボロになっちゃう(笑)。