カオナビHRテクノロジー総研はこのほど、「リモートワーク」に関する実態調査を明らかにした。同調査は5月1日~7日、20代~60代の自由業を除く有業者9,721名を対象にインターネットで実施したもの。

  • リモートワーク実施率(全体)は35.5%

    リモートワーク実施率(全体)は35.5%

リモートワークの実施率について調べたところ、「毎日リモートワーク」が17.4%、「週に2~3日出社し、その他はリモートワーク」が18.1%で、合わせると35.5%がリモートワークを実施しているという結果になった。58.5%は「毎日出社」と答えている。

リモートワーク実施率を勤務地域別に見ると、前項のリモートワーク実施率の全体平均35.5%を超えたのは、首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)のみで52.2%だった。首都圏以外の地域では半数以上が「毎日出社」し、東北・北海道では74.7%が「毎日出社」している。首都圏とそのほかの地域で、リモートワークの浸透には大きな差があることがわかった。

  • 地域差が大きく、首都圏が突出して高い

    地域差が大きく、首都圏が突出して高い

業種別でみると、リモートワーク実施率が最も高いのは「IT・インターネット」(68.4%)だった。「毎日リモートワーク」は52.0%と、他の業種の2倍以上となっている。一方、リモートワーク実施率が低いのは「小売・外食」(22.8%)「流通」(25.3%)だった。

  • リモートワーク実施率が最も高いのは、「IT・インターネット」

    リモートワーク実施率が最も高いのは「IT・インターネット」

リモートワーク実施率上位の職種を見ると、「営業職」(51.6%)、「事務系管理職」(46.5%)、「事務職・技術系事務職」(44.4%)などホワイトカラーの実施率が高い傾向にあった。実施率が低い職種は、「ドライバー」「工場などの生産職」「販売・サービス」となっている。

  • 職種差が大きく、「営業職」「事務系管理職」の実施率が高い

    職種差が大きく、「営業職」「事務系管理職」の実施率が高い

会社規模別に見ると、従業員数「5,000人以上」のリモートワーク実施率は49.4%など、規模が大きければ大きいほど、実施率は高いことがわかった。一方、従業員数「10~49人」のリモートワーク実施率は23.3%と非常に低くなっている。

  • 会社規模は大きい方が、リモートワーク実施率は高まる

    会社規模は大きい方が、リモートワーク実施率は高まる