コロナ禍でロケが封印された日本テレビ系情報バラエティ番組『ヒルナンデス!』(毎週月~金曜11:55~)が、またもや奇抜な企画を立ち上げた。

きょう27日に放送される「阿佐ヶ谷姉妹 ママチャリで世界を走る」は、阿佐ヶ谷姉妹が繰り広げる新たな“旅企画”。世界を股にかけるスケールの大きさと、イメージカラーのピンクのジャージをまとった2人の脱力感とのギャップで、ぜひ癒やされてほしい。

  • 自転車でパリを走る阿佐ヶ谷姉妹=日本テレビ提供

『ヒルナンデス!』といえば、5月6日の放送で、2時間の番組のほとんどを「見ると癒やされる阿佐ヶ谷姉妹2人旅 完結編」で占めるという異例の構成で話題になったが、今回の企画は、Googleストリートビューと連動した室内用自転車に乗った2人が、世界各地をバーチャルでサイクリングしていくというもの。最新技術とアナログの象徴である阿佐ヶ谷姉妹とのミスマッチが、始まる前からワクワクさせる。

阿佐ヶ谷姉妹の2人旅は、とにかく壁を作らないおばさん気質で、出会う人たちと次々にふれあっていく姿が醍醐味だ。

今回はバーチャル旅ということで、それが味わえないかと思いきや、自転車で向かうフランス、ペルー、南極でコロナに負けず頑張っている日本人とリモートで交流。異国で活躍する日本人に恐縮しまくる姉妹だけに、視聴者と全く同じ目線で質問をぶつけてくれる安心感がある。

また、ただのリモート中継にとどまらず、その日本人たちが、現地のコロナの影響をレポート。阿佐ヶ谷姉妹という入り口が、世界の状況を学ぶためのハードルを下げてくれる役割を果たしているのだ。

あくまで旅企画であるため、精いっぱい“ロケ感”を出すのも忘れない。パリでペダルをこぐと、2人からは「オー・シャンゼリゼ」、ペルーを走ると「コンドルは飛んでいく」の歌声が見事なハーモニーで響く。

日差しの強いペルーでは、おばさんの必需品「おばさんサンバイザー」を装着し、極寒の南極ではニット帽も。途中ではきっちりと休憩時間も設けられており、そこでのおばさん全開な過ごし方には、きっとスタジオからツッコミが殺到することだろう。

テレワーク明けで久々の出社にペースがつかめない人たちにとって、昼休みの癒やしになるシーンが満載だ。

  • パリの三ツ星シェフ・小林圭さん=同

  • ペルーのプロサッカーリーグで活躍する澤昌克選手夫妻=同