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【この記事のエキスパート】
帝京平成大学 現代ライフ学部 児童学科 講師(元公立小学校教師):鈴木 邦明
神奈川県、埼玉県の公立小学校に22年勤めた後、短大、大学での教員養成、保育者養成に移り、現在に至る。
現在は、大学での講義を中心に、保護者向けに子育て・教育、教員向けに授業方法・学級経営などのテーマで執筆、講演などに幅広く活躍中。
古典文学を読む、または勉強するときに古文の意味を調べるために活用する「古語辞典」。本記事では、古語辞典の選び方やおすすめ商品をご紹介。三省堂や旺文社、ベネッセなどの人気辞書をラインナップ! 高校の授業や大学への受験勉強に重宝します。
全訳・古語など分類、収録語数をチェック!
古語辞典の選び方
帝京平成大学現代ライフ学部児童学科講師・鈴木邦明さんにお話をうかがい、古語辞典の選び方のポイントを教えていただきました。収録語数や全訳かをよくチェックすることが大切です。下記のポイントに注目して選びましょう。
【1】学習全般には全訳古語辞典がおすすめ
【2】収録古語数は用途に応じて選ぶ
【3】持ち運びをするなら携帯性の高いもの
【4】巻末や付録も確認しよう
【5】上級者の古語辞典選びは用例などもすべて古語のものを
ぜひ古語辞典選びの参考にしてください。
【1】学習全般には全訳古語辞典がおすすめ
授業や受験など、おもに中学生や高校生が勉強用に古語辞典を選ぶ場合、全訳古語辞典を選びましょう。全訳古語辞典は、引いた古語の用例が現代語で解説されているものです。古文の勉強をはじめたばかりの、いわば古文初心者の学生の方もスピーディーに古語の用例が調べられます。
【2】収録語数は用途に応じて選ぶ
辞典選びで気になるのはやはり収録語数です。学習スタイルや用途に応じて選ぶようにしましょう。
大学受験の勉強には収録古語数が多いものがおすすめ
収録古語数が多ければ多いほどよい、というわけではないですが、大学受験となると一定量のボリュームは必要でしょう。古語辞典は何冊も買い替えるものではないですから、調べてから購入するようにしましょう。
古語辞典の多くは2~4万語の収録数となっているので、このあたりを目安に検討することをおすすめします。
なお、小中学生は2万語以下のものを、東大などの難関大学を受験する場合は、4万語以上の古語辞典を持っておくと便利です。
普段の授業用では語数より解説が多いものがおすすめ
学習をはじめたばかりの方や、授業で利用する場合は、収録古語数よりも解説が充実しているものを選ぶようにしましょう。
古典文学の流れや、百人一首の解説など、イラストなどを交えながら説明している辞典もあります。自身の勉強用途に応じて古語辞典を選ぶとよいでしょう。
【3】持ち運びをするなら携帯性の高いもの
古語辞典は自宅での学習や読解に使う以外にも、学校、予備校、図書館など外で使用する機会も多いです。持ち運び前提の古語辞典の場合、厚みや重さがあると携帯性が損なわれてしまいます。
自宅以外で使用する古語辞典の場合は、持ち運びのしやすいサイズのものを選ぶのも重要です。コンパクトだからこそ必要なもののみに厳選して収録している古語辞典も多くありますので、内容も確認して選びましょう。
それか、電子辞書という手もあります。古語だけでなく、英語や漢字などさまざまな辞典も入っているのでおすすめです。
【4】巻末や付録も確認しよう
古語辞典によっては、古語の収録以外の部分が充実しているものもあります。たとえば、巻末に古語に関するコラムがあったり、よく聞く古語の意味が一覧になっている付録がついていたり、などです。
古典に対して苦手意識を持っている場合でも、巻末や付録の内容によっては古典文学に興味を持てる場合もあります。古語以外の教養を身につけられる機会にもなりますので、巻末や付録の有無もチェックしてみましょう。
【5】上級者の古語辞典選びは用例などもすべて古語のものを
大学生で古文を専攻している人や、古文を趣味で読んでいる人など、ある程度古語に対して知識を持っている人は古文上級者になります。古文上級者が選ぶ辞典として選択肢にあがるのが、用例などもすべて古語になっている古語辞典です。
古語辞典は現代語訳がない代わりに、より多くの古語が収録されています。古文の授業では習わない、使用頻度の低い古語も索引できますので、いろいろな古文を勉強するにはぴったりです。
使う人の状況に合ったものを選ぶ
古語辞典選びのポイントをエキスパートに聞いてみた
【エキスパートのコメント】
古語辞典選びで大事なことは、使う人の状況によって選ぶものを変えることです。初心者用、上級者用のそれぞれのレベルに合ったものを選ぶことで学びが深まります。
また、学生の場合、持ち運んで使うことも多くなります。携帯性も重要になります。