テレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』(毎週金曜 21:00~)が8日に生放送され、ロックバンド・RADWIMPSが新曲を披露する。

  • RADWIMPS

久々の生放送となる今回は、MCのタモリと同局の並木万里菜アナも生出演し、アーティストとリモートでトークを交えながら番組を進行していく。

RADWIMPSは『Mステ』出演のために、新しい楽曲を制作した。

野田洋次郎は楽曲について「最初にお話をいただいたとき、みんなが前を向けるような曲を作ろうと思い制作を始めました。ですが段々とそれだけでいいのかと違和感が生まれていきました」と明かし、「COVID-19は僕たちからたくさんのものを奪っていったと同時に、たくさんの気づきも与えてくれています。日常がいつか戻って来たとして、それは今までとは違う新しい世界なんだと思います。企業や社会の仕組み、教育現場、政治のあり方。これからを生きる僕たちが、どんな世界にしていくのか。みんなが想像し、創造できるようにと願って作りました」と制作秘話を語る。

さらに、「希望をたくさん込めて、歌います」と意気込み、「今回、曲作りに没頭することで自分の生命力がみるみる上がっていくように感じました。この機会に感謝します」と感謝した。

その他にも、アーティストたちが続々とリモート出演する。

「流動体について」を自宅で演奏する小沢健二は「今はみんな社会のことを考えているときなので、“言葉は都市を変えてゆく”というテーマの『流動体について』を家でできる形で演奏したいと思いました」と語る。また、演奏動画は「『家での撮影はこうでも良いのではないか?』というちょっとふざけた撮影」になっているそうで「新しいテイストの自宅からの発信をしたいです」と話した。

ゴスペラーズは「ひとり」を手洗いソングに替え歌にした「手を洗おう」を披露。村上てつやは「アカペラのようにそれぞれの声が合わさると、自然に楽しくなってきます。1日も早く、普通に何も気にせずおしゃべりできる日が来たらいいなと思います」と楽曲に込めた思いを語り、「医療関係の方々だけでなく命に向き合うお仕事の方々、そして生活に関わるあらゆる分野で今も働かれている方々に感謝の気持ちを込めて歌います」と意欲を示す。

スガ シカオは「Progress」を歌う。「もともとは誰かを応援する曲として作ったのですが、東日本大震災の時にも被災者の皆さんに向けたくさん歌いましたし、今回のコロナ禍でも自分に向けて、みんなに向けて歌っています」と選曲理由を語り、「先の見えない自粛生活、休業要請の中、毎日1歩ずつだけでも踏ん張って前に進んで行こうという思いを伝えたい」「音楽にできることはちっぽけかもしれませんが、みんなの心が少しでも勇気づけられればと思っています」と強い思いも述べた。

Superflyは、新曲「Together」を初披露する。楽曲の制作について「人と人とが引き離されるという世の中の状況に、なんでこんなことが起きるんだろう、と何度も考えました。そんな中、自然とメロディが生まれ、そのメロディから“一緒にいたい”という言葉が聞こえてきました。それを形にしたいと思い、『Together』という楽曲を制作しました」と振り返る。

Toshlは、中島みゆきの「時代」をカバー。「約半世紀前の楽曲が、時を超えて、時代を超えて、今まさにこのときに歌われるべき、また、多くの皆様にお届けしたい、言の葉、旋律、メッセージだと思います。日本人の心にずっと寄り添い、歌い継がれてきた良質な音楽、歌の力で、聴いてくださる皆様が、少しでも明るいお気持ちを灯していただけるよう、心を込めて歌いたいと思います」と思いを披露している。