贅沢な一杯をお家で! クラフトビール「YUZU Sparkling」のこだわりと味を調査

おいしいお酒がのみたいなあ……緊急事態宣言が発令されてから約1カ月。不要不急の外出を控え、自宅での食事が中心となっている中、お店の味が恋しくなってきたという方は多いのではないだろうか。

そんな方におすすめしたいのが、キリンビールのクラフトブルワリー"SPRING VALLEY BREWERY"(以下、SVB)が開発し、3月19日より販売を開始した「YUZU Sparkling ～FARM to SVB」だ。本稿では、商品の魅力について開発者にインタビュー。実際に筆者も飲んでみたので、そのお味を紹介しよう。

クラフトビール「YUZU Sparkling ～FARM to SVB」のこだわりと味を調査

YUZU Sparkling開発の背景

話を聞いたのは、SVBヘッドブリュワーの古川淳一さん。SVBのコアシリーズ「ジャズベリー」を開発した、フルーツビールを得意とする造り手だ。

SVBヘッドブリュワー・古川淳一さん。このいかにも優しそうな見た目からは想像できないほど、ビール造りへの熱がすごい方だ

新商品の「YUZU Sparkling ～FARM to SVB」にはどのようなこだわりがあるのか、はじめに「FARM to SVB」について話を伺った。

「FARM to SVB」とは、ビールの造り手が日本各地の素材の産地を訪問し、そこで見て聞いたことを商品開発に生かす、限定醸造品シリーズのことです。各地の特産品をビール造りに活用することで、新しいビールのおいしさを見つけ、クラフトビールを通じて地域の農業を応援したい、社会とつなげたい、という思いから実施している取り組みです。

実際に、古川さんも「YUZU Sparkling ～FARM to SVB」の開発にあたり、国内シェア5割を占める日本一の柚子の産地、高知県を訪れたそう。その日はあいにくの天気だったが、農家の方と直接話す中で、今まで知らなかった柚子の使い方を知り、その素材の良さを最大限に活かす方法を一緒に考えたという。

高知県の柚子農家へ足を運び、選定をする古川さん

高知県産の柚子にした理由については、「今回見てみた柚子の中で一番香りが華やかで、かつ爽やかでした。また地元の方からの熱い要望もあり実現したいと思ったんです」と語り、この商品が厳選された素材を使用していることはもちろん、ビールで地域を応援したいという気持ちもしっかりと込められていることがうかがえた。

フルーツビール開発の難しさは「ビールの良さをしっかり残し、ジュースっぽくならないよう素材を生かすところ」

爽やかな柚子が香るビールをいただく

では、どんな味に仕上がっているのか、さっそくいただいてみることに。ちなみに、このビールは泡を立てずに飲むのがおススメとのことなので、家でグラスに注ぐ際には注意をしてほしい。

ビールをグラスに注ぎ一口飲んでみると、爽やかな柚子の香りが口いっぱいに広がりとってもフルーティーな味わい。かといって、柑橘独特の酸味が強すぎることはなく、ビールのホップの味もしっかり残る。

また、隠し味に少し入った「はちみつ」のおかげで、味の厚みが出て、柑橘の酸味とビールの苦みを抑えたまろやかな甘みを感じられる仕上がりとなっている。

こだわりが詰まった日本人ウケ間違いなしの「YUZU Sparkling ～FARM to SVB」。現在、期間限定でSVBの人気クラフトビール「496」や「on the cloud」とセットになった「春のクラフトビール飲み比べセット」(全10本、税込4,620円)がネットで購入可能なので、ぜひこの機会に飲んでみてほしい。

「春のクラフトビール飲み比べセット」(全10本、税込4,620円)セット内容は、YUZU Sparkling ～FARM to SVB/4本、496/3本、on the cloud/3本となっている

ペアリングで自分好みの味を見つけよう

最後に、古川さんにこのビールと合う、おすすめの食事、フードペアリングについてうかがった。

基本的に柚子は何にでもあう食材なので、このビールもどんな食事ともペアリングが楽しめます。その中でもおすすめは、お魚だと「かつお」と一緒に食べてほしいですね。同じ高知県産として有名な食材同士が引き立て合いますよ。ほかにも、家で食べるときは鶏肉を甘辛く焼いたものや、ポテトサラダなんかもおすすめです。こってりした食事に、柚子とホップの爽やかな味わいがマッチします。