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オシロスコープは、目に見えない電気の流れを可視化してくれる便利な器具。最近では、DIYや夏休みの電子工作にオシロスコープを使う方も増えてきています。この記事では、初心者も安心のオートセットアップ機能付きなどオシロスコープの選び方とおすすめ商品をご紹介します。

オシロスコープとは

オシロスコープは、目に見えない電気信号を時間軸に沿って波形で表してくれる測定器です。「電気系の知識がないと難しい」というイメージが先行しがちですが、最近では趣味のDIYやかんたんな電子工作で大活躍しているのです!

ひと昔前はアナログタイプのオシロスコープが主流でしたが、最近はデジタルオシロスコープが増えて操作性が上がり、ほしい電気信号をかんたんに取れるようになりました。パソコンとの連動もラクにできる商品も増えて、家庭で使える幅もグッと広がっています。

趣味のラジオやラジコンカー作りだけではなく、子どもの夏休みの工作や車のメンテナンスと幅広く使えるオシロスコープ。操作方法さえ覚えたら、あとはかんたんに使うことができます。1台持っていると便利なので、これを機に手に入れてみてはいかがでしょうか?

■オシロスコープの種類・タイプ

オシロスコープには「デスクタイプ」と「ハンディタイプ」の2種類があります。使う目的やシーンに合わせて、ご自身にあったタイプを選ぶことが大切です。

▼本格的な電子回路を作りたいなら「デスクタイプ」

IWATSU(岩崎通信 )『デジタル・オシロスコープ( DS-5105B)』:

出典:Amazon

画面が大きく、多機能なデスクタイプは、本格的な電子工作をする方におすすめです。デスクに置いて電源につないで使用するので、長時間の作業も問題ありません。

ただし、多機能がゆえに値段も高く、操作も複雑なので初心者には扱いづらいのがマイナス点。電子工学の知識がある方や、オシロスコープの取り扱いに慣れている方に選んでいただきたいタイプです。

▼信号の確認など簡易的に使うなら「ハンディタイプ」

Quimat『デジタル オシロスコープ(Q15001)』:

出典:Amazon

操作がかんたんなハンディタイプは、オシロスコープ初心者におすすめです。デスクタイプよりも機能性は劣りますが、かんたんな信号の確認や屋外での作業にはぴったり! コンパクトで扱いやすく、持ち運びができるのも大きな魅力です。

デスクタイプに比べて販売価格がリーズナブルなのもうれしいポイント。コードレスなので、選ぶ際にはどのような充電方法かしっかり確認することをおすすめします。

オシロスコープの選び方

それでは、オシロスコープの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。

【1】性能
【2】チャンネル数
【3】オートセットボタンの有無
【4】画面の見やすさ
【5】パソコンにデータ保存・共有できるか

上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】性能をチェック

オシロスコープを選ぶうえで、基本性能のスペックは見逃せないポイントです。どのような作品を作りたいのかしっかりと考えたうえで選ぶことをおすすめします。

▼使用用途に合わせた周波数帯域を確認

RIGOL(リゴル)『デジタル・オシロスコープ(DS1054Z)』:

出典:Amazon

オシロスコープは計測した電気信号のうち、1/4程度の信号しか正確に測定できないというマイナス面があります。測定の精度を上げるためにも、周波数帯域をしっかり確認しておくことが大切です。

システム帯域幅が大きくなればなるほど測定の精度が上がりますが、価格も比例して高額になります。かんたんな電子工作では20MHz、高度な電子工作は50MHz程度の帯域幅を基準に選ぶといいでしょう。

▼サンプリングレートが大きいと解像度アップ

スコープが波形をどの程度詳細に捕らえられるかを決めるのがサンプリングレートです。一般に、サンプリングレートの数値が高いほどディスプレイにおける波形の解像度が向上するため、同じ価格帯の商品であれば、サンプリングレートが高いものを選ぶことをおすすめします。

サンプリング速度が高いほど情報の損失が少なくなるため、より正確な解析が可能となります。ただし、波形を捕らえるメモリの減り方も早くなるので注意が必要です。

【2】チャンネル数をチェック

オシロスコープを選ぶうえで、チャンネル数は大事なポイントです。オシロスコープは観測できるチャンネル数が2~4つのものが多いですが、使用する目的に合わせたチャンネル数のものを選びましょう。

▼単純な電子工作なら2チャンネルがおすすめ

OWON『スーパーエコノミータイプデジタルオシロスコープ(SDS1022)』:

出典:Amazon

家庭用の単純な電子工作であれば、2チャンネルで充分対応可能です。コンポーネントの入力と出力の比較ができるため、使い道も広がります。

また、2チャンネルタイプは操作が比較的かんたんです。商品の販売価格も3チャンネル以上のものと比べるとお手ごろなので、オシロスコープをはじめて使用される方にぴったりです。

▼高度な電子工作なら3〜4チャンネルがおすすめ

Hantek『デジタルストレージオシロスコープ(DSO4104B)』:

出典:Amazon

オシロスコープを使い慣れている方や高度な電子工作を目指す方は、3〜4チャンネルのタイプを選ぶといいでしょう。使い方は複雑になりますが、チャンネル数が増えた分、より多くの信号を比較することが可能になります。

また、チャンネル数は後で増やすことができません。販売価格は高額になりますが、将来のことを考えてチャンネル数が多いタイプを購入するのもひとつの手です。

【3】オートセットボタンの有無をチェック

オートセットボタンとは、電圧感度や時間軸設定などの基本設定を波形に応じて自動で設定してくれるボタンです。このボタンの有無で使いやすさが大きく変わってくるので、選ぶ際にはちゃんと考えておきたいポイントです。

▼初心者ならオートセットボタン付きがおすすめ

Velleman『ハンドヘルドオシロスコープ(HPS140MK2)』:

出典:楽天市場

初心者の方には断然オートセットボタン付きのタイプをおすすめします。オートセット機能があれば、オシロスコープの操作を完璧に理解できていなくても波形を正しく表示させることができます。

ただし、オートセット機能も万能ではなく、特殊な波形の場合にはうまく表示ができないことも。かんたんなオートセット機能ですが、頼りきりにならず、基本操作をしっかりと理解することも大切です。

(★)ポイント:基本操作を理解している方はオートセットボタンなしを!

オートセットボタンがないタイプは、上級者の方にぴったりです。基本的な設定方法や操作を理解している場合は、オートセット機能なしでも操作に不自由することはないでしょう。

【4】画面の見やすさをチェック

SIGLENT『デジタルオシロスコープ(SDS1202X-E)』:

出典:Amazon

こまかい波形を比較することの多いオシロスコープにおいて、画面の見やすさはとても大切です。見づらい画面を長時間眺めていると、楽しいはずのDIYや電子工作も疲れてしまうので、少し大きめの画面がついたものを選ぶといいでしょう。

また、波形がカラー表示されるタイプもおすすめです。チャンネル数が増えると波形データが増えるので、比較するのが大変になります。見やすいカラー表示であれば、比較もグッとラクになりますね。

【5】パソコンにデータ保存・共有できるかチェック

OWON『スーパーエコノミーデジタルオシロスコープ(SDS1102)』:

出典:Amazon

せっかく計測したデータもパソコンと保存・共有できないと扱いづらいですよね? 最近は画面のイメージデータをUSB媒体などに保存したり、データ転送サポートのついたパッケージ商品なども増えてきました。

データの保存・共有がかんたんなほど用途も広がるので、選ぶ際にはデータの取り扱いがしやすいタイプを選ぶことをおすすめします。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)