緊急事態宣言に伴う引っ越し回避、業者のキャンセル料対応は?

エイチーム引越し侍はこのほど、「緊急事態宣言発令による引越しへの影響」に関する調査結果を明らかにした。同調査は4月13日～20日、同社運営の引越しの見積もり比較サイト『引越し侍』の提携引越し会社10社を対象に電話で実施したもの。

最繁忙期期の引越しで、キャンセルや延期があったか尋ねたところ、すべての会社が「キャンセルや延期があった」と回答した。

そのうち、キャンセルや延期が発生した割合を聞くと、37%が「全体の1割未満」、25%が「全体の1～2割」、38%が「全体の3～4割」と答えた。本来ならば引越しがピークを迎える時期にも関わらず、約60%の会社が1割以上キャンセルや延期が発生したと答えている。

3月の転勤の引越依頼は減ったか尋ねたところ、70%が「減った」と答えた。どのくらい減少しているか聞くと、「例年より2～3割減」が60%、「大半がキャンセル」が40%だった。

「緊急事態宣言」発令後に引越しの依頼件数は減ったか聞くと、90%が「減少した」と答えた。どのくらい減少したかという問いについては、57%が「例年よりも1～2割減」、29%が「例年よりも3～4割減」、14%が「例年よりも5割減」と答えている。

「緊急事態宣言」発令後の引越し会社の対応状況について聞くと、すべての会社が「引越しの見積もりができる」「引越し作業を請け負える」と回答した。対面での接触が発生する訪問見積もりについては、一部の会社は「基本的にはネット予約で対応」「訪問を控え、電話と動画での見積もりを実施予定」と回答している。

引越し作業中の対応では、接触リスクが高いため、すべての会社において「マスク着用」「アルコール除菌」「手洗いうがい」「検温」など何かしらの予防対策を実施していることもわかった。

「緊急事態宣言」の影響で、引越しがキャンセルになった際の対応について聞くと、60%が「変更なし(約款通り)」と答えた。「無償で対応」「条件付きで予定日の変更可」はそれぞれ20%だった。