新型コロナウィルスの影響で、お子さんが休園や休校となり、自宅での過ごし方に悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか。

子どもと24時間一緒にいる状態では、家事や仕事もなかなか思うようにはいかず、イライラすることもあるはずです。

現在、筆者は、小学2年生の男児・5歳児(年長)の女児との3人暮らしです(夫は単身赴任中)。

住んでいる地域では、学童や保育園の利用は、医療従事者等の社会機能を維持するために就業継続が必要な家庭に限定されているため、自宅で仕事をしながら、子どもたちと24時間一緒に過ごす日々を送っています。

今回は、そんなイライラしがちな環境下で、少しでもイライラを減らすために意識していることをご紹介します。

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1日1回は子どものリクエストに応えて遊ぶ

1日中一緒にいるとはいえ、子どもたちの「一緒に遊んで!」のリクエストに毎回応えることはできません。

子どもたちの希望を叶えてあげられない自分を常に感じながら過ごしていると、気持ちの余裕もなくなり、イライラに繋がります。

そこで、1日1回、なるべく早い時間に、子どもたちと一緒に遊ぶ時間を持つようにしています。

短い時間だったとしても、子どもたちのリクエストに応えることで、満足度が高くなるのか、「一緒に遊んで!」の声も少しは落ち着きます。

一番の効果は、「今日も子どもの相手を何もしてあげられなかった」と過度に自分を責めることがなくなることです。

今できないことはやり方を変える

わが家で今、ブームになっている遊びは、カラオケ大会と手袋野球です。

カラオケ大会は、セットリスト作り、ステージ作り、ダンスレッスンなど、本番までの準備時間も楽しめるのでオススメです。

私の役割はカラオケ大会でセットリスト順に動画を流す&拍手だけ。子どもの準備時間中は、家事や仕事ができるので助かります。

野球が大好きな息子のリクエストで、丸めた手袋をボールに見立てて、家の中で野球のまねっこをしています。

マンション住まいですが、ボールが壁に当たっても、手袋なので騒音の心配もありません。ヒットを打った場合も、走ると即アウトで、歩いて塁に出るルールにしています。

カラオケも野球も実際には"今はできないこと"です。

今、できないことを「やりたい!」と子どもから懇願されるのは、親としては辛いものです。しつこく言われると、かわいそうに感じていたはずが、イライラに移行することも。 やりたいことが今はできないことだったとしても、一緒に「どうしたら?」と考えることで、可能な範囲で実現できるかもしれません。

説明することで現状を客観視する

外出自粛生活では、子どもたちにも我慢や協力をお願いすることが増えます。

そのため、いつも以上に子どもたちには
・現在の状況
・困っていること
・お願いしたいこと
・感じていること
を詳しく説明するようにしています。

ついつい「言わなくても分かるだろう」や、「まだこんなことは分からないだろう」と伝えることを省略してしまいがちですが、毎回、言葉にして伝えることを意識しています。 内容を100%理解することはできなくても、丁寧に真剣に繰り返すことで、自分たちの協力が必要だということは伝わっているように感じます。

また、子どもたちに伝わりやすいように表現を考えることで、自分自身も冷静になれるし、現状や問題点を客観視できるので、改善策を見つけやすくなるようです。

「なぜ?」を繰り返して本当のニーズを見つける

イライラしたときには、「なぜイライラするのか?」を自問するようにしています。

イライラするのは、自分のニーズが何かしら満たされていないからです。

子どもに対してのイライラだと思っていたものも、「なぜ?」と自問を繰り返すと、気付いていなかった自分自身のニーズに気付けることもあります。

ニーズをそのまま満たすのは難しいケースもあるかもしれませんが、それは子どもの遊びと同じで、「どうしたら?」と考えてみましょう。他の方法が見つかることもあります。

また、子どもがイライラしているときにも、「ニーズは何か?」という視点を持つことで、感情的にならずに接しやすくなります。

今日できたことを手帳に書く

人はできなかったこと、手をつけられていないことに自然と目がいくものです。意識をしていないと、1日の終わりについつい自分にダメ出しをしてしまいます。

だからこそ、意識的にできたことを記録するようにしています。

手帳にその日できたことを小さくメモをしておきます。どんな小さなことでも絞り出して書くことがポイントです。

見直したときに、「バタバタして何もできなかった」と思っていた1週間でも、たくさんの小さな「できた」があったことに気付き、そのことに励まされます。

イライラと気持ちの余裕は密接に関係しています。

先が見えない不安を抱えながら日々を過ごす現状では、気持ちの余裕もなくなり、イライラするのは当たり前です。

まずは、こんな厳しい環境のなかで、「よく頑張っている」と自分を労りながら、今できることや小さな楽しみを子どもたちと一緒に見つけていきたいですね。