「憧れのあの人と交流したい」。そう思ったことがある人もいるだろう。そんな夢が叶うかもしれない場所が、web上で展開されるクローズドコミュニティ・オンラインサロンだ。

声優・桐谷蝶々と平山笑美は、ふたりのサロン「Fluffy party(フラッフィパーティ)」を2018年10月に開設。専用のプラットフォームで彼女たちと交流できるほかラジオや生配信、トークショー、ボードゲーム、バスツアーなどのリアルイベントも開催している。

  • 桐谷蝶々(きりたにちょうちょ)。1月15日生まれ。東京都出身。フリー。主な出演は『アイドルマスター ミリオンライブ!』宮尾美也役、ナレーションとして『ダウンタウンDX』『有吉の壁』『TBSリオ五輪』『TBS平昌五輪』『リアル脱出ゲームTV』など(左)
    平山笑美(ひらやまえみ)。9月24日生まれ。東京都出身。フリー。主な出演は『アイドルマスター ミリオンライブ!』北上麗花役、『メルヘン・メドヘン』エヴァ・ホドシェンコヴァ役、『テラフォーマ―ズ リベンジ』[ペギー・フォーティ]役、『猫のダヤン』ジタン役など(右)

今回は、桐谷と平山のふたりに「Fluffy party」について直撃。先日、ふたりは「Fluffy party」での生配信をビデオ通話でおこなった。というわけで、今回のインタビューもビデオ通話で実施してみた。

●キーワードは「ふわっと」

――今回はビデオ通話でのインタビューです。おふたりは先日、自宅からビデオ通話を使ってリモート生配信をしていましたね。

平山 そうなんです。生配信の前日に桐谷さんがリモート収録をしていて、それならと、私たちもリモートで生配信に挑戦してみたんです。思ったよりスムーズにできて、今後もありかなって思いました。

桐谷 うん、顔を見ながらだと話しやすいですし。

平山 背景を変えるのも楽しいですね。私は背景が部屋なんですけど(笑)。でも、そういうのも楽しかったって声もありました。

――その生配信はおふたりのオフィシャルサロン「Fluffy party」でのものですよね。本日はその「Fluffy party」についてお聞きしていければと。声優がオンラインサロンを始めるのは珍しいな……と思った覚えがあります。

桐谷 ふたりでやっていた「チョクメ!」のwebラジオ「チョクラジ!」がきっかけで、「オンラインサロンをやらないか」と声をかけていただいたんです。私はサロンの名前は知っていたけど、なんなのかはわからなかったんですが。

平山 私はそのときはじめてサロンの存在を知りました。何ができるのかなって。

※「チョクメ!」…「声優・アーティスト本人から直<チョク>にメールが届くサービス」

――設立するにあたって、まず何からはじめたんですか? 以前、名前を決めるのに時間がかかったと言っていましたね。

桐谷 始まったのが2018年10月からなんですけど、夏くらいからいろいろ話し合っていましたね。特に「Fluffy party」というタイトルは長いこと考えました。「なんとかパーティ」がかわいいんじゃないかって話をして、そのかわいい単語を調べましたね。英語とかフランス語とかも。

平山 私たち自身が今後どうするかについてふわっとしていたし、なによりふたりでやっていくことのプレッシャーもありました。なので、ふわっとした空気のサロンを作って、お客さんもふわっと入って楽しめたらいいよねって。そこで「ふわふわ」という意味の「Fluffy」に決まったんです。

桐谷 ほかと被らないようにって選んだ単語でもあるんですけど、私はいまでもスペルを間違えます(笑)。

●会員たちと一緒に歌詞やグッズを考えることも

――サロン内の企画も考えていったんですか?

桐谷 コンテンツによっては運営の方に企画してもらうこともありますけど、基本的に私たちが案を考えています。グッズとかも私たちが下書きをしています。

平山 デザイン案とかね。最後は「いい感じにお願いします」って運営の方に。

――サロンの会員になると、ラジオ配信や投稿・質問形式でのおふたりとの交流というオンラインから、各種イベントというオフラインのものまで盛りだくさんの内容です。やはり気になるのは投稿・質問でおふたりと交流できるというところですね。

桐谷 イメージとしては、プラットフォームがあって、その中に私たちが記事を投稿して日々読めるという。

平山 FacebookとかInstagramに似ていますね。私たちの投稿にみなさんがコメントして、そこに返信をする。以前はFacebookの中にプラットフォームがあったんですけど、4月からDMMが配信しているアプリに変わりました。気軽にわちゃわちゃできるようになったんですよ。

桐谷 Facebookは基本的に実名登録じゃないですか。でも、DMMのアプリだとニックネームがOKなんですよ。なのでTwitterとサロンの名前を同じにできるので、よりコミュニケーションが取りやすくなりました。

――ネット上だと本名はちょっと……という方もいますしね。交流というのは、記事への返信だけ?

平山 アンケートでの交流も多いですね。サロン内ではラジオや動画などいろいろ発信しているんですけど、そのなかで「どんなコーナーが良い??」とか、「どういうグッズが欲しい?」を直接聞けて、それを採用することもあります。

――感想とか質問だけじゃなく、意見や要望も直接伝えられる。

平山 Fluffy partyのオリジナルCDも出しているんですけど、みなさんから歌詞を募集した楽曲もあります。タイトルも募集したり、一緒にグッズを作ったり、そういう楽しみ方ができるようになっています。