俳優のムロツヨシが、7月スタート放送予定の日本テレビ系ドラマ『親バカ青春白書』(毎週日曜22:30~)で、ゴールデン・プライム帯連続ドラマに初主演することが20日、分かった。『今日から俺は!!』のチームが集結し、娘役を女優の永野芽郁が演じる。

  • 永野芽郁(左)とムロツヨシ=日本テレビ提供

ムロツヨシが演じるのは、親バカなシングル・ファーザー、小比賀太郎。職業は小説家で、通称“ガタロー”は、妻を病気で亡くし、現在は父娘2人で仲良く暮らしているが、女子高育ちで、初の共学となる大学に通う娘・さくら(永野)を心配しすぎるあまりに、父親が娘と同じ大学・同じ学部に入学してしまう。

父はゼミ、サークル、飲み会、合コン、文化祭、バイトと、大学のことある行事に、首を突っ込みまくり、娘や同級生たちよりも、青春生活をとことんエンジョイ。脚本統括・演出は福田雄一氏で、大学生活で絆を深める家族の愛の物語が描かれる。

永野は、同枠で放送された『3年A組―今から皆さんは、人質です―』以来、1年半ぶりのドラマ出演。今回演じる“さくら”は『3A』と同じ役名だ。

出演者、プロデューサーのコメントは、以下のとおり。

●ムロツヨシ
GP帯において、連続ドラマの初主演を務めさせていただくことになりました。(初主演作品は)やはり、福田さんだったかーと思っています。この人が僕を呼んでくれたらうれしいなとはずっと思っていました。実は5~6年前から、飲み屋で福田監督にはこっそり営業してたんですよ。「まだだよ、ムロ初主演ドラマ、まだだよ!雄一。」と呼び捨てで、アピールしていました(笑)。ようやく今回夢がかないました。
芽郁ちゃんとは、がっつり共演できるので、とってもうれしいです。実はめっちゃファンだったんです。娘役が芽郁ちゃんというのは本当にテンション上がります。
鬼嫁の旦那役というのは、演じる機会はよくあったのですが、今回は、娘だけを愛する親バカという役柄です。本当に楽しみです。どういう「親バカっぷり」になるかは、福田さんがどういう演出をしてくるかなので、怖さ半面、楽しみ半面です。でも実際、娘と同じ大学に通う親がいたら気持ち悪いですよね。ホームコメディですけど、ホラーかもしれません(笑)
(40代になって、大学生を演じることになったが)実生活として、大学に3週間だけ通っていたので、今回は、もっと学食とかを楽しみたいです。できたら、クラスメイトたちと『オレンジデイズ』みたいなことしたいです(笑)。キャンパスライフといえば、『オレンジデイズ』なので、みんなで集まって、授業をさぼって、恋愛したいです。掲示板の前で待ち合わせして、「待たせてごめん!」とかやってみたいですね。昔は携帯がなかったので、待ち合わせは掲示板の前が当たり前だったんですよ。
今回、日曜ドラマ枠に福田作品が『今日から俺は!!』ぶりに帰ってきます。また新しいコメディの形を、今度は親子ドラマ・青春ドラマとして帰ってきます。「この親にして、この娘あり」というバカっぷりな親子のキャンパスライフ、楽しみにしていてください。

●永野芽郁
福田組が大好きだったので、今回このオリジナル作品に出演できて、ムロさんとご一緒できることはとてもうれしいです。
ゲスト出演した『スーパーサラリーマン左江内氏』では、ムロさんと同じシーンがなかったので、早くセリフを交わしてみたいです。まさか、親子という関係性でお芝居ができるとは思っていなかったので、どんな親子になるのか今からとても楽しみです。
今回、私が演じる役は、父親の「親バカぶり」に気づいていない、とってもピュアな娘です。父親が同じ大学に入学して、ようやく初めて「あれ、うちのお父さんって親バカなのかな?」と気づく設定です。
連続ドラマでコメディを演じるのは初めてなので、出演者のみんなと一緒にコケてみたいですね(笑)。今、この時代に、「ズコッ」と!福田さん、(コケる設定を)ぜひよろしくお願いします(笑)!

●高明希プロデューサー
企画のきっかけは、福田さんとの「ムロくんが親バカって絶対面白いですよね!」という会話でした。『今日から俺は!!』の時も「今だからヤンキーが面白いんです!」と、即答でしたが、福田さんのその類まれなセンスを支える中心には、常に高いアンテナが立っています。娘役も「芽郁ちゃんが良い!」と即答でした。これだと思ったものにブレがない。その感性の鋭さは、ドラマを観て楽しんでくれる方々の顔が、いつも目の前に見えているからだと思います。今、視聴者の皆さんにとって、日々の生活が今までにないほど、つらく苦しい時期だと思います。だからこそ、エンタテインメントに何ができるのか、皆さんの笑顔を思い浮かべながら、「笑い」に勤しみたいと思います。