三井化学は6日、福岡県大牟田市の三井化学大牟田工場で使用している三井化学専用線(旧三池炭鉱専用鉄道)が2020年5月に廃止されることを受け、現在は稼働していない無蓋車2台とモーターカー1台を群馬県中之条町に譲渡したと発表した。

  • 無蓋車の移設の様子

  • モーターカー

  • 旧太子駅

譲渡された車両は中之条町の旧太子(おおし)駅で保存されることが決まっており、3月24日に移設作業を実施した。今後は旧太子駅にある鉄道遺構とともに展示される。

旧太子駅は、戦時中に鉄鉱石を搬出するために開業した貨物専用線で、戦後は旅客輸送も行われたが、1971(昭和46)年に廃線。現在、復元されたホームやレール、駅舎が当時の趣を再現している。旧太子駅は一般公開されており、入場時間は10~16時、入場料は200円となっている。