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【この記事のエキスパート】
英語教師/TOEIC®対策特化型スクール「トイグル」代表:田邉 竜彦

英語教師/TOEIC®対策特化型スクール「トイグル」代表:田邉 竜彦

月間40万人以上に読まれる英語学習メディア「トイグル」を運営。
イギリスのウォリック大学大学院で英語教授法を学びました。

現在は社会人学習者を中心に、マンツーマンとセミナーで英語の指導をしています。英語勉強法や英文法の知識をわかりやすく説明します。


本記事では、小学生・中学生・高校生・大学受験・社会人向けに、いろんなレベルの英和辞典の選び方とおすすめ商品を紹介します。アンカーやウィズダム、ジーニアス、クラウンといった定番シリーズを中心に、見やすく理解しやすい辞典をピックアップしています。

紙の英和辞典の魅力

電子辞典と違い、紙の英和辞典は全ての意味をスクロールせず、俯瞰で見られるのが魅力。また、辞書を引く・マーカーを引く、といった行動を伴うことで記憶に定着しやすくなるとも言われています。さらに、調べたい単語だけを表示する電子辞典とは違い、前後の単語も関連づけて調べることもできます。

もちろん、重い・調べるのに時間がかかるといったデメリットもありますが、移動中は電子辞典を、自宅学習の時は紙の英和辞典を、といったように使い分けることで、より効率的に学習ができるはずです。

【エキスパートのコメント】

使える英語力を身につけるには、英語辞典の使用が欠かせません。多義的な意味、豊富な用例、語法の注意点など、辞典にはインターネットで検索できないさまざまな情報が詰まっています。

英語辞典にはじめて挑戦する方は、1冊の辞典を使い込むようにしましょう。目的やレベルといった観点で選ぶと効果的です。すぐれた辞書に出会えたとき、あなたの学習は変わります。

英和辞典の選び方

まずは、英和辞典の基本的な選び方を見ていきましょう。

【1】年齢や学年
【2】コーパスの充実度
【3】目的に合わせて発音表記
【4】「サイズ」や「重量」
【5】付録の内容

上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】年齢や学年に合わせて選ぶ

背表紙だけ見ているとわかりにくいですが、実は英和辞典は学習者のレベルに合わせて作られており、具体的には、小学生向け・中学生向け・高校生向け・一般社会人向けに大きく分けられています。

1冊の辞典をずっと使い続ける方もいらっしゃいますが、それはおすすめできません。学習段階に応じて買い替えることをおすすめします。では、各ジャンルの辞典の特徴はどういったものなのかをご紹介しますね。

小学生向け:イラストが多めの辞典を

小学館『プログレッシブ 小学英和辞典』:

出典:Amazon

小学校で英語の授業が導入されているとはいうものの、小学生はまず英語に親しみ楽しむことが大切です。そのため、モノクロや二色刷りといった一般的辞典よりも多色使いのカラフルな辞典がおすすめ。

なかにイラストや写真が多いものだと楽しく学習できます。また、文字も大き目のほうが抵抗感なく辞典を引いたり読んだりしやすいです。小学生には見るだけで楽しく勉強できる辞典がいいですよ。

中学生向け:基礎がしっかり学べる辞典を

学研プラス『ジュニア・アンカー英和辞典 第7版』:

出典:Amazon

中学生になると英語の授業が本格的になり、単語や文法や英文構造といった正確な知識を得ていく必要があります。中学生で必要となる英単語は約1,200語で小学生の楽しく学ぶ英語とはレベルが異なってきますね。

本格的に英語の基礎を固める時期が中学の3年間なので、3~6万語程度収録されている辞典がおすすめです。読みやすくていねいな解説や例文が載っているかといった点もポイントになってきます。

高校生向け:大学受験を意識した辞典を

研究社『ニュースクール 英和辞典』:

出典:Amazon

高校生が在学中に学ぶ英単語数は約3,000語ですが、難関大学受験ともなると5,000語以上必要となってきます。また、学校での試験や大学受験以外にも英語の資格試験や検定試験を受けることも多いです。

そのためにも、収録英単語数が6~10万語収録されている辞典が必要。また、複雑な表現なども学習するため用例のバリエーションや解説がどの程度記載されているかもポイントです。

社会人向け:実践に活かせる辞典を

三省堂『ビジネス時事英和辞典』:

出典:Amazon

社会人で英和辞典を買う場合は、収録英単語数が多いもののほうが便利です。英文のニュースや本を読んだり、また資格試験を受けるにしても、単語数の多い辞書があれば助かります。ただ、仕事で英語を使う、もしくは業界の海外事情にくわしくなければいけないという方は、専門性の高い辞典ももっておくといいでしょう。

金融やビジネス、IT、製造、化学など各方面の英和辞典もありますので、通常の英和辞典とは別にもう1冊手もとにあるとさらに仕事がはかどります。

【2】コーパスの充実度をチェック

旺文書『オーレックス英和辞典 第2版新装版』:

出典:Amazon

コーパスというのは、言語の使用例を集積したデータベースのことです。新聞・雑誌・本といった活字メディアから、スピーチ・映画・日常会話といった音声メディアまで、幅広く、実際に使用された用例が集められています。

最近は、コーパスにもとづいて編纂(へんさん)された英和辞典も多いですが、その特徴は、実際の使用頻度にもとづいて意味が定義されているという点にあります。このような、コーパスに準拠した辞典を使うと生き生きとした現在の英語を学ぶことができますよ。

コーパスのメリット1:授業や入試問題で出てくる語や表現が充実

コーパスが充実している英和辞典を使って学習していると学校の授業や試験に役立ちます。試験問題での読解は言葉・表現の言い換えなども多く、自分の語彙数が多いとそういった部分で止まらずにスピードを上げて読み進められるようになるでしょう。

また、英文を書かなければいけない場合も同じ主張をどのようにバリエーション豊かに表現するかがポイントとなりますのでコーパス準拠の辞典はおすすめです。

コーパスのメリット2:日常生活に出てくる語や表現が充実

自分の楽しみも兼ねて洋画や洋書を見たり読んだりする場合もコーパスにもとづいた辞典をもっておくと便利です。古い辞典だと載っていないような表現や言いまわしが、コーパス準拠の英和辞典だと記載されていますのでより生きた英語を学ぶことができます。

英会話を上達させたい方にもおすすめです。古い辞典に載っている表現を使うと相手の外国人がぎょっとする場合もあります。最新英語でいい意味で相手を驚かせたいですね。

【3】目的に合わせて発音表記をチェック

英語といえば、発音が苦手という方も多いようです。英和辞典の英単語には発音記号が書かれているのはご存じかと思いますが、実は発音記号にもいろいろな表記があります。

今までの辞典で英語の発音がわかりにくかった方も表記の異なる辞典を使えばカンタンに解決してしまうかもしれませんよ。

よりこまかく発音について学ぶならギムソン式

ギムソン式は旧式のジョーンズ式を改良し、英語をとくに発音に着目特化して学ぶ方に向けて作られたもので、非ネイティブの英語学習者にとって学習しやすいよう工夫された方式です。ジョーンズ式では音質の違う母音にもあえて同じ記号を使い簡略化していましたが、ギムソン式では音質の異なった母音は異なった記号で表記されています。

そのため、発音記号をおさえておく必要があるので、初学者向けとはいえません。英語の基本はおさえていて、次のステップとして英語の発音にフォーカスして学びたい方におすすめです。

とにかく話すことを目指すならフォニックス方式

フォニックス方式は最近注目の発音学習方式です。これは英語圏の子供たちの英語学習法なのですが、それが発音が苦手な日本人にもぴったりなのだとか。

発音記号を使わずにアルファベットの発音とつづりの規則性を学ぶことでどんな単語や文でもすらすら正しい発音で読めます(※ただし4分の1ほどは例外のパターンがあり、すべてをカバーすることはできないといわれています)。自然な発音を手に入れるならフォニックス方式を一度試してみてください。

【4】「サイズ」や「重量」をチェック

英和辞典には重いイメージもありますが、コンパクトなものも販売されています。もちろん、コンパクトな分、収録語数も少なかったり、文字が小さかったりと、デメリットもありますが、あくまで、移動先で手軽に調べる際は、コンパクトサイズなものの方が便利です。

【5】付録の内容をチェック

英和辞典には付録がついているものもあります。巻末付録であったり、別冊付録であったり、綴じ込み付録であったり、最近では無料アプリが付録としてついているものも出てきています。

うれしいだけでなく実際の英語学習に役立つものが多いので、付録も辞典選びのポイントのひとつとしてチェックしてみてください。

リスニングの助けになる「CD」

マイスタディ英和辞典 CD付き 初版:

出典:Amazon

英単語や例文の実際の音声が収録されたCDが付録についていると、総合的な英語学習が可能になります。リーディングはもちろん、リスニングやスピーキングにも役立つのがうれしいです。

また、一定の英単語と英語のルールを覚えた後ならば、辞典を見なくても通学・通勤時間に聴いているだけでどんどん英単語を記憶していけます。CDつきは少なくとも損は絶対にないので本当におすすめです。

効率の良い勉強ができる「英単語アプリ」

フェイバリット英和辞典 (第4版):

出典:Amazon

以前は主流であったCDの付録から、最近では「アプリ」を付録として用意している辞書も出てきています。アプリの良さは、何といっても通勤や通学の移動中など隙間時間に効率よく勉強できることでしょう。また、音声で聞くことができるので、音と意味とをセットで頭にインプットできることも見逃せないメリットといえるでしょう。

暗記に使える「英単語カード」

英単語カードが別冊もしくは綴じ込みで付録としてついている英和辞典もあります。これも英語学習者にはうれしいアイテムです。英単語カードはあれば使うし、使うと記憶しやすいのですが自分で作るのは面倒くさいのが難点ですね。

辞典のほうで英単語カードを用意してくれていたら即持ち歩き学習が可能になりますのでより早く必須英単語を記憶できますよ。

使い方が広がる「別冊 和英小辞典」

英和辞典は、小学生・中学生・高校生・社会人のどの段階においても必須アイテムですが、和英辞典はどうでしょうか。英語で書く必要がない場合は、あまりいらないような気がするので買う気がしないという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし英和辞典には、別冊付録として和英小辞典をつけてくれている場合があります。これはうれしいですね。ちょっと英作文や英語のメールを書かなければいけないという程度ならこの付録だけで助かってしまいます。基本的な言葉は網羅しているので結構使えますよ。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)